2 / 13
第2話 僕だけレベルアップする件について
しおりを挟む「そおおおおおーーーい!!!」
ひびわれだらけの大剣をゾンビ達に向けて、ただただ力任せに振り回す。
その剣撃の凄まじさたるや、天を割り大地を引き裂くレベルと言っても過言ではない。いや天は割ってないけどさ。まぁ、それでもゾンビはおろか道路のアスファルト舗装なんかすんごい滅茶苦茶になっているもの。ぱねぇ。
「おぉう、相変わらずエッグい威力してんなぁこれ……」
たった二、三振りで 道路を埋め尽くしていたゾンビ達は斬り伏せられた。ふえぇ、自分で自分の人外ムーブに動揺を隠せないよぉ。いつの間にか人類を飛び越えて人外味まで出てるんじゃないだろうか、これ。
『レベルアップしました』
もう何度聞いたか分からない、脳内に直接流れてくる機械的な音声。別に僕は怪しい薬を嗜んではいないし、謎の未確認浮遊物体に脳内を魔改造クラスチェンジされたわけでもない。本当にそう聞こえてくるのだ。僕がこのどうしようもない状況に精神崩壊したラリった説もあり得なくはないが、そうなるとこの身体能力ステータスは説明出来ない。もうまじで半端ないからねこれ。
この機械的な音声が流れる度に僕の身体能力は上昇していき、今やオリンピック選手の顔も真っ青になるほどに成長した。元が引きこもりボッチ陰キャクソオタクとは、もはや天地がひっくり返っても思えないね。
「まぁ、天地がひっくり返るのと変わらないような状況だから笑えないか……」
とりあえず迫り来るゾンビ達も駆逐したことだし、一度状況を整理しよう。まぁ相も変わらず目の前には素晴らしい面々がいらっしゃるが無害なので放置。……放置は放置なんだが、こいつら無視出来ないほど個性が光輝いてんなぁ。
ゾンビA
ゾンビB
ゾンビC
名前をつけるのは面倒なので、一時的にそう呼称しよう。
ゾンビAはどこにでもいる様なリーマンゾンビさん。生前にブラック企業とかにすり減らされすぎたのか、ブランコに哀愁漂わせて座っている。こちらに気づいても無反応だし、ゾンビの風上にも置けないやつだ。
次にゾンビBだが、一心不乱に虚空へ向けて腰を振っているので見なかったことにする。
Cに至っては何故か逆立ちしている。まじでなんでだし。
「ほんと、まじなんでこんなことになったんだし」
事態が混迷を極めすぎている事に独り言を漏らすが、誰一人返すことはない。思い返せば僕、北原ムンクはどこにでもいる普通の高校生だったはずだ。
認めるのは大変心苦しいし、腸が煮え帰りそうになるが陰キャ気味でろくに友達も居ない高校二年不登校生。
いつも通りババァ飯持ってこいと引きこもっていると、ご飯を持ってきた母親に突然襲われた。ついに堪忍袋の緒が切れたかと内心ビビりながらも、必死に抵抗を試みる。結局、僕は揉み合いの果てに自分の肉親を突き倒してしまった。母親は倒れる際に頭をぶつけて、ピクリとも動かなくなる。やべーよこれやっちまったよと顔を青ざめていると、
『レベルアップしました』
という訳である。いや、どういうことだってばよ。
その後は混乱しつつもニュースやらネットやらでこの世界の状況を把握して、
・引きこもっている間に発生したゾンビにより世界は大混乱。
・何故か僕だけレベルアップして強くなれる。
という事が分かった。そしてひたすらにゾンビを狩る今に至るわけである。ちなみにこのひびわれだらけの大剣はその時に現れた。
以上で大体回想もとい状況の整理は終了なのだが、一つだけ。大変センシティブで極めて重要な事なのだがゾンビではあるが、初めて触ったおっぱいはとても固かったことをここに報告致します。誰に向けての報告かはよく分からんけど。
ちなみに回想が終わってもゾンビCは逆立ちしてた。まじなんなんだし。
◆
北原ムンク
Lv8
職業:不死殺し
HP 240
MP 18
SP 35
筋力 19
耐久 16
俊敏 18
魔力 9
運 11(-999)
skill –
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる