チルアカ

藍色綿菓子

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夜3

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 ぽろぽろ泣きながら、過去を想った。カケル君。マリア。少し好きだったアルバート。
「私、あなたのこと、好きでした」
 過去形。もうまともに好きだとは思っちゃいけない。いけないんだ。二人に申し訳ない。
 だからやり直して欲しかった。そしたらきっと、幸せになれるかもしれない。誰のことも不幸にせず。そのことを伝えると、思いが沢山詰まった沈黙の末、重い言葉がもたらされる。
「あなたに好かれたのが嬉しい」
 だからやり直したくない、と。
 その声が不自然に震えていたので、彼の顔を見てみたら、似合わず泣いていた。泣きたいのはこっちだよ。私もすすり声で大泣きする。まだ消えない好きだった気持ちと、憎い気持ちが入り交じる。
 彼の性器が私の性器にあてがわれる。ぐぐ、と押し開かれる感覚がして、中へ圧迫感と共に入ってきた。ああ、この行為にどれだけの意味があるだろう。苦しさと快楽で頭がぐちゃぐちゃになる。内臓が圧迫される。甘い快感が電撃のように走る。慣れた行為だ。慣れない行為だ。律動が始まる。
 アルバートは私を閉じ込めるように抱き寄せ、またキスをした。アルバートの匂いがする。脳がくらくらする。毒のある花のよう。そういう香水を付けているんだろうか。無邪気に香水をつけているかどうか聞けた筈の自分を思って、また涙がこぼれる。腰の動きは止まらない。
「アル……っ」
 彼は何かをごまかす時みたいに無理矢理何度も口づけた。互いの息が荒くなって、相手の息を吸うように呼吸する。一度彼の性器がいいところを擦って大きく鳴いた。彼はその場所に執拗に打ち付ける。逃げようとする腰を固定され、私は口の端から唾液をこぼしながら許しを請う。
 何度も体を跳ねさせながら絶頂した。彼の性器が中で脈打つのを感じる。じんわりと暖かい精液の感触がして、彼は私にもたれかかった。頬を伝う。
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