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第2433話 最強はやはりシルキー?
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ダンジョンに入った冒険者を見送ってから、俺たちは休憩に入る。
各々自由に時間を過ごすが、いつでも連絡が取れるようになっている。俺は久しぶりに家に戻ると、高速で駆け寄ってきたシンラを抱っこして、プラムとシオンの追撃から逃げることになった。
何で俺が、下の子たちの追いかけっこに巻き込まれているのかは分からなかったが、プラムとシオンの圧がヤバい。子どもとは思えない気迫でこちらを追ってきている。しかも、俺の従魔たちが追跡に協力しており、圧倒的不利な状況なのだが……
なぜこうなった?
シンラを抱きかかえているため、全力を出すことは出来ない。そしてシンラは、俺に抱っこされているため安全だと思っているのか、かなり余裕な表情をして追ってきている従魔たちにドヤ顔をしていた。
何とか10分ほど逃げていると、プラムとシオンは姉たちに協力を求めたのか、追跡がさらに激しくなる。
息も絶え絶えに30分程逃げたところで、追跡がパタリと止んだ。終わったと思い、その場に大の字になり肺に酸素を送り込む……
目をつぶり呼吸をしていると、急に目元がかげった。
驚き目を開けると、
「ずいぶん、楽しそうにしてましたね」
にこぉっと笑っているスカーレットがそこにいた。
あっ、これあかん奴や!
慌てて姿勢を正して、土下座の姿勢になる。すいませんでした! 許可なく家の中で走り回って、申し訳ありません! 以後気をつけます!
「ご主人様の家ですので、文句はありませんが、何かあった時に危ないですので、率先して危険なことはしないでください」
語感は強くないが、いつも以上の圧を感じて、少しビビっている俺がいる。
プラムとシオンや従魔たちの追跡が無くなったのは、他のシルキーたちが子どもたちの前に行ったんだろうな。となると、みんな俺と同じ状況かもしれないな。
シンラだけは怒られているのに満足そうなようすだ。
妻たちは、また子どもたちと何かしたの? という視線で、食堂で子どもたちと一緒に正座をさせられている俺を見ている。
何か、父親の威厳がないよな……元からないかもしれないけど、これじゃあな。
30分くらい説教をされて解放された。正座をしていた足が痺れた。正座には身体能力は関係ないのは分かってるけど、何とかならんもんかね。
「それなら、正座をさせられるようなことをしなければいいのでは?」
ちょこっと突っ込まれたのは、その通りなのだが……子どもの気持ちを忘れちゃダメだよね!
「子どもの気持ちを忘れないのと、子どものような行動をするのは違うと思うわよ。もう少し、落ち着いたらどう?」
誰の声か分からなかったが、妻からまた指摘が……みんなもクスクス笑っているので、みんなが思っている事みたいだな。
なんだか泣けてきた。
そしてシンラよ、肩をポンポンするな! お前のせいでもあるんだぞ。お前さんが俺に抱きついてこなければ、俺が怒られなかったのだけどな……
この足の痺れは、なんでかしらないけど回復魔法も効かないので、本当に困るね。こらこら、プラムとシオンよ、俺の足が痺れているのが分かるからって、俺の足を突くな。止めないと……
そんなことを思うと、何か察したのかスススッと離れていった。その中で、俺の足を突くのを止めなかったシンラよ、お前さんにはお腹に顔をグリグリの刑だな。
逃げ遅れた! という表情をしているが、もう遅い! 足が痛くて動けなくても、ここまで近くにいれば問題ない!
ガシッと捕まえると、手足をバタバタさせるがもうだめですな。
シンラのお腹にグリグリと顔を押し付けて、左右にグリグリした。
逃げる手足のバタバタから、くすぐったくて暴れる手足のバタバタに変わる。30秒くらい続けてから解放する。その頃には足の調子も少し戻っており、足の痺れが抜けてきた。
「シュウ君、最近は忙しかったようだけど、今日はもう大丈夫なの?」
忙しくて心配していた妻たちの中から、ミリーが近くに来て聞いてきた。
「ひとまず落ち着いたけど、どうなるか分からないから、いつ呼び出しがあるか分からないかな」
「そっか、みんなでキャンプ行きたいみたいな事言ってたみたいだけど、今から行く? 出発するか分からなかったから、準備だけはしてるけど、どうする?」
「う~~ん、シンラ、キャンプ行きたいか?」
「キャンプ?」
「みんなで外に遊びに行って、ごはん食べて遊んで寝るやつだな」
「いく! みんなでいく!」
シンラは、キャンプ好きだからな。こういえば来るだろうな。でも、キャンプの言葉を忘れていたようで、俺が説明すると目を輝かせて、行く! と連呼して、俺の周りをクルクル回っている。
そんなシンラにつられてプラムとシオンも一緒に回り始めた。なんやかんやで、この子たちは仲いいよな。
「なんか、仮の予定があったりする?」
「ないわよ。シュウ君に休んでもらいたいから、好きなことをしてもらおうって話で、今までやったことあることなら、一通りできるようにしたわよ」
おぉ~、妻たちの心遣いに感謝だな。
何でもできるのか……忙しくて、結構あの場所に缶詰めだったから、少し体を動かしたくもあるな。
「あそこには、温泉があったから、それを使って温水プールでも作って体動かそうかな。シンラたちも遊べるから喜ぶんじゃないか?」
下の子たちは基本的に、体を動かしてれば楽しいらしく、運動の種類は特にこだわりがないんだよな。それこそ、追いかけっこで走ってるだけでも楽しそうだしな。
「よし、キャンプに行くから、みんな準備を始めよう! プールでも遊ぶから、水着もしっかり持ってくんだぞ! パジャマと着替えも忘れないようにな~」
俺がそういうと、シンラたちは子ども部屋へ走っていった。姉たちは、しょうがないな~と言った感じで後を追いかけていく。
そして俺は、シルキーたちにカレーが食べたいから、夜はカレー尽くしをお願いした。
各々自由に時間を過ごすが、いつでも連絡が取れるようになっている。俺は久しぶりに家に戻ると、高速で駆け寄ってきたシンラを抱っこして、プラムとシオンの追撃から逃げることになった。
何で俺が、下の子たちの追いかけっこに巻き込まれているのかは分からなかったが、プラムとシオンの圧がヤバい。子どもとは思えない気迫でこちらを追ってきている。しかも、俺の従魔たちが追跡に協力しており、圧倒的不利な状況なのだが……
なぜこうなった?
シンラを抱きかかえているため、全力を出すことは出来ない。そしてシンラは、俺に抱っこされているため安全だと思っているのか、かなり余裕な表情をして追ってきている従魔たちにドヤ顔をしていた。
何とか10分ほど逃げていると、プラムとシオンは姉たちに協力を求めたのか、追跡がさらに激しくなる。
息も絶え絶えに30分程逃げたところで、追跡がパタリと止んだ。終わったと思い、その場に大の字になり肺に酸素を送り込む……
目をつぶり呼吸をしていると、急に目元がかげった。
驚き目を開けると、
「ずいぶん、楽しそうにしてましたね」
にこぉっと笑っているスカーレットがそこにいた。
あっ、これあかん奴や!
慌てて姿勢を正して、土下座の姿勢になる。すいませんでした! 許可なく家の中で走り回って、申し訳ありません! 以後気をつけます!
「ご主人様の家ですので、文句はありませんが、何かあった時に危ないですので、率先して危険なことはしないでください」
語感は強くないが、いつも以上の圧を感じて、少しビビっている俺がいる。
プラムとシオンや従魔たちの追跡が無くなったのは、他のシルキーたちが子どもたちの前に行ったんだろうな。となると、みんな俺と同じ状況かもしれないな。
シンラだけは怒られているのに満足そうなようすだ。
妻たちは、また子どもたちと何かしたの? という視線で、食堂で子どもたちと一緒に正座をさせられている俺を見ている。
何か、父親の威厳がないよな……元からないかもしれないけど、これじゃあな。
30分くらい説教をされて解放された。正座をしていた足が痺れた。正座には身体能力は関係ないのは分かってるけど、何とかならんもんかね。
「それなら、正座をさせられるようなことをしなければいいのでは?」
ちょこっと突っ込まれたのは、その通りなのだが……子どもの気持ちを忘れちゃダメだよね!
「子どもの気持ちを忘れないのと、子どものような行動をするのは違うと思うわよ。もう少し、落ち着いたらどう?」
誰の声か分からなかったが、妻からまた指摘が……みんなもクスクス笑っているので、みんなが思っている事みたいだな。
なんだか泣けてきた。
そしてシンラよ、肩をポンポンするな! お前のせいでもあるんだぞ。お前さんが俺に抱きついてこなければ、俺が怒られなかったのだけどな……
この足の痺れは、なんでかしらないけど回復魔法も効かないので、本当に困るね。こらこら、プラムとシオンよ、俺の足が痺れているのが分かるからって、俺の足を突くな。止めないと……
そんなことを思うと、何か察したのかスススッと離れていった。その中で、俺の足を突くのを止めなかったシンラよ、お前さんにはお腹に顔をグリグリの刑だな。
逃げ遅れた! という表情をしているが、もう遅い! 足が痛くて動けなくても、ここまで近くにいれば問題ない!
ガシッと捕まえると、手足をバタバタさせるがもうだめですな。
シンラのお腹にグリグリと顔を押し付けて、左右にグリグリした。
逃げる手足のバタバタから、くすぐったくて暴れる手足のバタバタに変わる。30秒くらい続けてから解放する。その頃には足の調子も少し戻っており、足の痺れが抜けてきた。
「シュウ君、最近は忙しかったようだけど、今日はもう大丈夫なの?」
忙しくて心配していた妻たちの中から、ミリーが近くに来て聞いてきた。
「ひとまず落ち着いたけど、どうなるか分からないから、いつ呼び出しがあるか分からないかな」
「そっか、みんなでキャンプ行きたいみたいな事言ってたみたいだけど、今から行く? 出発するか分からなかったから、準備だけはしてるけど、どうする?」
「う~~ん、シンラ、キャンプ行きたいか?」
「キャンプ?」
「みんなで外に遊びに行って、ごはん食べて遊んで寝るやつだな」
「いく! みんなでいく!」
シンラは、キャンプ好きだからな。こういえば来るだろうな。でも、キャンプの言葉を忘れていたようで、俺が説明すると目を輝かせて、行く! と連呼して、俺の周りをクルクル回っている。
そんなシンラにつられてプラムとシオンも一緒に回り始めた。なんやかんやで、この子たちは仲いいよな。
「なんか、仮の予定があったりする?」
「ないわよ。シュウ君に休んでもらいたいから、好きなことをしてもらおうって話で、今までやったことあることなら、一通りできるようにしたわよ」
おぉ~、妻たちの心遣いに感謝だな。
何でもできるのか……忙しくて、結構あの場所に缶詰めだったから、少し体を動かしたくもあるな。
「あそこには、温泉があったから、それを使って温水プールでも作って体動かそうかな。シンラたちも遊べるから喜ぶんじゃないか?」
下の子たちは基本的に、体を動かしてれば楽しいらしく、運動の種類は特にこだわりがないんだよな。それこそ、追いかけっこで走ってるだけでも楽しそうだしな。
「よし、キャンプに行くから、みんな準備を始めよう! プールでも遊ぶから、水着もしっかり持ってくんだぞ! パジャマと着替えも忘れないようにな~」
俺がそういうと、シンラたちは子ども部屋へ走っていった。姉たちは、しょうがないな~と言った感じで後を追いかけていく。
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