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第38話 体育館裏の出会い
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ローランドさんに約束を取り付け、クラブの時間が終わった。
いつもなら寮へ帰って、そこから森へ行くんだけど……寮の裏は誰かが見ているんだろうなー。
森の妖精って……いやいや、そんな不思議な存在じゃないし。
……でも、日本から転生してるって意味では、不思議な存在なのかも。
まぁそれはさて置き、何処か目立たない場所から転移しないとね。
「やっぱり体育館裏かなー? こんな所には誰も居ないだろうし」
夕方の茜色に染まる道を歩き、一転して陽の当たらない体育館の裏へ移動すると、何だか変な音がする。
なんていうか、何かと何かがぶつかっているような……も、もしかしてケンカっ!?
体育館裏だし、有り得るかも!
けど、そんな所へ行っても……でも、万が一イジメだったら?
強い人と強い人がケンカしているなら放っておけば良いけど、誰かが誰かを虐めているとしたら、助けないと!
恐る恐る近付いてみると、四対一で男子生徒同士が争っていた!
「貴方達! 何をしているのよっ!」
「あ!? 何だ、この女は!? 関係無いなら、引っ込んでろ!」
「事情は知らないけど、四人掛かりで一人を攻撃するなんて、何を考えているのよっ! やめなさいっ!」
鞄から杖を取り出し、攻撃魔法を……って、私が知っている木の枝を矢に見立てて放つ魔法は相手に怪我をさせてしまうので、
「≪クリエイト・ウォーター≫」
ユリアナの力を借りて、水を生み出す魔法を発動する。
昨日の料理でも使った、水を出すだけの魔法だけど、ときメイの最強武器、世界樹の杖を使っての魔法なので、四人の男子生徒の頭上から、滝のような水が落ちてきて、男子生徒を動けなくする。
「ごほっ……おい、止め……違っ……」
「反省した!? もう弱い者イジメはしない!?」
「そ、そもそも……そうじゃ……な……た、助け……」
水を出しただけなんだけど、量が多過ぎて男子生徒が地面に倒れているし、周囲が水浸しだし……ちょっとやり過ぎたかも?
一旦、反省したか確認する為に水魔法を止めると、ドロドロになった男子生徒たちが起き上がる。
「お前っ! 俺たちを誰だと……」
「わかったわ。反省していないのね。じゃあ、次は……」
「違うっ! そうじゃなくて、そもそも俺たちは弱い者イジメなんてしてねぇよっ!」
「でも、この人に向かって四人で攻撃魔法を放っていたじゃない!」
「だから、その相手をよく見てみろよ」
ゴリラみたいに大きいリーダー格の男子生徒に言われ、いつでも魔法を使えるようにしながら、チラッと攻撃されていた男子生徒を見てみる。
そこには、綺麗な艶のある暗めの茶髪で、ローランドさんとはまた系統が違うイケメンが立っていて、ポカンとした様子で私を見ていた。
でも、何か気品を感じるこの顔は……
「って、ケヴィン王子!? 貴方たち、王子に向かって何て事をしているのよっ!」
「だから、違うって言ってるだろ! ケヴィン王子に向かって攻撃するバカが何処に居るよ!? というか、授業で誰もケヴィン王子に向かって攻撃しないから、こっそり防御魔法の練習をされているんだっ!」
へ……? 聞けば、この四人はケヴィン王子をお忍びで守る為に入学した、騎士の卵らしい。
四人が四人とも、名のある貴族の息子さんらしく、ケヴィン王子に忠誠を誓っているのだとか。
そして、
「ふふっ……君、面白いね。僕の部下にならないかい?」
ケヴィン王子から、とんでもない事を言われてしまった。
いつもなら寮へ帰って、そこから森へ行くんだけど……寮の裏は誰かが見ているんだろうなー。
森の妖精って……いやいや、そんな不思議な存在じゃないし。
……でも、日本から転生してるって意味では、不思議な存在なのかも。
まぁそれはさて置き、何処か目立たない場所から転移しないとね。
「やっぱり体育館裏かなー? こんな所には誰も居ないだろうし」
夕方の茜色に染まる道を歩き、一転して陽の当たらない体育館の裏へ移動すると、何だか変な音がする。
なんていうか、何かと何かがぶつかっているような……も、もしかしてケンカっ!?
体育館裏だし、有り得るかも!
けど、そんな所へ行っても……でも、万が一イジメだったら?
強い人と強い人がケンカしているなら放っておけば良いけど、誰かが誰かを虐めているとしたら、助けないと!
恐る恐る近付いてみると、四対一で男子生徒同士が争っていた!
「貴方達! 何をしているのよっ!」
「あ!? 何だ、この女は!? 関係無いなら、引っ込んでろ!」
「事情は知らないけど、四人掛かりで一人を攻撃するなんて、何を考えているのよっ! やめなさいっ!」
鞄から杖を取り出し、攻撃魔法を……って、私が知っている木の枝を矢に見立てて放つ魔法は相手に怪我をさせてしまうので、
「≪クリエイト・ウォーター≫」
ユリアナの力を借りて、水を生み出す魔法を発動する。
昨日の料理でも使った、水を出すだけの魔法だけど、ときメイの最強武器、世界樹の杖を使っての魔法なので、四人の男子生徒の頭上から、滝のような水が落ちてきて、男子生徒を動けなくする。
「ごほっ……おい、止め……違っ……」
「反省した!? もう弱い者イジメはしない!?」
「そ、そもそも……そうじゃ……な……た、助け……」
水を出しただけなんだけど、量が多過ぎて男子生徒が地面に倒れているし、周囲が水浸しだし……ちょっとやり過ぎたかも?
一旦、反省したか確認する為に水魔法を止めると、ドロドロになった男子生徒たちが起き上がる。
「お前っ! 俺たちを誰だと……」
「わかったわ。反省していないのね。じゃあ、次は……」
「違うっ! そうじゃなくて、そもそも俺たちは弱い者イジメなんてしてねぇよっ!」
「でも、この人に向かって四人で攻撃魔法を放っていたじゃない!」
「だから、その相手をよく見てみろよ」
ゴリラみたいに大きいリーダー格の男子生徒に言われ、いつでも魔法を使えるようにしながら、チラッと攻撃されていた男子生徒を見てみる。
そこには、綺麗な艶のある暗めの茶髪で、ローランドさんとはまた系統が違うイケメンが立っていて、ポカンとした様子で私を見ていた。
でも、何か気品を感じるこの顔は……
「って、ケヴィン王子!? 貴方たち、王子に向かって何て事をしているのよっ!」
「だから、違うって言ってるだろ! ケヴィン王子に向かって攻撃するバカが何処に居るよ!? というか、授業で誰もケヴィン王子に向かって攻撃しないから、こっそり防御魔法の練習をされているんだっ!」
へ……? 聞けば、この四人はケヴィン王子をお忍びで守る為に入学した、騎士の卵らしい。
四人が四人とも、名のある貴族の息子さんらしく、ケヴィン王子に忠誠を誓っているのだとか。
そして、
「ふふっ……君、面白いね。僕の部下にならないかい?」
ケヴィン王子から、とんでもない事を言われてしまった。
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