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第2487話 対策とお払い箱?
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おやつの後の報告は、各街の現状報告だった。大体1つの街で10分ほどの報告だ。およそ2時間ですべての報告を聞き終わったが、4つの街でまた不正が発覚しており、本当にどうにかならないもんかね……
日本ではさすがにここまで不正の発覚はなかったけど、実は知らないだけで日本でもこのくらいは不祥事があるけど、隠蔽されてたりするのかね?
一般的な会社なら首になって損害賠償になるようなことでも、公的な組織だと処分が甘かったりするよな。
不正に関しては、すでに処分が終わっており、見せしめのようにして追放したそうだ。しっかりと隣町まで届けているが、それ以降は干渉せずにすぐに引き上げてきたので、その後のことは知らないようだ。
4つの家族の内、1つの家族が街へ戻ろうとしていたようだが、領として主張している境にある壁にて追い返していると報告があったとか。
それにしても、2つの街を除いてがっつりと黒字で運営されているんだな。借金もすべて返済が済んでおり、外から借りることもなくしっかりと運営できているようだ。俺の商会の税金でだいぶゆとりのある運営ができているようだ。
残りの2つの街は城壁を広くしているため、一時的にお金をつぎ込んでいるようで、壁の増築が済めば問題なく黒字になるとのことだ。それに使っているお金は、俺のポケットマネーから出ているようで、返済期間を過ぎない限りは無利子なんだとか。
別に俺の金でも構わないのだが、俺がそれを知らないってどういうことなんだ?
「自分のお金ならいくらでも使っていいとおっしゃられていたので、ミリー様やリンド様に相談して許可をもらっています。許可を取ろうとしたときは、ちょうど忙しかったため、奥方様に許可をもらった形ですね。一応、報告書はあげてありますけど、読んでいないみたいですね」
ミリーたちが許可を出したなら別にいいか。お金に困っているわけでもないし、しかも報告書を上げていたのに俺が呼んでいなかっただけなら、こっちのミスだからな。どうでもいい報告書が多すぎて、読むのが面倒になったときに紛れていたかもしれんな。
この世界の街って、変化が起きにくいからどの街も代り映えがしないよな。
日本だって、色々やっていたりはするけど、大きな変化はあまりないもんな。ゆっくりと時間をかけて、変化していくのが普通だし、変化がある世界でもゆっくりなのに、こっちの世界ではもっとゆっくりだよな。
その反面、魔法という超常的な技術があるから、一度街を作り始めると一気にできたりするんだよな。
最後に、子どもたちについて報告があった。
各街に作った学校の様子や、子どもたちの就学率など様々な面についての報告があった。
街によって就学率などの差はあまりなかった。おおよそ、90パーセントが学校に通っているようだ。
通っていない10パーセントは、金持ちが家庭教師を雇っているか、こちらの施しを受けたくないと強情な親の子どもたちだな。
前者に関しては、自由にやればいいと思うが、後者に関しては最悪、親と引きはがして保護する必要があるだろう。いわゆる毒親の類なので、自分たちのために稼いで来いと言っていたり、変なことを吹き込むから通わせたくないといった感じだ。
「何の罪もない子どもがかわいそうだな。きちんと調べて、問題のない子どもであれば、3度警告してダメなら親子を切り離して親は追放しよう。子どもにも問題があった場合は、トラブルを起こさない限り放置で、トラブルを起こしたら警告、それでだめなら追放にしよう」
問題のある人間を追放するのは、この世界では普通なのであまり問題にはされなかったが、グリエルたちは、悪評が経つけど問題ないのか気にしていた。
別に悪評なんて他の街でしかたたないから、気にする必要もないだろう。商人たちが来なくなったところで、独自の商隊があるし、儲けを考えるなら悪評があっても商人は来るだろう。それで街をみて、噂が嘘だと気付くさ。
納得した2人は、各所へ連絡を入れ、問題のある親の調査を始めることにした。
「あっ、子どもの体も調べておいて。体と言っても、痩せてたりしないかとか、暴力の痕跡がないかとかそういうところね。親が普通体系なのに子どもが痩せてたりする場合は、たいていの場合虐待の可能性があるからな」
中には、本当に太れない子どももいるけど、問題のある親の子どもなら十中八九、虐待だろう。
最悪、その街に残りたくないというなら、他の街へ連れていくように指示を出しておこう。育てる環境としてなら、ゴーストタウンは微妙だから、他の街だろうな。
それ以外の問題はなく、今日の仕事は終了する。
「シュウ様、報告書関係は少し見直ししまして、奥様方の判断で問題ないものは全部そちらで判断してもらうことになりました」
「ん? 今までも、そうしてなかったっけ?」
「選別をしていただけで、判断を下していたわけではないんです。下していたものも少しはありますが、大体はシュウ様に回しておりました。報告書のタブを見てもらえればわかりますが、判断した各所が分かるようにしています。シュウ様には、呼び出しがあったときにだけこちらへ来ていただければ問題ありません」
おや? とうとう首ですか?
「首じゃないですよ。報告書は常に上がっていますので、時間がある時にタブのついているものだけは読んでください」
まぁそうなるよな。グリエルとガリアは、俺を逃がすつもりないもんな。子どもたちに押し付けるつもりもないから、冗談なんだけどな。
だけどさ、ここに来る回数が減ると、子どもたちに仕事しないの? とか言われないよな……
シンラたちならまだダメージは少ないけど、ミーシャたちに言われたら大分へこむかもしれん。何とかせねば……
日本ではさすがにここまで不正の発覚はなかったけど、実は知らないだけで日本でもこのくらいは不祥事があるけど、隠蔽されてたりするのかね?
一般的な会社なら首になって損害賠償になるようなことでも、公的な組織だと処分が甘かったりするよな。
不正に関しては、すでに処分が終わっており、見せしめのようにして追放したそうだ。しっかりと隣町まで届けているが、それ以降は干渉せずにすぐに引き上げてきたので、その後のことは知らないようだ。
4つの家族の内、1つの家族が街へ戻ろうとしていたようだが、領として主張している境にある壁にて追い返していると報告があったとか。
それにしても、2つの街を除いてがっつりと黒字で運営されているんだな。借金もすべて返済が済んでおり、外から借りることもなくしっかりと運営できているようだ。俺の商会の税金でだいぶゆとりのある運営ができているようだ。
残りの2つの街は城壁を広くしているため、一時的にお金をつぎ込んでいるようで、壁の増築が済めば問題なく黒字になるとのことだ。それに使っているお金は、俺のポケットマネーから出ているようで、返済期間を過ぎない限りは無利子なんだとか。
別に俺の金でも構わないのだが、俺がそれを知らないってどういうことなんだ?
「自分のお金ならいくらでも使っていいとおっしゃられていたので、ミリー様やリンド様に相談して許可をもらっています。許可を取ろうとしたときは、ちょうど忙しかったため、奥方様に許可をもらった形ですね。一応、報告書はあげてありますけど、読んでいないみたいですね」
ミリーたちが許可を出したなら別にいいか。お金に困っているわけでもないし、しかも報告書を上げていたのに俺が呼んでいなかっただけなら、こっちのミスだからな。どうでもいい報告書が多すぎて、読むのが面倒になったときに紛れていたかもしれんな。
この世界の街って、変化が起きにくいからどの街も代り映えがしないよな。
日本だって、色々やっていたりはするけど、大きな変化はあまりないもんな。ゆっくりと時間をかけて、変化していくのが普通だし、変化がある世界でもゆっくりなのに、こっちの世界ではもっとゆっくりだよな。
その反面、魔法という超常的な技術があるから、一度街を作り始めると一気にできたりするんだよな。
最後に、子どもたちについて報告があった。
各街に作った学校の様子や、子どもたちの就学率など様々な面についての報告があった。
街によって就学率などの差はあまりなかった。おおよそ、90パーセントが学校に通っているようだ。
通っていない10パーセントは、金持ちが家庭教師を雇っているか、こちらの施しを受けたくないと強情な親の子どもたちだな。
前者に関しては、自由にやればいいと思うが、後者に関しては最悪、親と引きはがして保護する必要があるだろう。いわゆる毒親の類なので、自分たちのために稼いで来いと言っていたり、変なことを吹き込むから通わせたくないといった感じだ。
「何の罪もない子どもがかわいそうだな。きちんと調べて、問題のない子どもであれば、3度警告してダメなら親子を切り離して親は追放しよう。子どもにも問題があった場合は、トラブルを起こさない限り放置で、トラブルを起こしたら警告、それでだめなら追放にしよう」
問題のある人間を追放するのは、この世界では普通なのであまり問題にはされなかったが、グリエルたちは、悪評が経つけど問題ないのか気にしていた。
別に悪評なんて他の街でしかたたないから、気にする必要もないだろう。商人たちが来なくなったところで、独自の商隊があるし、儲けを考えるなら悪評があっても商人は来るだろう。それで街をみて、噂が嘘だと気付くさ。
納得した2人は、各所へ連絡を入れ、問題のある親の調査を始めることにした。
「あっ、子どもの体も調べておいて。体と言っても、痩せてたりしないかとか、暴力の痕跡がないかとかそういうところね。親が普通体系なのに子どもが痩せてたりする場合は、たいていの場合虐待の可能性があるからな」
中には、本当に太れない子どももいるけど、問題のある親の子どもなら十中八九、虐待だろう。
最悪、その街に残りたくないというなら、他の街へ連れていくように指示を出しておこう。育てる環境としてなら、ゴーストタウンは微妙だから、他の街だろうな。
それ以外の問題はなく、今日の仕事は終了する。
「シュウ様、報告書関係は少し見直ししまして、奥様方の判断で問題ないものは全部そちらで判断してもらうことになりました」
「ん? 今までも、そうしてなかったっけ?」
「選別をしていただけで、判断を下していたわけではないんです。下していたものも少しはありますが、大体はシュウ様に回しておりました。報告書のタブを見てもらえればわかりますが、判断した各所が分かるようにしています。シュウ様には、呼び出しがあったときにだけこちらへ来ていただければ問題ありません」
おや? とうとう首ですか?
「首じゃないですよ。報告書は常に上がっていますので、時間がある時にタブのついているものだけは読んでください」
まぁそうなるよな。グリエルとガリアは、俺を逃がすつもりないもんな。子どもたちに押し付けるつもりもないから、冗談なんだけどな。
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