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第2421話 想定以上の愚かな行動
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目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
起こされること無く寝れたということは、問題は起こっていないのだろう。移動しているだけの相手に問題もクソもないだろうが、何が起きるか分からないのがこの世界だからな。
しっかりと目を覚ますために顔を洗った。
準備を終えバザールが待機している部屋へ向かう。
「おはよ。綾乃は?」
部屋に入るが綾乃がいなかったので、まだ作業中なのか聞いてみた。
「綾乃殿は、2時間ほど前に作業を終了して、今は仮眠をとっているでござる。起きてからは一緒に様子を観察しつつ、人造ゴーレムをギリギリまで作ると言っていたでござるよ」
現状、使い捨てられる戦力で一番有効なのが人造ゴーレムだからな。数が増えるにこしたことはないが、配置している数を考えると、余剰な気はするが……
バザールは暗くなってきた壁の向こう側をカメラで確認している。月明りだけでもかなり遠くまで見えるもんだな。シリウス君が濃霧を発生させたら、赤外線に切り替えるから明るさなんてあまり関係ないんだけどね。
「そういえばでござる。敵の移動速度が予想より早かったでござるから、あと1時間もすればカメラで姿を確認できるようになると思うでござる」
1時間も早く到着するのか。2000人で移動しているのに、時間が遅くなるんじゃなくて早まるなんて、本当に迷惑な奴らだな。
暗くなったら移動を止めるという意見もあったが、最悪を想定して移動は止めないと思っていたので、想定道理ではある。想定通りだけど、迷惑な事には変わりがないんだよな。
街から連れ出した人間がいる時は暗くなる前に休んでいたけど、住人がいない時はかなりギリギリまで移動していたから、今回も同じだろうとは思っていた。
「本体は1時間後でござるが、斥候で前を移動しているグループは、そろそろ見える位置に来ると思うでござるよ」
10人ほどが斥候として、本隊の先を移動しているようだ。前の時と同じなので、こいつらが休憩場所を決めているのかね? このまま壁を乗り越えてくるとは思わないが、対応は後手に回ってしまうので嫌な事ばかり思い浮かんでしまう。
5分もしないうちにカメラが移動している斥候を捉えた。
「月明りだけで2キロメートルくらい先が良く見えるもんだな。ステータスがあがれば肉眼でも遠くが見えるようになるけど、さすがにこの精度はスキルを使っても難しいよな」
「装備は斥候というだけあって、身軽なようでござるな。収納系のアイテムを持っている奴がいるでござるから、本当に身軽なのかは対峙してみないとわからないでござるけどね」
「バザール、偉く余裕があるように見えるけど、なんかあったのか?」
「某はアンデッドでござるから、昼間より夜の方が行動しやすいでござるよ。睡眠耐性に光に耐性があるでござるから、宙や関係ないでござるが、やっぱり夜の方がでござる」
なるほど、納得できる理由だ。
余裕というよりは、自分が活動しやすいからリラックスしてるんだろうな。それに、骨ゲーターとも視界を共有できるから、そういう意味でも夜の方が行動しやすいのかもな。
ほどなくして斥候たちが外堀の前に到着する。
「何やら話し合っているようでござるな。音を拾ってみるでござる」
望遠カメラのいくつかに、遠くの音を拾える機械を取り付けていたみたいで、音を拾おうとしている。
話している内容は、事前の情報と違い堀が広くなっている事、水深が深くなっている事、報告に合った門が無い事に混乱している様子だ。
自分たちで判断するべきではないとのことで、2人が本体の方へ戻っていき、残りの8人がある程度周囲を確認するみたいだな。
「危なかったな。堀が前のままだったら、最悪門を壊されてたかもしれないな。そう簡単に壊せるとは思わないけど、確認のためにうちの門番が開けたところを狙われたら、危険だったな」
「そうでござるな。レベルを考えると、門番の人たちでは荷が重かったでござるな」
対策しておいてよかった。
すぐに渡ることができないと判断したようで、少し離れた位置に野営地を作るようだな。この世界で一般的な弓や魔法の射程距離の倍ほど離れていった。
「一応、警戒はしているでござるか。遠ければそれだけで命中率は下がるでござるし、回避しやすくなるでござる。それでも堂々と野営するのは、自信の表れかそれとも何も考えていないでござるか……」
「多分、前者だろうな。レベルだけで見れば、帝国の近衛兵と正面から戦っても見劣りしないからな。それに数だけで言えば、圧倒的だしな。高レベルの2000人って言うのが、本当に厄介だな。練度は高くないから同数であるなら多少レベルが低くても、技術で勝てそうだな」
動きを観察していると、斥候の2人が再度堀に近付いて来た。
「何をする気だ?」
カメラ3つほどで動きを見ていると、
「堀に何かを入れたでござるな……」
収納のアイテムから取り出した容器から、何か液体を堀の入れていた。
「おそらく、毒だな。シリウス君、ダゴンに堀から出るように言ってくれ。あいつらの水流操作の能力があれば問題ないと思うが、無駄な力を使わないでいいように、準備しておいた堀の中に入れる水路を使って、水の外で待機するように言ってくれ」
骨ゲーターは、アンデッドなので毒は効かないから、そのままだ。
「躊躇なく毒を堀に入れたでござるな。躊躇わない所を見ると、無関係な人間が死んだところで、なんとも思わないということでござるな」
地球とは常識が違うからと言って、毒を躊躇わないのはビックリしたな。俺より頭がぶっ飛んでる。俺も理由があれば躊躇わないけど、現状で使うかと言われたらノーだしな。
「毒を使ってきたでござるから、こちらも想定通りやり返すでござるか」
皆殺しにするつもりではあったが、皆殺しをするにしても相手の出方次第で方法を変えるつもりだった。
「あいつらは、やっちゃいけないことをやってしまったからな。どの程度の毒かは分からないけど、さすがに無差別はあかんだろ。想定外過ぎて、ビックリしてるよ」
俺は、禁断の道具を準備することにした。
起こされること無く寝れたということは、問題は起こっていないのだろう。移動しているだけの相手に問題もクソもないだろうが、何が起きるか分からないのがこの世界だからな。
しっかりと目を覚ますために顔を洗った。
準備を終えバザールが待機している部屋へ向かう。
「おはよ。綾乃は?」
部屋に入るが綾乃がいなかったので、まだ作業中なのか聞いてみた。
「綾乃殿は、2時間ほど前に作業を終了して、今は仮眠をとっているでござる。起きてからは一緒に様子を観察しつつ、人造ゴーレムをギリギリまで作ると言っていたでござるよ」
現状、使い捨てられる戦力で一番有効なのが人造ゴーレムだからな。数が増えるにこしたことはないが、配置している数を考えると、余剰な気はするが……
バザールは暗くなってきた壁の向こう側をカメラで確認している。月明りだけでもかなり遠くまで見えるもんだな。シリウス君が濃霧を発生させたら、赤外線に切り替えるから明るさなんてあまり関係ないんだけどね。
「そういえばでござる。敵の移動速度が予想より早かったでござるから、あと1時間もすればカメラで姿を確認できるようになると思うでござる」
1時間も早く到着するのか。2000人で移動しているのに、時間が遅くなるんじゃなくて早まるなんて、本当に迷惑な奴らだな。
暗くなったら移動を止めるという意見もあったが、最悪を想定して移動は止めないと思っていたので、想定道理ではある。想定通りだけど、迷惑な事には変わりがないんだよな。
街から連れ出した人間がいる時は暗くなる前に休んでいたけど、住人がいない時はかなりギリギリまで移動していたから、今回も同じだろうとは思っていた。
「本体は1時間後でござるが、斥候で前を移動しているグループは、そろそろ見える位置に来ると思うでござるよ」
10人ほどが斥候として、本隊の先を移動しているようだ。前の時と同じなので、こいつらが休憩場所を決めているのかね? このまま壁を乗り越えてくるとは思わないが、対応は後手に回ってしまうので嫌な事ばかり思い浮かんでしまう。
5分もしないうちにカメラが移動している斥候を捉えた。
「月明りだけで2キロメートルくらい先が良く見えるもんだな。ステータスがあがれば肉眼でも遠くが見えるようになるけど、さすがにこの精度はスキルを使っても難しいよな」
「装備は斥候というだけあって、身軽なようでござるな。収納系のアイテムを持っている奴がいるでござるから、本当に身軽なのかは対峙してみないとわからないでござるけどね」
「バザール、偉く余裕があるように見えるけど、なんかあったのか?」
「某はアンデッドでござるから、昼間より夜の方が行動しやすいでござるよ。睡眠耐性に光に耐性があるでござるから、宙や関係ないでござるが、やっぱり夜の方がでござる」
なるほど、納得できる理由だ。
余裕というよりは、自分が活動しやすいからリラックスしてるんだろうな。それに、骨ゲーターとも視界を共有できるから、そういう意味でも夜の方が行動しやすいのかもな。
ほどなくして斥候たちが外堀の前に到着する。
「何やら話し合っているようでござるな。音を拾ってみるでござる」
望遠カメラのいくつかに、遠くの音を拾える機械を取り付けていたみたいで、音を拾おうとしている。
話している内容は、事前の情報と違い堀が広くなっている事、水深が深くなっている事、報告に合った門が無い事に混乱している様子だ。
自分たちで判断するべきではないとのことで、2人が本体の方へ戻っていき、残りの8人がある程度周囲を確認するみたいだな。
「危なかったな。堀が前のままだったら、最悪門を壊されてたかもしれないな。そう簡単に壊せるとは思わないけど、確認のためにうちの門番が開けたところを狙われたら、危険だったな」
「そうでござるな。レベルを考えると、門番の人たちでは荷が重かったでござるな」
対策しておいてよかった。
すぐに渡ることができないと判断したようで、少し離れた位置に野営地を作るようだな。この世界で一般的な弓や魔法の射程距離の倍ほど離れていった。
「一応、警戒はしているでござるか。遠ければそれだけで命中率は下がるでござるし、回避しやすくなるでござる。それでも堂々と野営するのは、自信の表れかそれとも何も考えていないでござるか……」
「多分、前者だろうな。レベルだけで見れば、帝国の近衛兵と正面から戦っても見劣りしないからな。それに数だけで言えば、圧倒的だしな。高レベルの2000人って言うのが、本当に厄介だな。練度は高くないから同数であるなら多少レベルが低くても、技術で勝てそうだな」
動きを観察していると、斥候の2人が再度堀に近付いて来た。
「何をする気だ?」
カメラ3つほどで動きを見ていると、
「堀に何かを入れたでござるな……」
収納のアイテムから取り出した容器から、何か液体を堀の入れていた。
「おそらく、毒だな。シリウス君、ダゴンに堀から出るように言ってくれ。あいつらの水流操作の能力があれば問題ないと思うが、無駄な力を使わないでいいように、準備しておいた堀の中に入れる水路を使って、水の外で待機するように言ってくれ」
骨ゲーターは、アンデッドなので毒は効かないから、そのままだ。
「躊躇なく毒を堀に入れたでござるな。躊躇わない所を見ると、無関係な人間が死んだところで、なんとも思わないということでござるな」
地球とは常識が違うからと言って、毒を躊躇わないのはビックリしたな。俺より頭がぶっ飛んでる。俺も理由があれば躊躇わないけど、現状で使うかと言われたらノーだしな。
「毒を使ってきたでござるから、こちらも想定通りやり返すでござるか」
皆殺しにするつもりではあったが、皆殺しをするにしても相手の出方次第で方法を変えるつもりだった。
「あいつらは、やっちゃいけないことをやってしまったからな。どの程度の毒かは分からないけど、さすがに無差別はあかんだろ。想定外過ぎて、ビックリしてるよ」
俺は、禁断の道具を準備することにした。
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