神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人

文字の大きさ
17 / 90
第1章 ゴミスキルと古代兵器

第15話 リベンジ……を返り討ち

しおりを挟む
「……シャルロットを壊したのが、妹なの?」
『はい……あ、ですが、今思えばマリーはそこまで積極的ではなかった気もしますが』

 シャルロットとマリーっていう人の関係が、僕とジェームズとの関係に重なる。
 いや、別に僕はジェームズから攻撃された訳ではないけど、弟から敵視されているのは同じなんだよね。

「……とりあえず、そのマリーっていう人からは逃げた方が良いのかな?」
『そうですね。マリーは私と違い、検索機能などが高性能ではありません。ある程度の大雑把な位置までしか分からないはずなので、逃げるのはそこまで難しくはないかと』

 良かった。
 シャルロットみたいに、簡単に何でも見つける事が出来る相手だったら大変だけど、そうでないなら何とかなるかな。

『ですが、気を付けてくださいね。マリーは検索機能の代わりに、中距離からの強力な攻撃魔法を放ちます。あと、マリーの外見ですが……』

 シャルロットがマリーさんの外見を説明してくれたんだけど、ジェームズと一緒に居た女の子とめちゃくちゃ一致した。
 どういう経緯かは分からないけど、僕もジェームズに会いたくはないし、シャルロットにマリーさんの居場所を聞いて、逃げる事にしよう。

『カーティスさん。今、その先の通りにマリーが居ます』

 その先……って、僕たちが泊まっている宿がある場所じゃないか。

「クリス。宿に戻る前に、もう一箇所だけゴミ捨て場に行っても良いかな?」
「えぇー。クリス、お兄ちゃんが買ってくれた服に着替えたいなー」
「えっと、せっかくクリスが新しい服を着るのに、最初に行くのがゴミ捨て場なんて残念でしょ? だから、先にゴミ捨て場へ行ってから着替えてもらった方が良いかなーって思って」
「なるほど。お兄ちゃんが選んでくれた、あの服を着る訳だもんね。確かに違う場所へ行きたいかも」

 なんとかクリスを誘導出来たので、進行方向を大きく変え、シャルロットに案内してもらいながら、街の南にあるゴミ捨て場へ。

「≪ゴミ保管≫」

 まだ詳細は確認していないけど、キラキラ光るゴミを含め、沢山収納する事が出来た。
 シャルロットによると、ジェームズとマリーは街の南西に居るらしいので、今なら宿に戻れるだろう。
 焼却場には明日行く事にして、一先ずクリスと宿に戻ろうとすると、

「よう。時空系の魔法を使う兄ちゃん。また会ったな」
「……あ! 昨日、ゴミ捨て場に居た人か」

 クリス曰く、街の悪い人の手下……が再び現れた。
 それを見て、小さく震えるクリスが、僕の背中に抱きついてくる。
 もしかして、クリスを取り戻しに来たのか!?

「僕に何か用ですか?」
「いや、俺たちに用はねぇんだが……兄ちゃんよ。アンタ、何かやらかしたのか?」
「やらかした……って、何を?」
「知らねぇよ。ただ俺たちは、今この付近に居る、場違いな奴を捕まえろって言われただけだ。何か知らねぇが、偉い人が変なカードを探しているんだってよ。兄ちゃん、心当たりは無いか? 出来れば、俺たちもアンタとはやり合いたくなくてな」

 昨日のゴミ保管スキルが効いているのだろう。
 すぐには近寄って来ない。
 だけど変なカードって……何の事?

『カーティスさん。もしかしたら、マリーが私を探す為に、人を雇ったのかもしれません』

 そっか。向こうは大雑把な位置であれば分かるんだった。
 で、ジェームズと一緒に居るから、お金で人を雇って、こうなったと。

「悪いけど、僕たちには何の事かわからないよ」
「そうか。だが、だからと言って、見逃す訳にも行かねーんだわ」
『カーティスさん! 囲まれています! 正面の男を含め、二十七人います』

 なるほど。無駄に長い話は、取り囲む為の時間稼ぎだったのか。
 自分をゴミ扱いしている人や、クリスみたいに人身売買? とかで協力させられている人は、ゴミ保管スキルでストレージに入れられるはず。
 何人残るか分からないけど、その残った人たちを何とか出来れば……

「ふっふっふ……前みたいにはいかねぇぜっ! お前ら! 一斉に飛び掛かれっ! 社会のゴミでも、貴族に勝てるって事を証明してやれっ!」

 あ、ゴミって言った。
 ……これは勝ったかも。

「……≪ゴミ保管≫」

 こっそり使ったゴミスキルで、話し掛けて来た男を除く、僕たちに飛び掛かって来た人たちが一斉に消え、

――ゴミスキルがレベルアップしました。ゴミ分別スキルが利用可能です――

 新たなゴミスキルが利用可能になった。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

チートツール×フールライフ!~女神から貰った能力で勇者選抜されたので頑張ってラスダン前まで来たら勇者にパーティ追放されたので復讐します~

黒片大豆
ファンタジー
「お前、追放な。田舎に帰ってゆっくりしてろ」 女神の信託を受け、勇者のひとりとして迎えられた『アイサック=ベルキッド』。 この日、勇者リーダーにより追放が宣告され、そのゴシップニュースは箝口令解除を待って、世界中にバラまかれることとなった。 『勇者道化師ベルキッド、追放される』 『サック』は田舎への帰り道、野党に襲われる少女『二オーレ』を助け、お礼に施しを受ける。しかしその家族には大きな秘密があり、サックの今後の運命を左右することとなった。二オーレとの出会いにより、新たに『女神への復讐』の選択肢が生まれたサックは、女神へのコンタクト方法を探る旅に目的を変更し、その道中、ゴシップ記事を飛ばした記者や、暗殺者の少女、元勇者の同僚との出会いを重ね、魔王との決戦時に女神が現れることを知る。そして一度は追放された身でありながら、彼は元仲間たちの元へむかう。本気で女神を一発ぶん殴る──ただそれだけのために。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧
ファンタジー
「カイト、お前さぁ、もういらないわ」  魔力がほぼない最低ランクの最弱ハンターと罵られ、パーティーから追放されてしまったカイト。  実は、唯一使えた魔法で伝説の魔獣王リュカオンと融合していた。カイトの実力はSSSランクだったが、魔獣王と融合してると言っても信じてもらえなくて、サポートに徹していたのだ。  追放の際のあまりにもひどい仕打ちに吹っ切れたカイトは、これからは誰にも何も奪われないように、最強のハンターになると決意する。  魔獣を討伐しまくり、様々な人たちから認められていくカイト。  途中で追放されたり、裏切られたり、そんな同じ境遇の者が仲間になって、ハンターライフをより満喫していた。  一方、カイトを追放したミリオンたちは、Sランクパーティーの座からあっという間に転げ落ちていき、最後には盛大に自滅してゆくのだった。 ※ヒロインの登場は遅めです。

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記

ノン・タロー
ファンタジー
 ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。  これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。 設定 この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。 その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

処理中です...