神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人

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第1章 ゴミスキルと古代兵器

第34話 マリーとシャルロット

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 僕がシャルロットと会話出来る事がバレてしまい、マリーさんが迫ってくる。

「ねぇ、早くっ! お願い、お姉様とお話しさせてっ!」
「え、えーっと……」
「何よ。あ、お姉様とお話ししたければ、この前の続きをしろって事? 本当、男って仕方ないわね。じゃあ……」
「違うってば! ……はぁ。シャルロット。ごめん、マリーさんにバレちゃってて……」

『なるほど。しかし、今のマリーから敵意は感じられません。おそらく、所有者の命令で私を攻撃せざるを得なかったのでしょう。ですので、今の私をマリーに見せても大丈夫ですよ』

 少し前にマリーさんが話していた事と、ほぼ同じ事をシャルロットが推測する。
 なるほど。ストレージに収納している間は、外の会話は聞こえないのか。
 とりあえず、マリーさんが話していた、シャルロットを逃したいというのは本当らしいので、

「という訳で、シャルロット……だよ」

 胸ポケットからシャルロットを取り出し、マリーに見せる。

「これは……確かに、お姉様っ! お姉様っ! マリーです! 分かりますか!?」
『えぇ、もちろん覚えています。ふふふ……貴方の放った攻撃魔法は、とても強烈でしたから。うふふふふ……』

 えーっと、シャルロット?
 実はめちゃくちゃ根に持ってない?
 何となく黒いオーラが溢れ出ている気がするんだけど。

「お姉様? どうしてお応えになってくださらないのですか? お姉様ぁっ!」
「えーっと、シャルロットはめちゃくちゃ応えているんだけど……もしかして、マリーさんには聞こえないの?」
「えぇっ!? ……ほ、本当にお姉様はお話しされているの?」
「うん。マリーさんの攻撃魔法は素晴らしかったよ……って」
「まぁ、お姉様。お褒めいただき、ありがとうございます。しかし……私にお姉様の声が聞こえないのは困りましたわね。というか、どうして貴方にはお姉様の声が聞こえているの?」

 いや、そんなのこっちが知りたいんだけど。
 ……あ、ゴミスキルのせいか。
 ゴミと会話出来る……と言っても、今のところ話した事があるのはシャルロットのみだけど。

「えっと、シャルロットはゴミとして捨てられていて……」
「お姉様がゴミな訳ないじゃないですかっ!」
「いや、それは僕も十二分にわかっているんだけど、そうじゃなくて、僕のスキルはゴミと会話出来るスキルだから、それでシャルロットの言葉がわかるんじゃないかな?」
「なるほど。察するに、お姉様はマジックフォンの形態では動作出来るけど、私のように人型の形態にはならないと言ったところかしら。けど、今の時代にお姉様を修理出来る技術は無いし……」

 あー、シャルロットの修理か。
 実は魔鋼鉄っていう材料さえあれば出来るんだけど、おそらくそれはマリーさんの事。
 マリーさんを破壊して魔鋼鉄を取り出せば、シャルロットは修理出来るんだけど、流石にそれは寝覚めが悪い。
 この話をマリーさんに伝えれば、自ら命を絶ちかねないから、絶対に言えないけどね。

「わかりました!」
「えっ!? な、何がわかったの!?」
「名案を閃いたの。これから、貴方にも一緒に来てもらって、お姉様の通訳をしてもらうのよ。海に浮かぶ小さな島に、可愛い家を建てて三人で暮らすの。どの方角を見てもオーシャンビューで、家から釣りをして、暑い日には海で泳ぐの。貴方、私の水着姿を見放題よ。嬉しいでしょ?」

 いやまぁ女の子の水着姿は、嬉しいか嬉しくないかと言えば、嬉しいのかもしれないけど……それよりも、ついさっき、似たような家の話を聞いた気もする。

「喜びなさいっ! この世界の技術が、お姉様を修理可能になるまで、私が貴方をずっと養ってあげるわっ!」
「えーっと、ツッコミ所が多過ぎるんだけど、とりあえず、その修理可能になるまで、どれくらいの期間が要るの?」
「んー、何となくだけど……五百年くらい?」
「無理だよっ! 流石に死んじゃってるよっ!」
「そこは気合でなんとか」
「気合で、どうこう出来るレベルを超えているよっ!」

 無茶振りどころではない話を聞いていると、そのマリーさんが突然魔法を使いだす。

「そろそろね……うん、大丈夫ね。馬車を無事着地させたわ」
「ありがとう」
「どういたしまして。けど、二回魔法を使っただけなのに、もうエネルギーが……貴方。次はもっと沢山注入しなさいよねっ!」
「ご、ごめんね。急だったから」
「まぁいいわ。最後に、この馬車の睡眠魔法を中和させておくから……お姉様を頼んだわよ」

 そう言って、マリーさんがマジックフォンの姿に戻り、暫くすると、

「ん……あれ? クリス、いつの間にか眠っちゃってたんだ。お兄ちゃん、ごめんね」
「いや、大丈夫だよ」

 クリスや他の乗客に、御者さんがが目を覚ました。
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