1,887 / 2,518
第1887話 またか!
しおりを挟む
一夜明け、悟った顔のシンラも、笑顔に……なってなかった。珍しく早くに目が覚めたので、子ども部屋に行ってみると、上の子たちは起きて着替えを終えていた。下の子たちはまだ寝ていたので、顔だけ見ていこうとして……苦笑した。
いつも通りと言えばそうなのだが、満面の笑みを浮かべたプラムとシオンに抱き着かれているシンラの表情が、寝ているのにどこか悟ったような雰囲気を出していたのだ。修行僧もビックリだな。
仲がいいのは嬉しいのだが、女の中に男1人のシンラは、この先大丈夫なのかと思ってしまう。たまに、上の子たちにもオモチャにされているからな。強く生きるんだぞ!
なんて考えていたら、シンラの目がパチッと開いて、俺の方をガン見してきた……お前、それ怖いぞ!
恐れおののいていたら、ウルたちがシンちゃんが起きた! と言って、抱き着いていたプラムとシオンをはがし、シンラを俺に抱くようにお願いしてきた。おっと、ケットシーが俺の肩に登ったってことは、パンツを変えてやらんといけないか。
起きている時は、時間でおトイレに連れていくので、お漏らしすることは少ないが、寝ている時はしょうがないよな。そのためのオムツだしな。今は、パンツタイプに代わっているから、対応も楽になったな。
む? どうした? 軽く拭いてやったのだが、顔が険しい。どうやら、拭くだけでなくシャワーで少し洗ってほしいようだ。ようだと言うのは、シンラたちは話せるようになったのだが、意味のある文章を作るのはまだまだ難しいので、単語から推測している感じだ。
どうも、拭いたときには気付けなかったが、ちょっと赤くなっているな。蒸れたかかぶれたかな? 軽く石けんで洗ってやり、キレイに拭いてからベビーパウダーをつけてやると、険しい顔ではなくなった。痒いまではいかないけど、不快だったんだろうな。
回復魔法やポーションで治しても良かったのだが、小さい頃はあまりやらない方が良いみたいで、こういった対応を取っている。
プラムとシオンも着替えが終わり、お姉ちゃんたちと一緒に食堂へ向かうようだ。シンラも降ろして歩かせようとしたら、頑なに拒否するので、抱っこしたまま食堂へ向かうことになった。
食事も終わり、庁舎へ仕事をしに向かうと、グリエルに途中で呼び止められた。どうも、昨日の件で情報に進展があり、その報告をしたいとのことだ。
いつでもいいけど、来るときは先に連絡してね。
一通り仕事が終わったころに、ゼニスを連れてグリエルとガリアがやってきた。ゼニスも元気そうでよかった。ちょっと二日酔いをしていたらしいが、万能薬を使って直しました……だってさ。金持ちは違うね!
「昨日の5件の問題なのですが、原因と言いますか黒幕の様な存在が分かりました。フレデリクで、免罪符の話がありましたよね。そこから少し辿ってみたのですが、新興宗教の様なものが関わっているらしいです。聖国とは全く関係のない、独自の物らしいです。
ここからが問題なのですが、話に出てきた免罪符が、本当に効果があるそうなんです。本人が直に確認したそうなのですが、殺人のついていた人間に免罪符を使わせたところ、罰賞が消えたのを真実の目で確認したようです。自分も免罪符を購入して使ったのに、効果が無かった! とキレています」
免罪符の効果は分かったけど、悪いことしていたのはお前だろ! 逆切れすんなし!
「免罪符ね……嫌な予感しかしないわ。真実の目って、この世界のシステムにそってステータスを表示するんだから……それを改変できるってことは、神の手が関わってるってことだろ。今度は、宗教を作って干渉してきたのか? っと、その宗教が黒幕なのか?」
「話を総合すると、その宗教の人間が金持ちにコンタクトを取って、免罪符を使って荒稼ぎをしているみたいですね。稼いだ金を使って、色々な街に干渉しているそうです。確認できたのは3つの都市ですが、既にその宗教の傘下になってしまっているようです」
おう。思ったより大掛かりな事をしているんだな。俺の街で5件、聖国では通用しないやり方だから、聖国の力の弱い王国と小国群でダマされた都市が、3つもあるのか。
「でもさ、俺の所に来た5つは、領地より金って感じじゃなかったか? 特に最後のは、殺して金盗んで逃げるって話だっただろ? ちょっと食い違う気がするんだけど……」
「傘下に置かれた3つの都市なのですが、王国で1つ、小国群で2つの様です。商会の支店があったので、確認させていますが、金を払ったうえで街の権利も奪い取られた感じですね。実際に借金をしているところもあり、全部を請け負ってまとめて返済を迫ったと聞いています」
あ~そのための、免罪符で稼いだ金か……情報が知られれば対処されるから、一気に仕掛けてきた感じかな? 知られる前に、傘下に置ける場所は傘下に置いておきたいみたいな?
「ってことは、今領主がいない都市は、危ないかもな。一応、王国と帝国に忠告しておいてくれ。神が関わっているのか……面倒だな。ここまでタイミングを合わせられるってことは、無線の様な道具もあるだろうし、だるいな。俺の街では、宗教活動は禁止しているから、見つけ次第捕縛だな」
「シュウ様の支配領域ではないので、対症療法しかできません。入り込ませないように、各街に警告しておきます。後、神が相手の様なので、内部に入り込まれないための対処として、宗教の傘下に置かれた街からは、支店を撤退させます」
神が関係してたら、洗脳とかあってもおかしくないもんな……考えることが増えてきたな。
「俺もちょっと、対処を考えてみるよ。ゼニスは、そのまま対応をお願い。グリエルは、さっきも言ったけど王国と帝国に忠告してやって。ガリアは暗部と連携して、スパイ何かを排除してくれ。何かあったら、すぐに連絡頼む」
今できることは多くないので、出来ることを的確に……そして、チビ神! 返事しろや!
『ふぁい? ねてにゃいよ?』
お前寝なくても平気なのに、寝すぎじゃね? それはどうでもいいか。聞きたいことができた。俺の召喚リストにはないが、免罪符って言うのはダンマスに召喚できるのか?
『ふぇ? 免罪符は、ダンマスには召喚できないわよ。神を正しく信仰している宗教の上層部で、神の加護がある部屋で受け取る必要があるからね。あんたの世界では、正しく信仰している人間なんていな……あれ? 何でいるのよ。誰かが、信託でもしたのかしら?』
俺にも分かるように説明しろ!
いつも通りと言えばそうなのだが、満面の笑みを浮かべたプラムとシオンに抱き着かれているシンラの表情が、寝ているのにどこか悟ったような雰囲気を出していたのだ。修行僧もビックリだな。
仲がいいのは嬉しいのだが、女の中に男1人のシンラは、この先大丈夫なのかと思ってしまう。たまに、上の子たちにもオモチャにされているからな。強く生きるんだぞ!
なんて考えていたら、シンラの目がパチッと開いて、俺の方をガン見してきた……お前、それ怖いぞ!
恐れおののいていたら、ウルたちがシンちゃんが起きた! と言って、抱き着いていたプラムとシオンをはがし、シンラを俺に抱くようにお願いしてきた。おっと、ケットシーが俺の肩に登ったってことは、パンツを変えてやらんといけないか。
起きている時は、時間でおトイレに連れていくので、お漏らしすることは少ないが、寝ている時はしょうがないよな。そのためのオムツだしな。今は、パンツタイプに代わっているから、対応も楽になったな。
む? どうした? 軽く拭いてやったのだが、顔が険しい。どうやら、拭くだけでなくシャワーで少し洗ってほしいようだ。ようだと言うのは、シンラたちは話せるようになったのだが、意味のある文章を作るのはまだまだ難しいので、単語から推測している感じだ。
どうも、拭いたときには気付けなかったが、ちょっと赤くなっているな。蒸れたかかぶれたかな? 軽く石けんで洗ってやり、キレイに拭いてからベビーパウダーをつけてやると、険しい顔ではなくなった。痒いまではいかないけど、不快だったんだろうな。
回復魔法やポーションで治しても良かったのだが、小さい頃はあまりやらない方が良いみたいで、こういった対応を取っている。
プラムとシオンも着替えが終わり、お姉ちゃんたちと一緒に食堂へ向かうようだ。シンラも降ろして歩かせようとしたら、頑なに拒否するので、抱っこしたまま食堂へ向かうことになった。
食事も終わり、庁舎へ仕事をしに向かうと、グリエルに途中で呼び止められた。どうも、昨日の件で情報に進展があり、その報告をしたいとのことだ。
いつでもいいけど、来るときは先に連絡してね。
一通り仕事が終わったころに、ゼニスを連れてグリエルとガリアがやってきた。ゼニスも元気そうでよかった。ちょっと二日酔いをしていたらしいが、万能薬を使って直しました……だってさ。金持ちは違うね!
「昨日の5件の問題なのですが、原因と言いますか黒幕の様な存在が分かりました。フレデリクで、免罪符の話がありましたよね。そこから少し辿ってみたのですが、新興宗教の様なものが関わっているらしいです。聖国とは全く関係のない、独自の物らしいです。
ここからが問題なのですが、話に出てきた免罪符が、本当に効果があるそうなんです。本人が直に確認したそうなのですが、殺人のついていた人間に免罪符を使わせたところ、罰賞が消えたのを真実の目で確認したようです。自分も免罪符を購入して使ったのに、効果が無かった! とキレています」
免罪符の効果は分かったけど、悪いことしていたのはお前だろ! 逆切れすんなし!
「免罪符ね……嫌な予感しかしないわ。真実の目って、この世界のシステムにそってステータスを表示するんだから……それを改変できるってことは、神の手が関わってるってことだろ。今度は、宗教を作って干渉してきたのか? っと、その宗教が黒幕なのか?」
「話を総合すると、その宗教の人間が金持ちにコンタクトを取って、免罪符を使って荒稼ぎをしているみたいですね。稼いだ金を使って、色々な街に干渉しているそうです。確認できたのは3つの都市ですが、既にその宗教の傘下になってしまっているようです」
おう。思ったより大掛かりな事をしているんだな。俺の街で5件、聖国では通用しないやり方だから、聖国の力の弱い王国と小国群でダマされた都市が、3つもあるのか。
「でもさ、俺の所に来た5つは、領地より金って感じじゃなかったか? 特に最後のは、殺して金盗んで逃げるって話だっただろ? ちょっと食い違う気がするんだけど……」
「傘下に置かれた3つの都市なのですが、王国で1つ、小国群で2つの様です。商会の支店があったので、確認させていますが、金を払ったうえで街の権利も奪い取られた感じですね。実際に借金をしているところもあり、全部を請け負ってまとめて返済を迫ったと聞いています」
あ~そのための、免罪符で稼いだ金か……情報が知られれば対処されるから、一気に仕掛けてきた感じかな? 知られる前に、傘下に置ける場所は傘下に置いておきたいみたいな?
「ってことは、今領主がいない都市は、危ないかもな。一応、王国と帝国に忠告しておいてくれ。神が関わっているのか……面倒だな。ここまでタイミングを合わせられるってことは、無線の様な道具もあるだろうし、だるいな。俺の街では、宗教活動は禁止しているから、見つけ次第捕縛だな」
「シュウ様の支配領域ではないので、対症療法しかできません。入り込ませないように、各街に警告しておきます。後、神が相手の様なので、内部に入り込まれないための対処として、宗教の傘下に置かれた街からは、支店を撤退させます」
神が関係してたら、洗脳とかあってもおかしくないもんな……考えることが増えてきたな。
「俺もちょっと、対処を考えてみるよ。ゼニスは、そのまま対応をお願い。グリエルは、さっきも言ったけど王国と帝国に忠告してやって。ガリアは暗部と連携して、スパイ何かを排除してくれ。何かあったら、すぐに連絡頼む」
今できることは多くないので、出来ることを的確に……そして、チビ神! 返事しろや!
『ふぁい? ねてにゃいよ?』
お前寝なくても平気なのに、寝すぎじゃね? それはどうでもいいか。聞きたいことができた。俺の召喚リストにはないが、免罪符って言うのはダンマスに召喚できるのか?
『ふぇ? 免罪符は、ダンマスには召喚できないわよ。神を正しく信仰している宗教の上層部で、神の加護がある部屋で受け取る必要があるからね。あんたの世界では、正しく信仰している人間なんていな……あれ? 何でいるのよ。誰かが、信託でもしたのかしら?』
俺にも分かるように説明しろ!
0
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる