チルアカ

藍色綿菓子

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夜2(官能描写あり)

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「綺麗だよ」
 正直に言うと、悲しいのに、悪い気はしないのだ。彼の言葉が。だからこそ苦しい。マリア、カケル君の顔が浮かぶ。二人は壮絶な呪いの顔をして私を見ている。
「ひっ」
 裸の胸の頂に、アルバートの指の腹が触れた。優しく優しく、手がさわさわと愛撫する。もどかしい刺激に下腹部が熱くなる。
 たまに彼が私の顔を確認するのをわかっているから、恥ずかしくて泣きたくて、顔の特に目元を覆って隠した。アルバートが両腕を顔の横に固定してしまう。頭がぼんやり熱い。次第に胸に粘膜の触れる感触がする。すぐ鼻先に彼の角と髪がある。舌は胸の頂を中心に執拗に触れて、押して、こね回す。くすぐったさに似た感覚が内から這い上がってきて、時折びくびくと体が反応した。
 腕をまとめて片手で固定され、彼の自由になった片手が私の胴体部分をくすぐる。いたずらに下へと下がっていったかと思えば、すぐに戻ってへその周辺に円を描かれたり。遊んでいるのだろう。「う、うぁ……っ」それなのに漏れる吐息がおさえられない。触って欲しい部分を避けて、指は気ままに動く。太ももや、足の付け根などをツーっとなぞる。
「やだ、やだぁ」
「なにが」
 アルバートの声色には愉悦の色が溶けていた。涙が目尻に溜まって、今にも落ちてしまいそうだ。あ、落ちた。落ちたぞー。おーい。泣いてる。あなたのせいで泣いてるよ。
 アルバートは私の閉じた両足の間に割り入ってくる。
 初めては好きな人と……そんな夢を思い描いていたこともある。だから初めての時は酷く暴れた。本気でみっともなく泣き叫んだ。だけどそうすると彼は余計笑みを深めるのだ。
 今はその片鱗はあれど、嗜虐的な面を見せるよりも紳士的な面を多く見せる。丁寧に丁寧に……まるで逃げ道を塞ぐようだ。
 アルバートは軽く乳房に噛み付いた。噛み痕もつかない甘噛み。前はもっと乱暴だった。歯形がくっきり付いたことも珍しくはない。優しさが辛い。嫌いきれなくなる。
 指が割れ目をなぞる。クリトリスに触れられて体が震えた。前に下を触られている時に逃げようとして、鋭利な爪が敏感な粘膜を裂いた。痛かった。傷につける塗り薬を後で用意されたけど、ひりひりじんじん痛むのはしばらく続いた。怖い。その時のことを思い出してしまい、動いてはいけないという気がする。
 特に敏感なその場所に優しく圧力が加わる。こねるように指が動く。下腹部がきゅんきゅん反応して、思わず唇から甘い声が漏れた。おそるおそる腰が動きそうになる。指が離れた。
 アルバートの爪は長く鋭い。鋭利だ。だから膣に挿入されたことはない。私は恥ずかしくて嫌なのだ。いつも嫌なのに、アルバートは私の足を開かせて、その場所を舌でぐりぐり広げてくる。平均的な人間の舌より長い気がする。奥までぐりぐり、広げる動き。
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