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第2368話 キャンプの醍醐味(俺視点)
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2人にくっつかれたシンラは、いつものと言ったら可哀そうだが、眉間にしわを寄せて苦しそうな表情をしている。
「シンちゃん、いつもより険しい顔してるね」
「離れてる時間が長かったからじゃないかな?」
スミレとブルムの会話だ。
なるほど? もしかして、離れてた時間が少し長かったから、くっつき度合いがいつもより強いってことか? それでシンラの表情がいつもより険しいのだろうか……
いたずらの意味を込めていたが、さすがにやりすぎたかもしれないな。
「ミーシャたちと一緒に寝る時も、2人はやっぱりシンラにくっついてるのか?」
「う~~ん、半々かな? 私たちにくっついたままの時もあるし、シンちゃんにくっついているときもあるから、その時の気分なんじゃないかな?」
俺の知っているプラムとシオンなら、ほぼ100パーセントくっついていた気がするのだが、半々なんだな。俺が近くにいたら、ワンチャン1日中平和に寝てくれたりするか?
「そうなるかもしれないけど、起きるとき位はいつもみたいに顔に張り付かれるかもしれないよ?」
ミーシャがシンラの行動を言い当てて、俺は苦い顔になる。あれって微妙に苦しいし、シンラの匂いがしばらく鼻に残るんだよな。子どもの匂いが嫌いってわけじゃないんだけど、なんか違和感がすごくて好きになれないんだよな。
最近はなくなったけど、オムツに漏らしているときは、しばらく鼻の中にその匂いが残るのもきついんだよね。大きいほうだと、なおさら……思い出したくないので、忘れよう。
シンラたちの様子を見ていたミーシャたちは、その様子を見て自分たちも眠くなったのか、ミーシャを中心にして眠り始めた。シンラたちとは違うが、同じようにくっついている感じだな。
ウルはその様子を見て、3人の頭をなでてから妻たちのほうへ。さて、俺はどうしようかな?
突然ミーシャたちが寝てしまったので、俺はすることがなくなった。でも、眠たいわけじゃないので、どうしようかな……
あ~子どもたちが寝たらな、焚火でもしようかな。
焚火台を取り出して、外へ向かおうと移動を開始すると、
「お父さん、どこ行くの?」
「あ~、今から焚火をしようかと思ってね。初めからやると時間がかかるけど、今日はかまどもたくさん使っているから、ちょうどよさそうな火がたくさんありそうだしね。この時間からでも、いい焚火がみれるかなってね」
いい焚火? と首をかしげている。興味があるようで、母親たちにも声をかけて一緒に行かないかと進めていた。ウルは、もう見ること決まっているみたいだな。
じゃぁ、集まってくるまでに、俺の焚火の醍醐味であるいい感じに燃えた薪をもらってこよう。
騒いでいるドワーフたちは放置して、かまどに残っている火をもらう交渉をブラウニーとすると、もう少しだけ待ってほしいといわれてしまった。
あ~、火をまとめて大きなかまどで使っているけど、今焼きそばを作っているので、火を取ろうとすると隅がたくさん入ってしまうので、少し待ってほしいということらしい。
おや? 焼きそばを少量端に移動させ始めた。なんだなんだ? 俺はのんびり調理の様子を見ていて、何事かと思ったが、ブラウニーたちのすることなので、何かしらの意味があるのだろう。
そういえば、何本もあった大きなケバブの塊がなくなってるな。全部ドワーフたちの胃に収まったのかもしれないな……持ってきた酒もすでに半分以上消費してるみたいだし、追加で何本も度数の高いお酒の瓶が転がっていた。
たしかあれは、60度を超えるアルコール度数のウィスキーだった気がするのだが、それがひーふーみー……17? 17本も机の上に転がっている。ここにいるドワーフが14なので、1人1本以上あの酒を飲んで、しかも樽も半分消費してるのか、蟒蛇もびっくりするほど飲んでるな、これは。
焼きそばの調理が終わり、火をもっていってもいいといわれたので、遠慮なく俺の好みに合う薪を選んでいく。
俺の好みというのは、薪がしっかり燃えた後に残る白っぽい色の薪が好きなのだ。ただの薪ではあるのだが、神秘的な光を放つのですきなのだ。
世間一般の焚火のイメージは、まだ薪が木だとわかるような状態で、パチパチと音を立てながら赤い火を出して燃えるものだろう。だけど俺の一番好きなのは、焚火の終わりに見れる白い光を放つやつなんだよな。
火鉢に入れてから収納の腕輪にしまって移動する。
ドワーフたちがうるさいので、やはり違うキャンプ場に行って焚火だけを楽しもうか。
テントに戻ると、4人ほど一緒に行くことが決まったようで、準備を始めていた。準備といっても椅子を用意していただけだけどね。
それを持って移動すると、ブラウニーに止められた。おなかがすいたら食べられるように、焼きそばパンを作ってくれていたらしい。少量取り分けていたのは、焼きそばパン用に味付けしていたやつなんだろうな。少しずつ味を変えるのだから、本当にすごいよな。
地球にいたころなら、夕食をあれだけ食べて、焼きそばパンを食べなかっただろうが、この世界では身体能力を維持するために、冒険者はよく食うからな。
この程度なら、食べた内にも入らんかもな。
片手で食べやすいように小ぶりのコッペパンに焼きそばをはさんでくれているな。コンビニに売っているようなサイズ感だと思うけど、コンビニで買ったことないからわからないんだよな。イメージだけで言っているので、信ぴょう性はない!
ウルもいるので、長い時間見ていることはできないだろうから、少し反則技を使おうかな。
風魔法を使って空気を送り込み、一気に燃焼を促し薪の中の温度を上げる。そうすることで、俺の求めている白い光の火に変わった。
前にも子どもたちか妻たちに話したのだが、この光をダイヤモンドファイヤと俺は呼んでいて、白く輝く光がダイヤモンドに当たって屈折してピカッと光った光よりキレイに見えるから、そう呼んでたりするんだよね。
本物のダイヤモンドファイヤを見たことないので、こっちのほうがきれいと言っているが、キレイの種類が違うので、甲乙つけがたいものになるだろう。
妻たちも気に入ってくれたようで、白い光に見入っている。
俺はその白い光を利用して、マシュマロを焼いてみることにした。なんとなくキャンプで焚火というと、マシュマロを焼くイメージがあったので、ちょっとやってみた。焼いたマシュマロをクラッカーにはさんで、チョコも一緒にいれてスモアを作ってみた。
ちょっともさもさしているけど、美味いな。
「シンちゃん、いつもより険しい顔してるね」
「離れてる時間が長かったからじゃないかな?」
スミレとブルムの会話だ。
なるほど? もしかして、離れてた時間が少し長かったから、くっつき度合いがいつもより強いってことか? それでシンラの表情がいつもより険しいのだろうか……
いたずらの意味を込めていたが、さすがにやりすぎたかもしれないな。
「ミーシャたちと一緒に寝る時も、2人はやっぱりシンラにくっついてるのか?」
「う~~ん、半々かな? 私たちにくっついたままの時もあるし、シンちゃんにくっついているときもあるから、その時の気分なんじゃないかな?」
俺の知っているプラムとシオンなら、ほぼ100パーセントくっついていた気がするのだが、半々なんだな。俺が近くにいたら、ワンチャン1日中平和に寝てくれたりするか?
「そうなるかもしれないけど、起きるとき位はいつもみたいに顔に張り付かれるかもしれないよ?」
ミーシャがシンラの行動を言い当てて、俺は苦い顔になる。あれって微妙に苦しいし、シンラの匂いがしばらく鼻に残るんだよな。子どもの匂いが嫌いってわけじゃないんだけど、なんか違和感がすごくて好きになれないんだよな。
最近はなくなったけど、オムツに漏らしているときは、しばらく鼻の中にその匂いが残るのもきついんだよね。大きいほうだと、なおさら……思い出したくないので、忘れよう。
シンラたちの様子を見ていたミーシャたちは、その様子を見て自分たちも眠くなったのか、ミーシャを中心にして眠り始めた。シンラたちとは違うが、同じようにくっついている感じだな。
ウルはその様子を見て、3人の頭をなでてから妻たちのほうへ。さて、俺はどうしようかな?
突然ミーシャたちが寝てしまったので、俺はすることがなくなった。でも、眠たいわけじゃないので、どうしようかな……
あ~子どもたちが寝たらな、焚火でもしようかな。
焚火台を取り出して、外へ向かおうと移動を開始すると、
「お父さん、どこ行くの?」
「あ~、今から焚火をしようかと思ってね。初めからやると時間がかかるけど、今日はかまどもたくさん使っているから、ちょうどよさそうな火がたくさんありそうだしね。この時間からでも、いい焚火がみれるかなってね」
いい焚火? と首をかしげている。興味があるようで、母親たちにも声をかけて一緒に行かないかと進めていた。ウルは、もう見ること決まっているみたいだな。
じゃぁ、集まってくるまでに、俺の焚火の醍醐味であるいい感じに燃えた薪をもらってこよう。
騒いでいるドワーフたちは放置して、かまどに残っている火をもらう交渉をブラウニーとすると、もう少しだけ待ってほしいといわれてしまった。
あ~、火をまとめて大きなかまどで使っているけど、今焼きそばを作っているので、火を取ろうとすると隅がたくさん入ってしまうので、少し待ってほしいということらしい。
おや? 焼きそばを少量端に移動させ始めた。なんだなんだ? 俺はのんびり調理の様子を見ていて、何事かと思ったが、ブラウニーたちのすることなので、何かしらの意味があるのだろう。
そういえば、何本もあった大きなケバブの塊がなくなってるな。全部ドワーフたちの胃に収まったのかもしれないな……持ってきた酒もすでに半分以上消費してるみたいだし、追加で何本も度数の高いお酒の瓶が転がっていた。
たしかあれは、60度を超えるアルコール度数のウィスキーだった気がするのだが、それがひーふーみー……17? 17本も机の上に転がっている。ここにいるドワーフが14なので、1人1本以上あの酒を飲んで、しかも樽も半分消費してるのか、蟒蛇もびっくりするほど飲んでるな、これは。
焼きそばの調理が終わり、火をもっていってもいいといわれたので、遠慮なく俺の好みに合う薪を選んでいく。
俺の好みというのは、薪がしっかり燃えた後に残る白っぽい色の薪が好きなのだ。ただの薪ではあるのだが、神秘的な光を放つのですきなのだ。
世間一般の焚火のイメージは、まだ薪が木だとわかるような状態で、パチパチと音を立てながら赤い火を出して燃えるものだろう。だけど俺の一番好きなのは、焚火の終わりに見れる白い光を放つやつなんだよな。
火鉢に入れてから収納の腕輪にしまって移動する。
ドワーフたちがうるさいので、やはり違うキャンプ場に行って焚火だけを楽しもうか。
テントに戻ると、4人ほど一緒に行くことが決まったようで、準備を始めていた。準備といっても椅子を用意していただけだけどね。
それを持って移動すると、ブラウニーに止められた。おなかがすいたら食べられるように、焼きそばパンを作ってくれていたらしい。少量取り分けていたのは、焼きそばパン用に味付けしていたやつなんだろうな。少しずつ味を変えるのだから、本当にすごいよな。
地球にいたころなら、夕食をあれだけ食べて、焼きそばパンを食べなかっただろうが、この世界では身体能力を維持するために、冒険者はよく食うからな。
この程度なら、食べた内にも入らんかもな。
片手で食べやすいように小ぶりのコッペパンに焼きそばをはさんでくれているな。コンビニに売っているようなサイズ感だと思うけど、コンビニで買ったことないからわからないんだよな。イメージだけで言っているので、信ぴょう性はない!
ウルもいるので、長い時間見ていることはできないだろうから、少し反則技を使おうかな。
風魔法を使って空気を送り込み、一気に燃焼を促し薪の中の温度を上げる。そうすることで、俺の求めている白い光の火に変わった。
前にも子どもたちか妻たちに話したのだが、この光をダイヤモンドファイヤと俺は呼んでいて、白く輝く光がダイヤモンドに当たって屈折してピカッと光った光よりキレイに見えるから、そう呼んでたりするんだよね。
本物のダイヤモンドファイヤを見たことないので、こっちのほうがきれいと言っているが、キレイの種類が違うので、甲乙つけがたいものになるだろう。
妻たちも気に入ってくれたようで、白い光に見入っている。
俺はその白い光を利用して、マシュマロを焼いてみることにした。なんとなくキャンプで焚火というと、マシュマロを焼くイメージがあったので、ちょっとやってみた。焼いたマシュマロをクラッカーにはさんで、チョコも一緒にいれてスモアを作ってみた。
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