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第2436話 ウルが可愛かった
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「シンちゃんたち、寝ましたね。ミーシャたちも眠そうだから、すぐに寝そうですね」
ジュリエットが隣に来て、座りながら話しかけていた。妻たちとはできるだけ話すようにしているが、どうしても多くなるのは、ミリー・カエデ・リンドの3人なんだよな。妻たちが沢山いる時は、代表して声をかけてくるのがこの3人だからな。
後は、戦闘の事となると、ピーチとシュリかな? 最近は大きな戦闘が無いから、戦いの事で話すことは減ったけどね。
まぁ、お風呂で一緒になったりすれば、今日あった事とか子どもたちの話とかをするのだが、妻たちが仲が良いせいか、俺が置いてかれることも多々あるので、このくらいの距離感が良いのかな? ベットの上では、みんな積極的で少し困ってはいるけど……
他愛のない話をしていると、次々と妻たちが近くに来ては離れていく。
俺も疲れたから少し休もうかと思ったのだが、頭の上の方からクスクス笑う声が聞こえる。何かと思ってそちらの方を確認すると、子どもたちが寝ていた。
何を見て笑っているのかと思ったが、しっかりとその姿を確認して、笑っている理由が判明する。
下の子たちは、いつものようにシンラを中心に左右にプラムとシオンがくっついて寝ていて、上の子たちはミーシャを中心に左右にスミレとブルムがくっ付いて寝ている。シンラたちはいつもの事なので気にしないが、ミーシャたちがこうやって寝るのを見るのは久しぶりだな。
そして上の子たちと下の子たちの寝姿がシンクロしていたので、妻たちが笑っていたんだろうな。違いと言えば、真ん中にいるシンラとミーシャの表情位だろう。
シンラは眉間にしわを寄せて苦しそうなのに対して、ミーシャは満面の笑みで2人を腕枕しているような感じだな。
その姿は確かに微笑ましくて、笑いたくなってしまうな。
少し寝ようかと思っていたが、子どもたちの姿を見て眠気が覚めてしまったな。
子どもたちに合わせてプールを作ったせいで、妻たちは子どもたちを相手にするために、自分たちはあまり遊べていないな。
ならばということで、大人用の温水プールも作ってしまおう。少し深めでずっと浮かんでいないといけないが、長い時間遊べないので少し体力を使うような状況にしておいた。
子どもたちと遊ぶのも楽しかっただろうが、自分たちは自分たちで遊ぶのも好きだから、みんな楽しそうだ。泳ぎの競争をしていたり、潜水勝負をしていたり、ウォーターガンで水をかけあって遊んだりしているな。
俺は一緒に遊ばずに子どもたちの近くから、妻たちの様子を見ている。
そういえばウルは……どこにもいないと思ったら、俺の死角になる後ろ側で寝ていたため気付かなかった。近くにダマがいるあたり、1人で寂しくないように気遣ってくれたのかな。
ウルの隣に移動して、頭を撫でていると、手を掴まれて頬擦りをしてきた。一瞬起きているのかと思ったが、ウルは恥ずかしがり屋なので、起きていたらこんなことはしないだろう。しっかり洗っているし、汚くないから大丈夫なはず。
ダマがこちらを見上げ、なんだお前か、みたいな顔をしてからまた眠りについた。失礼な猫だ。
俺の気持ちを分かってくれたのか、猫トリオが俺の近くにやってきた。近くにウルがいるから気をつけろよ。
さすが猫というべきか、障害物の回避はお手の物。ウルと反対側に来たランは俺とウルを包むように体を丸くしている。ライはウル側に移動してウルを包むような体勢だ。テトはダマとウルの間に入って、気持ちよさそうに寝ている。
うん、寂しいくなくなったけど、今度は何もできなくなったんだが……
ウルの頬の感触と、全身をふさふさの毛が覆っている感触しか分からなくなったわ。
どうすっかな? このままウルと一緒に寝るか。
猫たちの毛は行動を邪魔することなく動くことができるので、捕らえられている左手を引き抜かないようにして、ウルの隣に横になった。
妻たちの楽しそうな声を子守歌に、眠りについた。
どれくらい経ったのか分からないが、ランが抗議の声を上げ鳴いているのが分かるが、動こうとしないあたり緊急性はなさそうだ。
その声で起きたのかウルも目をこすりながら、体を起こした。
「暗い……お父さん、どうして暗いの?」
「ランとライが周りにいるからだね。毛のふさふさが分かるかな?」
寝ぼけてて毛の感触が分かっていなかったのかもしれない。どういう状況か把握できると、自分が俺の手を握っていることに気付き、少し恥ずかしそうにしている。親子なんだから恥ずかしがる必要は無いと思うが、年頃の娘だからそういうこともあるか。
ランとライに退くようにお願いすると、2匹が抗議の声をあげていた理由が分かった。
シンラたちにオモチャにされていたみたいだな。
猫って意外に面倒見が良かったりするから不思議だよな。俺が子どもたちと同じことをすれば、抗議の声でなくタックルしてくるか逃げるかするのに、子どもたちだと我慢強かったりするもんな。
ライたちが退いた後、シンラたちはウルを発見して、3人で抱き着いていた。
俺は?
ダマ、肩を叩くな。寂しくなるだろ!
その様子を見ていたミーシャたちも抱きつきたくなったのか、ウルの近くに来て抱き着いていた。ウルは困った表情をするが、みんなの頭を撫でている。
お姉さんだな~。でもな、そろそろ解放してやってくれ。困ってるぞ。
ミーシャたちにプラムとシオンを回収してもらい、俺はシンラを回収する。
そろそろ夕食の時間か、美味しそうな匂いがしているな。多分最後の準備をしているところだろうから、みんなで向かってみようか。
ジュリエットが隣に来て、座りながら話しかけていた。妻たちとはできるだけ話すようにしているが、どうしても多くなるのは、ミリー・カエデ・リンドの3人なんだよな。妻たちが沢山いる時は、代表して声をかけてくるのがこの3人だからな。
後は、戦闘の事となると、ピーチとシュリかな? 最近は大きな戦闘が無いから、戦いの事で話すことは減ったけどね。
まぁ、お風呂で一緒になったりすれば、今日あった事とか子どもたちの話とかをするのだが、妻たちが仲が良いせいか、俺が置いてかれることも多々あるので、このくらいの距離感が良いのかな? ベットの上では、みんな積極的で少し困ってはいるけど……
他愛のない話をしていると、次々と妻たちが近くに来ては離れていく。
俺も疲れたから少し休もうかと思ったのだが、頭の上の方からクスクス笑う声が聞こえる。何かと思ってそちらの方を確認すると、子どもたちが寝ていた。
何を見て笑っているのかと思ったが、しっかりとその姿を確認して、笑っている理由が判明する。
下の子たちは、いつものようにシンラを中心に左右にプラムとシオンがくっついて寝ていて、上の子たちはミーシャを中心に左右にスミレとブルムがくっ付いて寝ている。シンラたちはいつもの事なので気にしないが、ミーシャたちがこうやって寝るのを見るのは久しぶりだな。
そして上の子たちと下の子たちの寝姿がシンクロしていたので、妻たちが笑っていたんだろうな。違いと言えば、真ん中にいるシンラとミーシャの表情位だろう。
シンラは眉間にしわを寄せて苦しそうなのに対して、ミーシャは満面の笑みで2人を腕枕しているような感じだな。
その姿は確かに微笑ましくて、笑いたくなってしまうな。
少し寝ようかと思っていたが、子どもたちの姿を見て眠気が覚めてしまったな。
子どもたちに合わせてプールを作ったせいで、妻たちは子どもたちを相手にするために、自分たちはあまり遊べていないな。
ならばということで、大人用の温水プールも作ってしまおう。少し深めでずっと浮かんでいないといけないが、長い時間遊べないので少し体力を使うような状況にしておいた。
子どもたちと遊ぶのも楽しかっただろうが、自分たちは自分たちで遊ぶのも好きだから、みんな楽しそうだ。泳ぎの競争をしていたり、潜水勝負をしていたり、ウォーターガンで水をかけあって遊んだりしているな。
俺は一緒に遊ばずに子どもたちの近くから、妻たちの様子を見ている。
そういえばウルは……どこにもいないと思ったら、俺の死角になる後ろ側で寝ていたため気付かなかった。近くにダマがいるあたり、1人で寂しくないように気遣ってくれたのかな。
ウルの隣に移動して、頭を撫でていると、手を掴まれて頬擦りをしてきた。一瞬起きているのかと思ったが、ウルは恥ずかしがり屋なので、起きていたらこんなことはしないだろう。しっかり洗っているし、汚くないから大丈夫なはず。
ダマがこちらを見上げ、なんだお前か、みたいな顔をしてからまた眠りについた。失礼な猫だ。
俺の気持ちを分かってくれたのか、猫トリオが俺の近くにやってきた。近くにウルがいるから気をつけろよ。
さすが猫というべきか、障害物の回避はお手の物。ウルと反対側に来たランは俺とウルを包むように体を丸くしている。ライはウル側に移動してウルを包むような体勢だ。テトはダマとウルの間に入って、気持ちよさそうに寝ている。
うん、寂しいくなくなったけど、今度は何もできなくなったんだが……
ウルの頬の感触と、全身をふさふさの毛が覆っている感触しか分からなくなったわ。
どうすっかな? このままウルと一緒に寝るか。
猫たちの毛は行動を邪魔することなく動くことができるので、捕らえられている左手を引き抜かないようにして、ウルの隣に横になった。
妻たちの楽しそうな声を子守歌に、眠りについた。
どれくらい経ったのか分からないが、ランが抗議の声を上げ鳴いているのが分かるが、動こうとしないあたり緊急性はなさそうだ。
その声で起きたのかウルも目をこすりながら、体を起こした。
「暗い……お父さん、どうして暗いの?」
「ランとライが周りにいるからだね。毛のふさふさが分かるかな?」
寝ぼけてて毛の感触が分かっていなかったのかもしれない。どういう状況か把握できると、自分が俺の手を握っていることに気付き、少し恥ずかしそうにしている。親子なんだから恥ずかしがる必要は無いと思うが、年頃の娘だからそういうこともあるか。
ランとライに退くようにお願いすると、2匹が抗議の声をあげていた理由が分かった。
シンラたちにオモチャにされていたみたいだな。
猫って意外に面倒見が良かったりするから不思議だよな。俺が子どもたちと同じことをすれば、抗議の声でなくタックルしてくるか逃げるかするのに、子どもたちだと我慢強かったりするもんな。
ライたちが退いた後、シンラたちはウルを発見して、3人で抱き着いていた。
俺は?
ダマ、肩を叩くな。寂しくなるだろ!
その様子を見ていたミーシャたちも抱きつきたくなったのか、ウルの近くに来て抱き着いていた。ウルは困った表情をするが、みんなの頭を撫でている。
お姉さんだな~。でもな、そろそろ解放してやってくれ。困ってるぞ。
ミーシャたちにプラムとシオンを回収してもらい、俺はシンラを回収する。
そろそろ夕食の時間か、美味しそうな匂いがしているな。多分最後の準備をしているところだろうから、みんなで向かってみようか。
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