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第1999話 またそこで?
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ミーシャたちが種をまいて3日目、シンラたちも自分も植物を育てたいとごねだした。別に禁止することでもないので、シンラたちにはプランターではなく、鉢植えで3個ずつ育てられるように許可を出す。
3人は、比較的育てやすい植物をドリアードたちに選んでもらい、そこから3つずつ選んでいる。
用意された9個の鉢に、姉たちの手を借りながら鉢に種をまいている。その日からウルを除いた6人で、プランターと畑、鉢の世話が始まった。
5日目になると、早く目が出ないかな! と、良く分からない自作の歌を全員で歌っていたのが印象的だな。自作なのに、何でみんなのうた声が揃うか謎だが、楽しそうでいい事だ。
ウルはプランターや畑を作るのを手伝っているが、お世話には参加していない。理由は聞いていないが、ウルは自分の畑を持っていないが、年少組の妻たちと一緒に元孤児院の畑を共同で世話をしているので、家の方は弟妹たちに任せているのだろう。
元孤児院といったが、今は院と呼ばれている建物だが、ここの卒院生たちが中心となって、維持している建物である。補佐として年少組や近隣の奥様方に支えられて、問題なく維持できている状態だ。
建物としてはかなり広いため、近隣の皆さんが集まったりするので、託児所のようにも使われている。そこに昔からある畑でウルはそこで頑張っていると聞いている。
子どもたちが農作業に精を出している頃、俺は、別の問題にぶち当たっていた。
シンラたちが騒ぐ1日前、タネを植えてから2日目に、庁舎で意味深な報告が上がってきていた。フレデリクで、病死または自然死と思われる死亡が1日に立て続けに3件も起きてしまったのだ。回復魔法を低料金で受けられ、魔法薬も低料金で買える俺の管理下の街では、珍しい事だ。
地球の様な解剖して色々を調べることのできる人間はおらず、毒薬などの検出は可能だが、それ以外の死因となると途端に調べることが難しくなってしまうため、病死や自然死となってしまうことが多いのだ。
そもそもの死ぬ人が少ない俺の街で、働き盛りの男性が3人も立て続けに死んだため、意味深な話として報告が上がってきたのだ。
3人が亡くなった次の日には、死亡する人はいなかったが、その後立て続けに、2人、1人、1人と病死や自然死で亡くなる人が出たのだ。
3人が亡くなった次の日、報告を受けた日には、街全体に特例として魔法薬を配布しており、少しでも体調が悪いとか、心配な人がいる場合は治療院での治療を受けるように推奨していた。
それなのに次の日に、2人も無くなる人が出てしまったのは、何かあると思わせる状況と言わざるを得ない。対策をしているのに、後手後手になってしまっている状況が歯がゆいな。
「シュウ様、どういたしますか?」
7人目が亡くなったと報告があったのは、御昼過ぎだったので呼び出された形で今、会議を行っている状況だ。そこでグリエルに対策をどうするか、質問されている。
「魔法薬や魔法では、どうにもならないなんてことがあるのかね……それにしてもフレデリクか……」
「フレデリクに何か問題でもあるのですか?」
「いや、そう言うことじゃなくて、フレデリクって色々あったじゃん。俺が初めて訪れた街で、ブタクソ貴族がいて、フェンリルと戦って死ぬ思いをして、戦争もすぐにあって、バクもいたし……他にも色々あっただろ? だから呪われてるんじゃないかと思ってな」
「呪いですか……? 闇魔法ですかね? ということは、ツィード君に話を聞いた方がいいんですか? それともシルクちゃんに相談して、防御結界のような物を考えた方がいいですか? ガリアはどう思いますか?」
「違う違う、魔法の類じゃない。なんて説明したらいいかな……ジンクスとは違うし、なんて説明したらいいのかな……縁起が悪いってかんじかな。とにかく魔法や超常現象の類じゃなくて、気持ちから来るよくないモノってことでも思っておいてくれ」
「「はぁ……」」
グリエルとガリアは、いまいち分かっていないが、自分たちが思っている事とは違うのだということは、理解してくれたようだ。
しばらく話し合うが、まともな解決策が出なかった。
「何もせずにいるわけにはいかないよな……ウイルスという訳でもないし街を封鎖したところで、意味は無いよな。ウイルスなら、鑑定で調べれば痕跡を見つけることができるしな、その線は薄いだろうな。本当にどうするのがいいんだろうな……」
お手上げ状態に、弱音をこぼしてしまう。
「シュウ様、少し休憩しましょう。他にも集まってもらい、考える頭数を増やしましょう。ゼニスやレイリー、色々考えるのが得意な職員を呼びましょう」
午前中に仕事を終わらせて、呼び出された俺にはお供に妻たちはいない。手の空いている妻たちも呼ぶためにタブレットを起動して、妻たちに伝言を送る。
半数ほどからすぐに向かうと返ってきたので、俺の執務室で話し合いができるように、机が準備されることとなる。庁舎の食堂ならすぐに準備できたのだが、あそこは夕食を食べる人もいるので、邪魔になってはいけないということで俺の執務室になった。
妻たち遅くまで続くと考えているようで、シルキーからアマレロとブラウニーたちを10人ほど連れてきている。軽食も取れるように準備をしていることを考えると、長時間ここで過ごすことになるだろうな。
1時間後には40人ほどが集まり、話し合いが再開される。
四大精霊にツィード君やシルクちゃんにも参加してもらい、精霊たちからの視点で話し合いに参加してもらう形だ。
概要を説明したところで、グリエルたちは気になっていたのか、魔法や超常現象的な観点の話を精霊たちに聞いていた。
精霊たちの答えは、関係ないと話した。
魔法であれば、絶対に何かしらの痕跡が残るのだが、フレデリクの街にいるブラウニーたちや、派遣された鬼人たちからは痕跡を見つけられていないと報告を受けているようだ。闇魔法を使った呪いであれば、個人もしくはフレデリクの街に痕跡が残っているはずなので、そちらの線も無いとツィード君が断言している。
超常現象だった場合は、正直お手上げなのだが、性別以外に共通点の無い男性が7人も死んでいるのだ。超常現象の類であれば、男性だけに偏るのはおかしいと断言している。
男性で働き盛りの6人と、働き盛りというには少し歳をとっているが、バリバリと働いている男性が1人、合計で7人も死んでいるのだ。
色々な可能性の話を考えるために、話し合いが新たに始まる。
3人は、比較的育てやすい植物をドリアードたちに選んでもらい、そこから3つずつ選んでいる。
用意された9個の鉢に、姉たちの手を借りながら鉢に種をまいている。その日からウルを除いた6人で、プランターと畑、鉢の世話が始まった。
5日目になると、早く目が出ないかな! と、良く分からない自作の歌を全員で歌っていたのが印象的だな。自作なのに、何でみんなのうた声が揃うか謎だが、楽しそうでいい事だ。
ウルはプランターや畑を作るのを手伝っているが、お世話には参加していない。理由は聞いていないが、ウルは自分の畑を持っていないが、年少組の妻たちと一緒に元孤児院の畑を共同で世話をしているので、家の方は弟妹たちに任せているのだろう。
元孤児院といったが、今は院と呼ばれている建物だが、ここの卒院生たちが中心となって、維持している建物である。補佐として年少組や近隣の奥様方に支えられて、問題なく維持できている状態だ。
建物としてはかなり広いため、近隣の皆さんが集まったりするので、託児所のようにも使われている。そこに昔からある畑でウルはそこで頑張っていると聞いている。
子どもたちが農作業に精を出している頃、俺は、別の問題にぶち当たっていた。
シンラたちが騒ぐ1日前、タネを植えてから2日目に、庁舎で意味深な報告が上がってきていた。フレデリクで、病死または自然死と思われる死亡が1日に立て続けに3件も起きてしまったのだ。回復魔法を低料金で受けられ、魔法薬も低料金で買える俺の管理下の街では、珍しい事だ。
地球の様な解剖して色々を調べることのできる人間はおらず、毒薬などの検出は可能だが、それ以外の死因となると途端に調べることが難しくなってしまうため、病死や自然死となってしまうことが多いのだ。
そもそもの死ぬ人が少ない俺の街で、働き盛りの男性が3人も立て続けに死んだため、意味深な話として報告が上がってきたのだ。
3人が亡くなった次の日には、死亡する人はいなかったが、その後立て続けに、2人、1人、1人と病死や自然死で亡くなる人が出たのだ。
3人が亡くなった次の日、報告を受けた日には、街全体に特例として魔法薬を配布しており、少しでも体調が悪いとか、心配な人がいる場合は治療院での治療を受けるように推奨していた。
それなのに次の日に、2人も無くなる人が出てしまったのは、何かあると思わせる状況と言わざるを得ない。対策をしているのに、後手後手になってしまっている状況が歯がゆいな。
「シュウ様、どういたしますか?」
7人目が亡くなったと報告があったのは、御昼過ぎだったので呼び出された形で今、会議を行っている状況だ。そこでグリエルに対策をどうするか、質問されている。
「魔法薬や魔法では、どうにもならないなんてことがあるのかね……それにしてもフレデリクか……」
「フレデリクに何か問題でもあるのですか?」
「いや、そう言うことじゃなくて、フレデリクって色々あったじゃん。俺が初めて訪れた街で、ブタクソ貴族がいて、フェンリルと戦って死ぬ思いをして、戦争もすぐにあって、バクもいたし……他にも色々あっただろ? だから呪われてるんじゃないかと思ってな」
「呪いですか……? 闇魔法ですかね? ということは、ツィード君に話を聞いた方がいいんですか? それともシルクちゃんに相談して、防御結界のような物を考えた方がいいですか? ガリアはどう思いますか?」
「違う違う、魔法の類じゃない。なんて説明したらいいかな……ジンクスとは違うし、なんて説明したらいいのかな……縁起が悪いってかんじかな。とにかく魔法や超常現象の類じゃなくて、気持ちから来るよくないモノってことでも思っておいてくれ」
「「はぁ……」」
グリエルとガリアは、いまいち分かっていないが、自分たちが思っている事とは違うのだということは、理解してくれたようだ。
しばらく話し合うが、まともな解決策が出なかった。
「何もせずにいるわけにはいかないよな……ウイルスという訳でもないし街を封鎖したところで、意味は無いよな。ウイルスなら、鑑定で調べれば痕跡を見つけることができるしな、その線は薄いだろうな。本当にどうするのがいいんだろうな……」
お手上げ状態に、弱音をこぼしてしまう。
「シュウ様、少し休憩しましょう。他にも集まってもらい、考える頭数を増やしましょう。ゼニスやレイリー、色々考えるのが得意な職員を呼びましょう」
午前中に仕事を終わらせて、呼び出された俺にはお供に妻たちはいない。手の空いている妻たちも呼ぶためにタブレットを起動して、妻たちに伝言を送る。
半数ほどからすぐに向かうと返ってきたので、俺の執務室で話し合いができるように、机が準備されることとなる。庁舎の食堂ならすぐに準備できたのだが、あそこは夕食を食べる人もいるので、邪魔になってはいけないということで俺の執務室になった。
妻たち遅くまで続くと考えているようで、シルキーからアマレロとブラウニーたちを10人ほど連れてきている。軽食も取れるように準備をしていることを考えると、長時間ここで過ごすことになるだろうな。
1時間後には40人ほどが集まり、話し合いが再開される。
四大精霊にツィード君やシルクちゃんにも参加してもらい、精霊たちからの視点で話し合いに参加してもらう形だ。
概要を説明したところで、グリエルたちは気になっていたのか、魔法や超常現象的な観点の話を精霊たちに聞いていた。
精霊たちの答えは、関係ないと話した。
魔法であれば、絶対に何かしらの痕跡が残るのだが、フレデリクの街にいるブラウニーたちや、派遣された鬼人たちからは痕跡を見つけられていないと報告を受けているようだ。闇魔法を使った呪いであれば、個人もしくはフレデリクの街に痕跡が残っているはずなので、そちらの線も無いとツィード君が断言している。
超常現象だった場合は、正直お手上げなのだが、性別以外に共通点の無い男性が7人も死んでいるのだ。超常現象の類であれば、男性だけに偏るのはおかしいと断言している。
男性で働き盛りの6人と、働き盛りというには少し歳をとっているが、バリバリと働いている男性が1人、合計で7人も死んでいるのだ。
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