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第6章 太陽の聖女と星の聖女
第235話 ロレッタさんの相談事
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「あの、ロレッタさん……ですよね?」
「あ……アニエスさんっ!」
ソフィアさんの家の前に座り、ずっと動かないロレッタさんに話し掛けると、勢いよく立ち上がり……よろめいた。
「大丈夫ですか?」
「は、はい。すみません。ずっと座り続けていたので、足が……も、もう大丈夫です」
そう言って、ロレッタさんが真っすぐ立ち上がったので、要件を聞いてみる。
「えっと、私たちに何か用があるのでしょうか」
「はい。実は、トリスタン王子が……」
「ちょ、ちょっと待ってください。余り人が通らないとはいえ、外でする話ではなさそうなので、家の中で聞きますね」
正直トリスタン王子には関わりたくないのだけど、フランセーズの王都で王子に関わる話をするのは、万が一誰かに聞かれてしまった場合に、大変な事になってしまう。
という訳で、どのみちソフィアさんの家で夕食にするつもりだったので、ロレッタさんにも入ってもらった。
「す、凄いお屋敷ですね」
「あ、ここは私たちの家ではないの。私の……先生というか、薬師の師匠? の家を使って良いって言われていて、フランセーズに居る時はお借りしているだけなんです」
「なるほど。アニエスさんはフランセーズのS級薬師ソフィアさんのお弟子さんだったのですね」
どうしてロレッタさんがソフィアさんの事を知っているのだろう……と思ったけど、よく考えたらトリスタン王子を助ける時に、ソフィアさんが作ったって言ってポーションを渡したっけ。
そして、フランセーズではソフィアさんは有名人だから、家を聞けば辿り着く事はできそうね。
そんな事を考えながら夕食の準備と共に、ロレッタさんの話を聞く事に。
「ところで、先程のトリスタン王子の件ですが……」
「あ、はい。実は私、占いを得意としておりまして、星の声を聞く事が出来るんです」
「星の声……ですか?」
「はい。星が輝いている、晴れた夜にしか使えないのと、自分自身の事は占えないという条件はあるのですが、その代わりに占いが外れた事は殆どないんです」
え……それって、普通に凄いんだけど。
た、例えば、私の将来の結婚相手とかを占ってもらったら、それが分かっちゃうって事なの!?
……で、でも、万が一結婚出来ないとかって言われたら困るので、占ってもらうのも勇気がいるけど。
「それで……ですね。トリスタン王子が最後に占って欲しいと言ったのが、アニエス様と行動を共にされていた男性から奪った剣の事でして」
「――っ!? あ、あの剣について、何を聞かれたのですか!?」
「あの剣と同等の武器を手に入れるには、どうすれば良いか……と」
「それで、占いの結果は……?」
「南西に……とだけ」
「南西……」
「はい。ゲーマの西部で占ったので、フランセーズかイスパナか、それとも更にその先か……そこまではわかりませんが、星の声がそう言っておりました」
モニカちゃんが前の火の聖女の夢を見て、魔剣以外にも同等の力を持つ武器があるかもしれないという話をしていた。
もしかして、それが南西にあるって事なの!?
「本来は占いの結果を本人以外に伝える事は絶対にすべきではないのですが、どうしても気になってしまい、あの凄い魔力を持っている男性とアニエスさんにお伝えしておきたかったんです」
「え、えーっと、凄い魔力の男性って……」
「銀髪の、珍しい服を着てらっしゃった方です。おそらく、アニエスさんの近くにいらっしゃいますよね? 姿は見えませんが、今もあの強大な魔力を近くで感じますし」
良かった。ロレッタさんのすぐ後ろに居る子狐がイナリ……というのはバレてないんだ。
……と、それはさておき、大変な話を聞いてしまった。
「あ……アニエスさんっ!」
ソフィアさんの家の前に座り、ずっと動かないロレッタさんに話し掛けると、勢いよく立ち上がり……よろめいた。
「大丈夫ですか?」
「は、はい。すみません。ずっと座り続けていたので、足が……も、もう大丈夫です」
そう言って、ロレッタさんが真っすぐ立ち上がったので、要件を聞いてみる。
「えっと、私たちに何か用があるのでしょうか」
「はい。実は、トリスタン王子が……」
「ちょ、ちょっと待ってください。余り人が通らないとはいえ、外でする話ではなさそうなので、家の中で聞きますね」
正直トリスタン王子には関わりたくないのだけど、フランセーズの王都で王子に関わる話をするのは、万が一誰かに聞かれてしまった場合に、大変な事になってしまう。
という訳で、どのみちソフィアさんの家で夕食にするつもりだったので、ロレッタさんにも入ってもらった。
「す、凄いお屋敷ですね」
「あ、ここは私たちの家ではないの。私の……先生というか、薬師の師匠? の家を使って良いって言われていて、フランセーズに居る時はお借りしているだけなんです」
「なるほど。アニエスさんはフランセーズのS級薬師ソフィアさんのお弟子さんだったのですね」
どうしてロレッタさんがソフィアさんの事を知っているのだろう……と思ったけど、よく考えたらトリスタン王子を助ける時に、ソフィアさんが作ったって言ってポーションを渡したっけ。
そして、フランセーズではソフィアさんは有名人だから、家を聞けば辿り着く事はできそうね。
そんな事を考えながら夕食の準備と共に、ロレッタさんの話を聞く事に。
「ところで、先程のトリスタン王子の件ですが……」
「あ、はい。実は私、占いを得意としておりまして、星の声を聞く事が出来るんです」
「星の声……ですか?」
「はい。星が輝いている、晴れた夜にしか使えないのと、自分自身の事は占えないという条件はあるのですが、その代わりに占いが外れた事は殆どないんです」
え……それって、普通に凄いんだけど。
た、例えば、私の将来の結婚相手とかを占ってもらったら、それが分かっちゃうって事なの!?
……で、でも、万が一結婚出来ないとかって言われたら困るので、占ってもらうのも勇気がいるけど。
「それで……ですね。トリスタン王子が最後に占って欲しいと言ったのが、アニエス様と行動を共にされていた男性から奪った剣の事でして」
「――っ!? あ、あの剣について、何を聞かれたのですか!?」
「あの剣と同等の武器を手に入れるには、どうすれば良いか……と」
「それで、占いの結果は……?」
「南西に……とだけ」
「南西……」
「はい。ゲーマの西部で占ったので、フランセーズかイスパナか、それとも更にその先か……そこまではわかりませんが、星の声がそう言っておりました」
モニカちゃんが前の火の聖女の夢を見て、魔剣以外にも同等の力を持つ武器があるかもしれないという話をしていた。
もしかして、それが南西にあるって事なの!?
「本来は占いの結果を本人以外に伝える事は絶対にすべきではないのですが、どうしても気になってしまい、あの凄い魔力を持っている男性とアニエスさんにお伝えしておきたかったんです」
「え、えーっと、凄い魔力の男性って……」
「銀髪の、珍しい服を着てらっしゃった方です。おそらく、アニエスさんの近くにいらっしゃいますよね? 姿は見えませんが、今もあの強大な魔力を近くで感じますし」
良かった。ロレッタさんのすぐ後ろに居る子狐がイナリ……というのはバレてないんだ。
……と、それはさておき、大変な話を聞いてしまった。
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