英霊召喚 ~ハズレと呼ばれた召喚魔法で、過去の大賢者を召喚して史上最強~

向原 行人

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第9章 ドワーフ婚姻試練

第296話 仮校舎完成

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「こんな感じかな」
「うわー。ヘンリーって、そんな事まで出来たのねー」
「ご主人様……ただのエッチな人間じゃなかったんですね」

 イロナとワンダのアドバイスに従い、具現化魔法を使って石の学校を作り上げた。
 ちなみに、よく作る小屋よりも大きいので、壁を分厚くして、かなり頑丈にしてある。
 最悪、村に魔物が入って来た時に、身を隠す場所としても使えると思う。

「ヘンリー。部屋を分けた理由はー?」
「あぁ、子供たちの年齢がバラバラだから、ある程度年齢別の教室にしようと思ってさ。三つの教室と、倉庫に学長室だ」
「ふーん。学長室って、良いなー。要はパメラさん? の個室って事だよねー」
「まぁ、見ようによってはそうかもな」

 イロナがパメラの為に用意した学長室を羨ましがっているが、俺としては個室は個室だけど、隔離……げふんげふん。
 あと本当は、父さん用に独房……もとい、仕事に専念出来るように、中から開けられない部屋を用意したかったんだけどね。

「じゃあ、仕上げって事で、二人に内装を任せたいんだけど、構わないか?」
「もっちろーん! あ、じゃあ、ワンダちゃんと一緒にパパっとやっとくねー」
「私も大丈夫ですよ。では、イロナさんと一緒に頑張りますね」

 そう言って、二人が出来上がったばかりの学校へ入って行く。
 倉庫とパメラの部屋は何もしなくて良いとはいえ、流石に二人では大変なので、後で誰か要員を追加しようか。
 そんな事を考えながら屋敷へ戻ると、

「よく来てくれたわねっ! 貴方達三人が務める学校は私が学長よ! 私についてくれば、間違いなしっ! 子供たちの父兄をゲットする為にも、全力で頑張るのよっ!」

 エリーたち三人に向かって、パメラが何やら熱弁を振るっていた。
 とはいえ、あまり為になる話でも無さそうなので、三人の様子を伺ってみると、エリーはいつも通り。ロレッタちゃんは、顔色が悪く、ポピーに至っては目を閉じて、早く終われと言わんばかりに、祈っていた。
 何の話をしているのかは分からないが、とりあえず三人を助けるべく、パメラに声を掛ける。

「パメラ。今、学校の仮校舎が完成したんだ。イロナとワンダが内装を手掛けているから、行ってみたらどうだ? 学長室の内装は、パメラの自由にして良いぞ?」
「学長室っ! 素敵っ! なんて素敵な響きっ! ヘンリー君、ありがとうっ!」

 感極まった様子のパメラが、俺に向かって抱きつこうとして来たので、

「テレポート」

 バックステップで下がりつつ、思わず瞬間移動まで使って完璧に避けてしまった。
 移動後の俺を瞬時に見つけたパメラが、何か言いたそうにしているが、学長室……と呟いたら、慌てて屋敷を出て行った。

「危なかった……パメラに抱きつかれたら、若さを吸われてしまうからな」
「あ、その話、学校でも噂になってたよね。パメラ先生に近付くと危険だって」
「そうなのか? まぁ、トラウマにはなるだろうな」
「だよねー……って、それよりヘンリー君。さっき、ワープしたよね!? どういう事!?」
「ん? ロレッタちゃんたちを、ここまで連れて来た時に使った魔法だよ。屋敷の中では良いけど、他所では他言無用で頼む」

 何故かロレッタちゃんとポピーが、無言で口をパクパクしているけれど、一先ず置いといて、

「エリー。もう仕事の話は済んだのか?」

 状況を確認すると、元気な声が返ってくる。

「うんっ! エリザベスさんが、エリーは低年齢の教室を担当しましょうって」
「そうか。低年齢の教室にはユーリヤも入れるつもりだから、宜しく頼むな」
「わーい、ユーリヤちゃんと一緒だー! エリー、頑張るねー」

 前から考えていた、ユーリヤを学校に入れる話だが、教師がエリーなら、きっと大丈夫だろう。
 ……って、さっきから凄くユーリヤが静かだな。
 どうしたのかと思いながら肩越しに見てみると、すやすやと眠っていた。
 ……学校、大丈夫だよな?

 それから、二人にも話を聞いて見ると、ロレッタちゃんがやや年齢高めの教室で、弟や妹が多いポピーは、中間の年齢の子供を担当するようだ。
 うむ。流石、エリザベス。俺が考えていたのと同じ配置だ。
 先ずは第一段階として、帝国で保護した子供たちを。
 そこで上手く行ったら、村の子供や近隣の村の子供も招こう。
 三人とも、頑張ってくれよな!
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