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第2145話 難民の街をつくろう
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レイリーに会いに駐屯地へ向かう。昨日作った橋を渡って、レイリーのいるエリアを目指す。橋を渡って少し行けば、レイリーのいる場所なので大して時間はかからなかった。
問題があるとすれば、俺は軍のトップではないが最高権力者になるので、道を通ると兵士たちが足を止めて敬礼をするため、仕事の邪魔をしている気分になってしまう。レイリーに言わせれば、下の人間がとるべき行動なので問題ないというだろう。
テレビとかでも、クソ忙しいのに社長が来たら手を止めて、どうでもいい話を聞かされる……みたいな、ショートコントがあったっけ? 実際にあんなことって本当にあるんかね? 職員が手を止めて対応した結果、残業が長引いた……みたいなところまでが、1セットだったっけな?
上に立つ人って、挨拶してもらうのが当たり前って思っているのかね?
確かに、当たり前な部分もあるだろうけど、時と場合によると思うんだよな。こんな考え方をする俺は、組織のトップに向いていないんじゃないかな。
俺がいちいち足を止めてまで敬礼する必要はないって言っても、兵士たちの上司が叱責するから、迂闊にそういう事も言えないんだよな。これがディストピアの街中で、訓練中なのであればそこまで気にならないんだけど、今は……状況が違うじゃん。
戦闘警戒レベルは高くないけど、街中ではなくいつ状況が変わるか不明なのに、そんな中で足を止めて敬礼されても困るんだけどな。
レイリーの所に着いて聞いてみたが、やはり敬礼の方が重要でしょうと言われた。俺が行ったように警戒レベルは高くないから、敬礼が優先されるべきだと考えているみたいだ。警戒レベルが上がったなら、優先順位が変わるが、現状では大きな危険は無いので……だってさ。
それに急に警戒レベルが上がったとしても、戦える集団がすぐそばに集まっているので、慌てる必要もないから、問題なく対処は可能だとさ。
そういうものだと、理解しておこう。納得できるわけじゃないけど、ルールとして決められている以上、そのルールを変更しない限り俺の独断で強制できないからな。いや、厳密には強制することは可能だが、周りの反対を押し切って、やる必要性があるほどの事でもないからな……
当初の目的通り、レイリーに難民たちの街について話をすることにした。
グリエルたちとも密に連絡を取っているようで、着手するのであればこのようにしてほしいと、計画書を俺の前に置いた。リンドとも話していたが、その計画とあまり差は無いようだな。ダゴンに関しては、こっちで勝手に決めたので、後で連絡をしておかないとな。
それにしても、レイリーは既に準備を始めていたようだな。大体の広さは、兵士たちが先行して目印を置いておいてくれているらしい。細かい調整は、こちらでする必要があるが、最低限の目印は行っているとの事。
後、俺は知らなかったが、ある程度街の中の設計にも手を加えるようで、無秩序に建物が経たないように、メインとなる道は始めに整備しておいてほしいとのことだ。
道のことは考えてなかったけど、トイレは作る予定だったから……メインとなる道に合わせて作ればいいかな。道も大雑把で、格子状に道を走らせるだけなので簡単だ。
さて、現場に向かうか! と思ったが、土木組にも手伝ってもらうのに、拠点に置いてきてしまったため、呼びに行かないといけない。一緒に来ても、レイリーからまだだと言われれば、一緒に来た意味がなくなるので、置いてきたことは問題は無かっただろう。
って、誰に言訳してんだ? そもそも、妻たちも一緒にいるのはリンドだけだし、一度は帰らないといけなかったのだから、どっちにしろというものだろう。
リンドとレイリーからもらった計画書を見ながら、拠点へもどると……すでに準備の終わった妻と土木組の子たちが待機していた。その後ろでは、こっちに来ている従魔たちの半数ほどが、同行できるように待機している。
リンドも目を丸くしているので、共犯ではなさそうだ。
ミリーは拠点のトップとして残るようだ。妻の半数ほどが同行して、土木組と……子どもたちも来るのか?
妻たちに隠れていて見えなかったが、上の子たちも一緒に来るみたいで、従魔たちと戯れていた。
こっちに同行するっぽいシリウス君は、メグちゃんに何やら言われているな。真面目に聞いていないと分かると、首根っこを噛まれて情けない声を出している……めっちゃカオスな状況なんだが、なんなんだろうかこの状況。
ダマが元の大きさになり、ミーシャたち3人を背中に乗せて移動を開始する。ウルも一緒に来ているのだが、ダマの背中ではなく俺の近くをリンドと一緒に歩いている。
最近のウルは勉強熱心で、学べることはすべて学んだいる感じだ。ちょっとやりすぎじゃないかとシルキーたちに相談したこともあるが、本人のヤル気があるうちは可能な限り、ウルのしたいようにやらせたいといっていた。
無理していないのならいいけど、ちょっと心配である。
色々覚えすぎても頭でっかちで、無駄な思考をしてしまう気はするのだが、知らないより知っていた方がいいことは沢山あるので、ウルが頑張っている内は無理のない範囲で学ばせている。
で、今ウルがリンドに聞いているのは、街の構造についてだ。
構造といっても作り方とかではなく、形みたいな感じかな? 設計思想とも違うが、道の事や建物の区割りとかについて、レクチャーを受けている。
俺たちが手掛けた街は基本的に、街並みが綺麗に見えるように整っている物が多い。でも街には、中にはいられた時の事を考えて、わざと入り組んだ造りをしている街もある。王都と帝都はこれに当たる。
俺の場合は空からいけるので無意味なのだが、2つの首都は一番外側が低所得者や農家の家族が住んでいるエリアで、壁を壊されて入られてもちょっとした防壁代わりになる。まぁ、壁を壊したり乗り越えられる敵に対して、効果のある者ではないと思うけどね。
このエリアには、馬車の通れる道は、門から中心に向かう場所だけで、そこには兵士や騎士たちの駐屯場所があるので、この道を通って街の中に向かわれる可能性は少ないと考えているとか、なんかの本に書いてあったと思う。
正直な話、ここまで攻め込まれている時点で、守りをいくら固めても意味がないと思うけどね……
俺の思っていることをリンドが説明してくれているので、俺から突っ込むことは無い。どうせ効果が薄いのなら、街の人たちが快適に過ごせるようにする方がよっぽどましだろう。
もっと言えば、壁を高くするか厚くするか、複数作る方が現実的だと思うけどな!
問題があるとすれば、俺は軍のトップではないが最高権力者になるので、道を通ると兵士たちが足を止めて敬礼をするため、仕事の邪魔をしている気分になってしまう。レイリーに言わせれば、下の人間がとるべき行動なので問題ないというだろう。
テレビとかでも、クソ忙しいのに社長が来たら手を止めて、どうでもいい話を聞かされる……みたいな、ショートコントがあったっけ? 実際にあんなことって本当にあるんかね? 職員が手を止めて対応した結果、残業が長引いた……みたいなところまでが、1セットだったっけな?
上に立つ人って、挨拶してもらうのが当たり前って思っているのかね?
確かに、当たり前な部分もあるだろうけど、時と場合によると思うんだよな。こんな考え方をする俺は、組織のトップに向いていないんじゃないかな。
俺がいちいち足を止めてまで敬礼する必要はないって言っても、兵士たちの上司が叱責するから、迂闊にそういう事も言えないんだよな。これがディストピアの街中で、訓練中なのであればそこまで気にならないんだけど、今は……状況が違うじゃん。
戦闘警戒レベルは高くないけど、街中ではなくいつ状況が変わるか不明なのに、そんな中で足を止めて敬礼されても困るんだけどな。
レイリーの所に着いて聞いてみたが、やはり敬礼の方が重要でしょうと言われた。俺が行ったように警戒レベルは高くないから、敬礼が優先されるべきだと考えているみたいだ。警戒レベルが上がったなら、優先順位が変わるが、現状では大きな危険は無いので……だってさ。
それに急に警戒レベルが上がったとしても、戦える集団がすぐそばに集まっているので、慌てる必要もないから、問題なく対処は可能だとさ。
そういうものだと、理解しておこう。納得できるわけじゃないけど、ルールとして決められている以上、そのルールを変更しない限り俺の独断で強制できないからな。いや、厳密には強制することは可能だが、周りの反対を押し切って、やる必要性があるほどの事でもないからな……
当初の目的通り、レイリーに難民たちの街について話をすることにした。
グリエルたちとも密に連絡を取っているようで、着手するのであればこのようにしてほしいと、計画書を俺の前に置いた。リンドとも話していたが、その計画とあまり差は無いようだな。ダゴンに関しては、こっちで勝手に決めたので、後で連絡をしておかないとな。
それにしても、レイリーは既に準備を始めていたようだな。大体の広さは、兵士たちが先行して目印を置いておいてくれているらしい。細かい調整は、こちらでする必要があるが、最低限の目印は行っているとの事。
後、俺は知らなかったが、ある程度街の中の設計にも手を加えるようで、無秩序に建物が経たないように、メインとなる道は始めに整備しておいてほしいとのことだ。
道のことは考えてなかったけど、トイレは作る予定だったから……メインとなる道に合わせて作ればいいかな。道も大雑把で、格子状に道を走らせるだけなので簡単だ。
さて、現場に向かうか! と思ったが、土木組にも手伝ってもらうのに、拠点に置いてきてしまったため、呼びに行かないといけない。一緒に来ても、レイリーからまだだと言われれば、一緒に来た意味がなくなるので、置いてきたことは問題は無かっただろう。
って、誰に言訳してんだ? そもそも、妻たちも一緒にいるのはリンドだけだし、一度は帰らないといけなかったのだから、どっちにしろというものだろう。
リンドとレイリーからもらった計画書を見ながら、拠点へもどると……すでに準備の終わった妻と土木組の子たちが待機していた。その後ろでは、こっちに来ている従魔たちの半数ほどが、同行できるように待機している。
リンドも目を丸くしているので、共犯ではなさそうだ。
ミリーは拠点のトップとして残るようだ。妻の半数ほどが同行して、土木組と……子どもたちも来るのか?
妻たちに隠れていて見えなかったが、上の子たちも一緒に来るみたいで、従魔たちと戯れていた。
こっちに同行するっぽいシリウス君は、メグちゃんに何やら言われているな。真面目に聞いていないと分かると、首根っこを噛まれて情けない声を出している……めっちゃカオスな状況なんだが、なんなんだろうかこの状況。
ダマが元の大きさになり、ミーシャたち3人を背中に乗せて移動を開始する。ウルも一緒に来ているのだが、ダマの背中ではなく俺の近くをリンドと一緒に歩いている。
最近のウルは勉強熱心で、学べることはすべて学んだいる感じだ。ちょっとやりすぎじゃないかとシルキーたちに相談したこともあるが、本人のヤル気があるうちは可能な限り、ウルのしたいようにやらせたいといっていた。
無理していないのならいいけど、ちょっと心配である。
色々覚えすぎても頭でっかちで、無駄な思考をしてしまう気はするのだが、知らないより知っていた方がいいことは沢山あるので、ウルが頑張っている内は無理のない範囲で学ばせている。
で、今ウルがリンドに聞いているのは、街の構造についてだ。
構造といっても作り方とかではなく、形みたいな感じかな? 設計思想とも違うが、道の事や建物の区割りとかについて、レクチャーを受けている。
俺たちが手掛けた街は基本的に、街並みが綺麗に見えるように整っている物が多い。でも街には、中にはいられた時の事を考えて、わざと入り組んだ造りをしている街もある。王都と帝都はこれに当たる。
俺の場合は空からいけるので無意味なのだが、2つの首都は一番外側が低所得者や農家の家族が住んでいるエリアで、壁を壊されて入られてもちょっとした防壁代わりになる。まぁ、壁を壊したり乗り越えられる敵に対して、効果のある者ではないと思うけどね。
このエリアには、馬車の通れる道は、門から中心に向かう場所だけで、そこには兵士や騎士たちの駐屯場所があるので、この道を通って街の中に向かわれる可能性は少ないと考えているとか、なんかの本に書いてあったと思う。
正直な話、ここまで攻め込まれている時点で、守りをいくら固めても意味がないと思うけどね……
俺の思っていることをリンドが説明してくれているので、俺から突っ込むことは無い。どうせ効果が薄いのなら、街の人たちが快適に過ごせるようにする方がよっぽどましだろう。
もっと言えば、壁を高くするか厚くするか、複数作る方が現実的だと思うけどな!
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