英霊召喚 ~ハズレと呼ばれた召喚魔法で、過去の大賢者を召喚して史上最強~

向原 行人

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第9章 ドワーフ婚姻試練

第318話 ベッドイン

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「ソフィア、行くぞ」
「し、仕方ないわね」

 テレポートでドワーフの国へ行く為、ソフィアを抱き上げると、

「きゃぁぁぁっ! お姉様ったら、大胆ーっ! やっぱりヘンリーさんとラブラブなんですねーっ!」

 シャーロットちゃんが目をキラキラと輝かせて俺たちを見つめてくる。

「ち、違うのよっ! これはコイツの魔法で、仕方なく……」
「えぇー。それってつまり、お姫様抱っこしてもらいたくなる、魔法の魅力って事? お姉様にそこまで言わせるなんて……流石ヘンリーさんですっ!」
「だから、違うって言ってるでしょーっ!」

 しまった。
 勢いでドワーフの国へ連れて行こうとしたけど、シャーロットちゃんにテレポートの魔法が使えるのを知られるのはまずいな。
 何とか誤魔化さないと。

「すまない、シャーロットちゃん。ソフィアが可愛過ぎて、今すぐ部屋に行きたいんだが、良いかな?」
「きゃぁぁぁっ! 今から!? ど、どうぞ、どうぞ。あの、シャワーとかは大丈夫ですか?」
「ちょ、ちょっとアンタ! ロティになんて事を言っているのよっ! それにロティも真に受けないでっ! 何よ、シャワーって!」

 幼いシャーロットちゃんが、ソフィアと部屋に行くという事から、シャワーという言葉を出して来たけど、どうしてそんな知識があるんだ?
 確か十一歳って言っていたよね?

「お姉様。頑張ってくださいね!」
「何を頑張るのよっ! 何を想像しているのか知らないけど、昼間っからそんな事する訳ないじゃない!」
「……夜だったらするんだ。まぁラウラちゃんも混ざるけど」

 ラウラは余計な事を言うなっ!
 というか、混ぜないし、そもそもソフィアがそんな事を許してくれる訳がないだろっ!
 ソフィアも、テレポートを使う為の口実だって気付いてくれよっ!
 まぁ最初に、この場でテレポートを使おうとした俺が悪いんだけどさ。
 一先ず、ソフィアを抱き上げたまま部屋を出ると、

「ソフィア。部屋はどっちなんだ?」
「え……本当に行くの? あ、あっち……」

 ソフィアの案内に従って移動する。

「ま、まぁ、ソフィアお嬢様……」
「なるほど。あのお方がお噂の……」
「しかし、後ろを歩く幼子は一体……?」

 ソフィアの部屋を目指して移動していると、メイドさんや執事? みたいな人が、チラチラこっちを見て、何か呟いている。
 いやいや、別に俺は人攫いとかじゃないからな……って、お姫様抱っこで移動しているからか。

「あのね……こ、ここが、ウチの部屋」

 って、着いちゃったよ!
 もう、ここまで来たんだ。
 降ろして、また抱き上げ方が面倒なので、そのまま部屋の中へ。
 白で統一された部屋は、綺麗に片付けられ、ゴミ一つ落ちていない。
 とりあえず人目を避けるという目的は達したので、テレポートを使おうとしたら、

「あ、あのね。どうせなら、ベッドまで連れて行って欲しいな」

 珍しくソフィアが可愛くお願いしてきた。

「……仕方ないな」

 三人くらい寝れるんじゃないかっていう大きなベッドまで運び、その上にソフィアを降ろすと、

「じゃあ、ソフィア。準備はいいか?」
「う、うん……ウチは、いいよ」
「分かった。じゃあ、行くぞ……ストロング・ブースト」

 一時的に筋力を強化する魔法を掛ける。
 そして、ベッドを持ち上げると、

「テレポートっ!」
「……とーっ」

 ギリギリラウラが飛び乗ったベッドと共に、ドワーフの国へと瞬間移動した。

「……は? はぁっ!? はぁぁぁっ!? アンタ、何してんの!?」
「何って、ソフィアがドワーフを見せろって言うから、ドワーフの国へ連れて来たんじゃないか。リクエスト通り、ベッドまで連れてきて」

 理由は分からないが、ソフィアがベッドごとテレポートさせて欲しいというので、かつて無いダイナミックな瞬間移動になってしまった。
 そのせいで、周囲に居たドワーフたちも驚いている。

「待って! ベッドまで連れて行って……っていうのは、こういう意味じゃないわよっ! 何処の世界に、ベッドを連れて行くなんて言い方をするバカが居るのよっ!」
「……残念。ここに居た。でも、旦那様はバカじゃない」
「そうだぞ、ソフィア。人に向かってバカとか言うもんじゃないぞ?」

 ラウラがソフィアのベッドでゴロゴロしだしたのだが……広いベッドな上に、かなり柔らかそうだ。
 もしかしたら、うちの屋敷のベッドよりも良いやつかも。

「とうっ!」
「アンタも、そっちの女の子も、ウチのベッドでゴロゴロするなーっ! ていうか、本当にアンタはバカよっ!」
「……ベッド気持ち良い。ふかふか」

 何故かソフィアが怒っているが、とりあえずこのベッドは凄く寝心地が良かった。
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