294 / 343
第9章 ドワーフ婚姻試練
第291話 基礎学校の教師候補決定
しおりを挟む
「あー、子供は子供なんだが、俺と血は繋がっていなくて、でもある意味では俺の子で……」
「えぇっ!? それって、ハー君が……ハー君が誰かと結婚して、その奥さんの連れ子って事!? ……えっ!? ハー君って結婚してたの!?」
「いや、してないから。というか、エリーは自分で言って自分で驚くなよ」
エリーのは、どんなノリツッコミだよと思いつつ、改めて事情を説明する。
「エリーは知っていると思うが、俺は今、とある村の領主になっていて、他国の孤児を何人も保護したんだ。それで、その孤児たちの為に基礎学校を作る事にしたんだが、子供たちの勉強を見る者が居なくて困っているんだ」
「え? ハー君が領主様!? エリー、そんなの聞いてないよ!?」
「あれ? 言って無かったっけ? 魔族を倒した功績で、ある村の領主になったんだけど」
俺の言葉にエリーがキョトンとしながら首を横に振る。
その直後、
「えぇぇぇっ!? ヘンリー君、領主様になったのっ!?」
「待って。領主様って事は、爵位とかを授与されているって事よね? というか、貴族様!?」
「孤児を保護するくらいだから、裕福な村って事だよね? 私たちと同い年で魔族を倒して、領主で……って、超優良物件だよね。とりあえず、話だけでも……」
再び教室内が騒ぎに。
一体どうやったら話が進むんだよ。
一先ず、話し掛けるのは諦め、黒板にこちらの条件をデカデカと記載する。
――子供が好きで、基礎学校レベルの内容を教えられる人。
住み込みも問題ない事。尚、食事は三食出て、メイド付きの屋敷に住める。
秘密を厳守出来る事と保護者の了解を得られる事――
すると、次第に教室が静かになっていったので、
「これに加えて、向こうにこの魔法学校の教師が居るので、授業の続きは教えてもらえるし、単位も貰えて正式に魔法学校を卒業可能だと、学長と話は済んでいる。あと、給与だが……」
「えぇっ!? そ、そんなに貰えるのっ!? ヘンリー君、それ宮廷魔術士並の給料だよっ!?」
「そうなのか? いや実の所、俺はこういう所は疎くて、お金関係は財務担当の専任者に任せているんだ。で、その者が言うには、これくらいの金額で二、三人居ると助かるって話でさ」
具体的な補足内容を話すと、今度はヒソヒソ話が始まった。
聞こえてきた内容としては、
「……親が許可さえしてくれたら、絶対に行くべきよね」
「……けどこれって、いずれは私たちが子供を産む事になるんじゃないかしら? 相手はあの性欲の権化、ヘンリー君よ?」
「……でも、それはそれでアリじゃない? 貴族の仲間入りよ?」
……って、性欲の権化は酷くないか!?
いやまぁ俺も健全な男だし、人並にはあるけどさ。
『人並み……ですか?』
(人並だよっ!)
まったく。俺の事を変態みたいに言うなんて、アオイも失礼だな。
そんな話をしていると、最終的に三人の手が上がった。
もちろん、全員保護者に確認して承諾してもらうという条件は残っているが。
一先ず、ここから先は皆の前で話す事でも無いかと思ったので、一人ずつ個別に面談して細かい話をする事にした。
最初は、ある意味予想通りであり、俺としては凄くありがたい、エリーだ。
「エリー。来てくれると俺は助かるけど、大丈夫なのか?」
「うんっ! あのね、エリーもお金の事とかは未だ分からないけど、ハー君と一緒に居たいもん」
「分かった。じゃあ、後は保護者の承諾……って、エリーのお母さんなら、むしろ喜んで送り出しそうだな」
「あはは。とにかく、お母さんには確認しておくねー!」
後で俺もエリーの家に挨拶に行く事を伝え、二人目の立候補者の面談に移る。
二人目は、基礎魔法コースの代表委員であるロレッタちゃんだ。
「えっと、ロレッタちゃん。代表委員なのに、良いの?」
「うん。私、子供が好きだし、子供を作る事にも興味があるから大丈夫だと思う」
「なるほど……って、ちょっと待った。今、変な事を言わなかった!?」
「問題は、パパなのよね。もう私は十五歳で成人しているのに、溺愛っていうか、未だにお風呂へ一緒に入ろうとするし」
「それはちょっと色んな意味で危なくない!?」
「けど何とか説得してみせるから、ヘンリー君、子供……お願いっ!」
「子供に勉強を教える仕事をお願いって意味だよね!? ロレッタちゃん!? ロレッタちゃーんっ!?」
前から妄想に浸り易い女の子だったけど、大丈夫だろうか。
とりあえず、残りの一人の話も聞き、放課後にそれぞれの家へ行って親と話をする事になった。
「えぇっ!? それって、ハー君が……ハー君が誰かと結婚して、その奥さんの連れ子って事!? ……えっ!? ハー君って結婚してたの!?」
「いや、してないから。というか、エリーは自分で言って自分で驚くなよ」
エリーのは、どんなノリツッコミだよと思いつつ、改めて事情を説明する。
「エリーは知っていると思うが、俺は今、とある村の領主になっていて、他国の孤児を何人も保護したんだ。それで、その孤児たちの為に基礎学校を作る事にしたんだが、子供たちの勉強を見る者が居なくて困っているんだ」
「え? ハー君が領主様!? エリー、そんなの聞いてないよ!?」
「あれ? 言って無かったっけ? 魔族を倒した功績で、ある村の領主になったんだけど」
俺の言葉にエリーがキョトンとしながら首を横に振る。
その直後、
「えぇぇぇっ!? ヘンリー君、領主様になったのっ!?」
「待って。領主様って事は、爵位とかを授与されているって事よね? というか、貴族様!?」
「孤児を保護するくらいだから、裕福な村って事だよね? 私たちと同い年で魔族を倒して、領主で……って、超優良物件だよね。とりあえず、話だけでも……」
再び教室内が騒ぎに。
一体どうやったら話が進むんだよ。
一先ず、話し掛けるのは諦め、黒板にこちらの条件をデカデカと記載する。
――子供が好きで、基礎学校レベルの内容を教えられる人。
住み込みも問題ない事。尚、食事は三食出て、メイド付きの屋敷に住める。
秘密を厳守出来る事と保護者の了解を得られる事――
すると、次第に教室が静かになっていったので、
「これに加えて、向こうにこの魔法学校の教師が居るので、授業の続きは教えてもらえるし、単位も貰えて正式に魔法学校を卒業可能だと、学長と話は済んでいる。あと、給与だが……」
「えぇっ!? そ、そんなに貰えるのっ!? ヘンリー君、それ宮廷魔術士並の給料だよっ!?」
「そうなのか? いや実の所、俺はこういう所は疎くて、お金関係は財務担当の専任者に任せているんだ。で、その者が言うには、これくらいの金額で二、三人居ると助かるって話でさ」
具体的な補足内容を話すと、今度はヒソヒソ話が始まった。
聞こえてきた内容としては、
「……親が許可さえしてくれたら、絶対に行くべきよね」
「……けどこれって、いずれは私たちが子供を産む事になるんじゃないかしら? 相手はあの性欲の権化、ヘンリー君よ?」
「……でも、それはそれでアリじゃない? 貴族の仲間入りよ?」
……って、性欲の権化は酷くないか!?
いやまぁ俺も健全な男だし、人並にはあるけどさ。
『人並み……ですか?』
(人並だよっ!)
まったく。俺の事を変態みたいに言うなんて、アオイも失礼だな。
そんな話をしていると、最終的に三人の手が上がった。
もちろん、全員保護者に確認して承諾してもらうという条件は残っているが。
一先ず、ここから先は皆の前で話す事でも無いかと思ったので、一人ずつ個別に面談して細かい話をする事にした。
最初は、ある意味予想通りであり、俺としては凄くありがたい、エリーだ。
「エリー。来てくれると俺は助かるけど、大丈夫なのか?」
「うんっ! あのね、エリーもお金の事とかは未だ分からないけど、ハー君と一緒に居たいもん」
「分かった。じゃあ、後は保護者の承諾……って、エリーのお母さんなら、むしろ喜んで送り出しそうだな」
「あはは。とにかく、お母さんには確認しておくねー!」
後で俺もエリーの家に挨拶に行く事を伝え、二人目の立候補者の面談に移る。
二人目は、基礎魔法コースの代表委員であるロレッタちゃんだ。
「えっと、ロレッタちゃん。代表委員なのに、良いの?」
「うん。私、子供が好きだし、子供を作る事にも興味があるから大丈夫だと思う」
「なるほど……って、ちょっと待った。今、変な事を言わなかった!?」
「問題は、パパなのよね。もう私は十五歳で成人しているのに、溺愛っていうか、未だにお風呂へ一緒に入ろうとするし」
「それはちょっと色んな意味で危なくない!?」
「けど何とか説得してみせるから、ヘンリー君、子供……お願いっ!」
「子供に勉強を教える仕事をお願いって意味だよね!? ロレッタちゃん!? ロレッタちゃーんっ!?」
前から妄想に浸り易い女の子だったけど、大丈夫だろうか。
とりあえず、残りの一人の話も聞き、放課後にそれぞれの家へ行って親と話をする事になった。
2
あなたにおすすめの小説
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる