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第6章 太陽の聖女と星の聖女
第286話 国を作ろうとしているトリスタン王子?
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「あの人たちは、魔槍の力を使って国を作ろうとしているという話でしたけど、一体どうやって……」
「どうやら、それはトップの男が考えを持っているものの、下っ端のアイツらは聞かされていないようです。相応の拷問……こほん。質問をしたが聞きだせなかったので、本当に知らないのでしょう」
いやあの、セルジオさん。今、拷問って……つ、突っ込まない方が良いのかな。
先程の二人には、事前に渡しておいたポーションを飲ませてあげて欲しい。
「しかし、アニエスさん。その魔槍を使って国なんて作れるものなのですか?」
「魔槍の効果がわからないので、何とも言えないです。魔剣は魔物を凶悪にする効果でしたので、魔槍もそれに類する効果があるとは思うのですが」
「もしも……ですが。仮に、魔槍に人を自由に操れる効果とかがあれば、可能かもしれませんね」
「国を作るっていうのが、何処かの国を乗っ取って、自分たちの思い通りにする……という意味であれば、確かに可能かと」
例えばだけど、何処かの国の王族たちを操って、トリスタン王子が王女様と結婚すれば、王位継承権を得られる。
その後に、操った現国王にトリスタン王子へ王位を譲る……なんて事を言わせれば、その国を乗っ取る事が出来てしまう。
「けど、人を操るって言うのは流石に無いと思うよー?」
「そうなの?」
「うん。だって、本当に人を操れるなら、国境で揉めたりしないと思うし」
「なるほど。コリンの言う通りかも」
だけど、だとすると魔槍の力はどういった力なのだろうか。
仮に同じ力だとすると、魔物が強くなるだけだし……いやでも、魔物がトリスタン王子に協力していたように思えなくもない。
魔剣に魔物を操る力があったとして、魔槍も同じ力を持っていたら……トリスタン王子は魔物の国を作るつもりなの!?
……いやいや、流石に飛躍しすぎか。
何にせよ、トリスタン王子を止めないと。
そんな事を考えていると、馬に乗った騎士さんがやってきた。
「セルジオさん、大変です! 賊が……北の国境を越えました!」
「何っ!? 北だとっ!? まさかあの二人は囮だったというのか!?」
「おそらく。ですが、国境警備隊からの報告では、具体的に何人が突破したかはわからないという話でした」
「それはつまり、そっちも囮の可能性があるという事なのか!?」
騎士さんの報告に、セルジオさんが困惑している。
黒ずくめの人たちは、イスパナの宝物庫で遭った時から変わっていなければ、十人程度のはずだけど、変わっていない保証がない為、何とも言えない。
「しかし、どう考えても海ではなく北へ行くというのはおかしい。逃げるのであれば、海の方が間違いないはずだ」
「セルジオさん、どうしましょうか。我々も、これ以上分散してしまうのは……」
騎士さんたちが暫し意見を交わし、セルジオさんが悩ましそうに口を開く。
「俺としては、北も囮の可能性が高いと思う。しかも、既にイスパナへ入っているとなれば、我々は尚更動き難い。それならば、海に向かって国境を確認していった方が良い気がするのだが……」
「……それなら、北の国境は私たちが見に行きましょうか? 私たちは騎士団ではないですし、イスパナの土地もある程度わかります」
「……そう、ですね。本来ならば、我々騎士団が動くべき話だというのに、申し訳ありません。国境警備隊宛ての手紙を書きますので、彼らから話を聞いていただけますか?」
「任せてください」
セルジオさんから手紙と地図を受け取り、北の国境へ向かう事にした。
「どうやら、それはトップの男が考えを持っているものの、下っ端のアイツらは聞かされていないようです。相応の拷問……こほん。質問をしたが聞きだせなかったので、本当に知らないのでしょう」
いやあの、セルジオさん。今、拷問って……つ、突っ込まない方が良いのかな。
先程の二人には、事前に渡しておいたポーションを飲ませてあげて欲しい。
「しかし、アニエスさん。その魔槍を使って国なんて作れるものなのですか?」
「魔槍の効果がわからないので、何とも言えないです。魔剣は魔物を凶悪にする効果でしたので、魔槍もそれに類する効果があるとは思うのですが」
「もしも……ですが。仮に、魔槍に人を自由に操れる効果とかがあれば、可能かもしれませんね」
「国を作るっていうのが、何処かの国を乗っ取って、自分たちの思い通りにする……という意味であれば、確かに可能かと」
例えばだけど、何処かの国の王族たちを操って、トリスタン王子が王女様と結婚すれば、王位継承権を得られる。
その後に、操った現国王にトリスタン王子へ王位を譲る……なんて事を言わせれば、その国を乗っ取る事が出来てしまう。
「けど、人を操るって言うのは流石に無いと思うよー?」
「そうなの?」
「うん。だって、本当に人を操れるなら、国境で揉めたりしないと思うし」
「なるほど。コリンの言う通りかも」
だけど、だとすると魔槍の力はどういった力なのだろうか。
仮に同じ力だとすると、魔物が強くなるだけだし……いやでも、魔物がトリスタン王子に協力していたように思えなくもない。
魔剣に魔物を操る力があったとして、魔槍も同じ力を持っていたら……トリスタン王子は魔物の国を作るつもりなの!?
……いやいや、流石に飛躍しすぎか。
何にせよ、トリスタン王子を止めないと。
そんな事を考えていると、馬に乗った騎士さんがやってきた。
「セルジオさん、大変です! 賊が……北の国境を越えました!」
「何っ!? 北だとっ!? まさかあの二人は囮だったというのか!?」
「おそらく。ですが、国境警備隊からの報告では、具体的に何人が突破したかはわからないという話でした」
「それはつまり、そっちも囮の可能性があるという事なのか!?」
騎士さんの報告に、セルジオさんが困惑している。
黒ずくめの人たちは、イスパナの宝物庫で遭った時から変わっていなければ、十人程度のはずだけど、変わっていない保証がない為、何とも言えない。
「しかし、どう考えても海ではなく北へ行くというのはおかしい。逃げるのであれば、海の方が間違いないはずだ」
「セルジオさん、どうしましょうか。我々も、これ以上分散してしまうのは……」
騎士さんたちが暫し意見を交わし、セルジオさんが悩ましそうに口を開く。
「俺としては、北も囮の可能性が高いと思う。しかも、既にイスパナへ入っているとなれば、我々は尚更動き難い。それならば、海に向かって国境を確認していった方が良い気がするのだが……」
「……それなら、北の国境は私たちが見に行きましょうか? 私たちは騎士団ではないですし、イスパナの土地もある程度わかります」
「……そう、ですね。本来ならば、我々騎士団が動くべき話だというのに、申し訳ありません。国境警備隊宛ての手紙を書きますので、彼らから話を聞いていただけますか?」
「任せてください」
セルジオさんから手紙と地図を受け取り、北の国境へ向かう事にした。
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