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第1774話 名付け
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朝目覚めると周囲にだれもおらず、いたのは俺の腹の上でくつろいでいたバステトだけだった。俺が目を覚ましたのに気付き、ニャーと一鳴きした。
サンダーキャットもストームキャットもいないな。妻たちが起きたときに、一緒に起きてどこかに行ったのだろう。
そろそろ起きるから、退いてくれ。自分で退かないと、落とすことになるがいいのかい?
そんな念を込めてバステトを見ると、退いてくれた。こういうのを見ると、イエネコじゃなくて召喚した魔物だとよく分かるな。従魔たちは、俺が何を考えているのか、何となく分かるみたいだからね。
朝食までは……まだ、時間があるな。
庭に出てみるか。バステトも俺の後に付いてきたな。
庭の朝日が差し込む場所に、大きな毛玉が鎮座している。あれは、ストームキャットだな。寝ているのかと思ったが、違うようだ。日の光を浴びて、毛繕いをしていたみたいだな。
近寄ってみると、シェリル・イリア・ネルの3人がお腹を陣取ってモフモフを堪能していた。昨日のシンラたちを思い出す光景だな。あれが羨ましくて、真似してみたのかな?
大きな毛玉で気付かなかったが、毛玉の向こうにウルたち4人の娘もいて、イエネコたちのブラッシングをしていた。
サンダーキャットには誰も近くにいなかったか、その代わりといってか、ニコがお腹のモフモフに埋もれていた。
ミーシャが教えてくれたが、ストームキャットは自分のお腹のモフモフが、仕えている主の俺や妻、子どもたちのお気に入りと分かって、念入りに手入れしているようだ。日の光を浴びて、ふっかふかにゃ! みたいなことを言っているらしい。
なるほどね、俺たちのためにモフモフを手入れしてかれているみたいだな。
誰かをモフモフしようとしていたら、馴染みのある羽ばたきが聞こえてきた。これは、ハクだな。他のやつをモフるなら、俺をモフれということだろうな。
俺の腕のなかに飛び込んでくるのはいいけどさ、お前召喚したときより倍くらいに身体がでかくなってるから、腕に収まらないんだよな。胡座の上に乗せて、ゆっくりと撫でてやる。
「とーたん、この子たちに名前を付けないの?」
ミーシャが、俺に聞いてきた。そういえば、種族名で呼んでいたな。
「可愛い名前を付けてあげようよ」
シェリルも、名前を付けることに賛成のようだ。
「何か、候補はあるかな?」
みんなにも意見を求めてみると、ミーシャから「とーたんが考えてあげなきゃいけないの」と怒られてしまった。どうやら召喚した魔物でも、近くにいる従魔たちは、可能な限り俺が名前を考えてあげる必要があるらしい。
ミーシャがこの猫たちに聞いて、俺に教えてくれたのだから、間違いないだろう。
「可愛い名前か……名前のセンスはあまり無いけど、一生懸命考えるよ。ニコもハクも従魔たちは、見た目や種族名にちなんだ名付けをしているから、今回も同じように付けるか」
ウルたちだけでなく、シェリルたちまでキラキラした眼差しでこちらを見ている……プレッシャーをかけないでくれ!
「まずは、バステトだな。確かお前は、神話か何かに出てくる猫の神様だっけ? 見た目は代わるから、見た目で付けられないな。なら、種族名をもじるか。 バス、バテ、バト、バステ……しっくりこないな。テト……ん? 悪くないな! お前の名前は、テトな!」
こうして、バステトの名前はテトと決まった。ウルたちまシェリルたちも、頷いているので大丈夫だろう。
「次は、サンダーキャットだな。見た目は、まぁ俺の好みでちょっとぽっちゃりだから、見た目で考えるのはなしかな。となると、テトと同じように種族から考えるかな。
キャットは猫だから、サンダーから取るか。サン? なんかピンと来ないな。ならサンダーだから、雷か。カミナリはさすがに猫の名前としては、微妙だよな。なら読み方を変えて……ライはどうだ?」
どうやら、気に入ってくれたようで、ニャーと鳴いてくれた。
「最後は、ストームキャットだな。前の二匹は種族からだから、一緒に召喚したお前も同じようにするか。ストームって嵐だっけ? 何か違う気はするけど、いっか。テトにライと二文字だから、お前も一緒にすると……ランはどうだ?」
大きいのでゴロゴロ喉を鳴らすのではなく、ドロドロと低く喉を鳴らして喜んでくれているようだ。
うん、みんな可愛いな。猫たちだけじゃなく、娘も妻たちも全部可愛いな! 俺は幸せ者だ。
そんなことをしていると、朝食の時間になったようだ。
ウルの掛け声で猫たちが一列に並び、娘たちの後に付いていった。最後尾にテト、ライ、ランの3匹が続く。この家のなかでの格付けは終わっているんだろうな。
前を歩いているランのお尻を見て思う。イエネコたちのサイズならお尻の穴を見せている姿も可愛いけど、お前さんのサイズだと……毛で隠れるんだな。お尻な穴を見たいとは思わないけど、後ろ姿も可愛いからな。
餌をもらうためのお手をして、食事にありつく猫たちだった。
俺たちも食事を食べようか。
シェリルたち3人は、朝のメニューはだいたい決まっていて、朝はパン派のようでトーストにジャムやスクランブルエッグで食べることが多い。後は、サラダをたくさん食べている。
ウルはシェリルたちと同じで、パンとサラダが多いな。
それに対してミーシャたち3人は、肉食系女子のようで朝からステーキや、トンカツなどをもりもり食べる。食べた分だけ運動をするので、太るということはないが、すごい食欲だと思うな。
食事が終わって、いつもと違うことに気付く。あー、今日はあの日なんだな。
ミーシャたちが何やら準備を始めた。あれは、体重計だな。
今日は、月に一回の猫たちの体重測定の日のようだ。これで太りすぎていると、食事の量が減らされるのである。
以前、食っちゃ寝を繰り返していた猫たちが恐れる行事だ。食事を減らされたときの顔は、なんとも言えない顔をしていたな。
あれから、よく食べよく動くようになったな。
ライとランは、クロやギンたちが使っている大きな体重計を使っている。
サンダーキャットもストームキャットもいないな。妻たちが起きたときに、一緒に起きてどこかに行ったのだろう。
そろそろ起きるから、退いてくれ。自分で退かないと、落とすことになるがいいのかい?
そんな念を込めてバステトを見ると、退いてくれた。こういうのを見ると、イエネコじゃなくて召喚した魔物だとよく分かるな。従魔たちは、俺が何を考えているのか、何となく分かるみたいだからね。
朝食までは……まだ、時間があるな。
庭に出てみるか。バステトも俺の後に付いてきたな。
庭の朝日が差し込む場所に、大きな毛玉が鎮座している。あれは、ストームキャットだな。寝ているのかと思ったが、違うようだ。日の光を浴びて、毛繕いをしていたみたいだな。
近寄ってみると、シェリル・イリア・ネルの3人がお腹を陣取ってモフモフを堪能していた。昨日のシンラたちを思い出す光景だな。あれが羨ましくて、真似してみたのかな?
大きな毛玉で気付かなかったが、毛玉の向こうにウルたち4人の娘もいて、イエネコたちのブラッシングをしていた。
サンダーキャットには誰も近くにいなかったか、その代わりといってか、ニコがお腹のモフモフに埋もれていた。
ミーシャが教えてくれたが、ストームキャットは自分のお腹のモフモフが、仕えている主の俺や妻、子どもたちのお気に入りと分かって、念入りに手入れしているようだ。日の光を浴びて、ふっかふかにゃ! みたいなことを言っているらしい。
なるほどね、俺たちのためにモフモフを手入れしてかれているみたいだな。
誰かをモフモフしようとしていたら、馴染みのある羽ばたきが聞こえてきた。これは、ハクだな。他のやつをモフるなら、俺をモフれということだろうな。
俺の腕のなかに飛び込んでくるのはいいけどさ、お前召喚したときより倍くらいに身体がでかくなってるから、腕に収まらないんだよな。胡座の上に乗せて、ゆっくりと撫でてやる。
「とーたん、この子たちに名前を付けないの?」
ミーシャが、俺に聞いてきた。そういえば、種族名で呼んでいたな。
「可愛い名前を付けてあげようよ」
シェリルも、名前を付けることに賛成のようだ。
「何か、候補はあるかな?」
みんなにも意見を求めてみると、ミーシャから「とーたんが考えてあげなきゃいけないの」と怒られてしまった。どうやら召喚した魔物でも、近くにいる従魔たちは、可能な限り俺が名前を考えてあげる必要があるらしい。
ミーシャがこの猫たちに聞いて、俺に教えてくれたのだから、間違いないだろう。
「可愛い名前か……名前のセンスはあまり無いけど、一生懸命考えるよ。ニコもハクも従魔たちは、見た目や種族名にちなんだ名付けをしているから、今回も同じように付けるか」
ウルたちだけでなく、シェリルたちまでキラキラした眼差しでこちらを見ている……プレッシャーをかけないでくれ!
「まずは、バステトだな。確かお前は、神話か何かに出てくる猫の神様だっけ? 見た目は代わるから、見た目で付けられないな。なら、種族名をもじるか。 バス、バテ、バト、バステ……しっくりこないな。テト……ん? 悪くないな! お前の名前は、テトな!」
こうして、バステトの名前はテトと決まった。ウルたちまシェリルたちも、頷いているので大丈夫だろう。
「次は、サンダーキャットだな。見た目は、まぁ俺の好みでちょっとぽっちゃりだから、見た目で考えるのはなしかな。となると、テトと同じように種族から考えるかな。
キャットは猫だから、サンダーから取るか。サン? なんかピンと来ないな。ならサンダーだから、雷か。カミナリはさすがに猫の名前としては、微妙だよな。なら読み方を変えて……ライはどうだ?」
どうやら、気に入ってくれたようで、ニャーと鳴いてくれた。
「最後は、ストームキャットだな。前の二匹は種族からだから、一緒に召喚したお前も同じようにするか。ストームって嵐だっけ? 何か違う気はするけど、いっか。テトにライと二文字だから、お前も一緒にすると……ランはどうだ?」
大きいのでゴロゴロ喉を鳴らすのではなく、ドロドロと低く喉を鳴らして喜んでくれているようだ。
うん、みんな可愛いな。猫たちだけじゃなく、娘も妻たちも全部可愛いな! 俺は幸せ者だ。
そんなことをしていると、朝食の時間になったようだ。
ウルの掛け声で猫たちが一列に並び、娘たちの後に付いていった。最後尾にテト、ライ、ランの3匹が続く。この家のなかでの格付けは終わっているんだろうな。
前を歩いているランのお尻を見て思う。イエネコたちのサイズならお尻の穴を見せている姿も可愛いけど、お前さんのサイズだと……毛で隠れるんだな。お尻な穴を見たいとは思わないけど、後ろ姿も可愛いからな。
餌をもらうためのお手をして、食事にありつく猫たちだった。
俺たちも食事を食べようか。
シェリルたち3人は、朝のメニューはだいたい決まっていて、朝はパン派のようでトーストにジャムやスクランブルエッグで食べることが多い。後は、サラダをたくさん食べている。
ウルはシェリルたちと同じで、パンとサラダが多いな。
それに対してミーシャたち3人は、肉食系女子のようで朝からステーキや、トンカツなどをもりもり食べる。食べた分だけ運動をするので、太るということはないが、すごい食欲だと思うな。
食事が終わって、いつもと違うことに気付く。あー、今日はあの日なんだな。
ミーシャたちが何やら準備を始めた。あれは、体重計だな。
今日は、月に一回の猫たちの体重測定の日のようだ。これで太りすぎていると、食事の量が減らされるのである。
以前、食っちゃ寝を繰り返していた猫たちが恐れる行事だ。食事を減らされたときの顔は、なんとも言えない顔をしていたな。
あれから、よく食べよく動くようになったな。
ライとランは、クロやギンたちが使っている大きな体重計を使っている。
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