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閑話 カストロとマーズ

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「そういえば、カストロはステラと仲良かったよね?好きならなかったの?」
「俺が?ステラを?ありえないな。」
カストロがそう答えるとアースは首を傾げた。カストロの攻略派成功していたんだと思ってた…と呟いた。

「何で?何で好きにならなかったんだ?」
「何でもクソもないだろ。ただ好きにならなかったってだけ!」
それでもアースは怪訝な顔をする。
そんなにステラのことが好きなように見えたのだろうか。

「第一俺はな、好きな奴がいるから。」
「えええええええ!!!!!!」
アースが大きな声をあげて叫ぶ。

カストロはアースの口を塞いだ。
「やめろよ!お前が叫ぶとすぐ兵士が何事かってやって来るんだから。」
「ごめん。でもそんなことより!いつからなの?誰なの?俺何も聞いてないよ!」
「だって聞かれてなかったからな。いつから好きとか確かなことはわからねぇけど、3年前には恋心を自覚してたな。」
「相手は!?相手は!?」
アースが蒸気した顔で聞く。その興奮ぶりにカストロは少し退く。
こんなに恋バナが好きなやつだったとは。

「マーズだよ。」
「ええええ!?!?!?」
「うるせぇ!」
アースの頭を叩く。
駆け寄ってきた数名の兵士を、カストロは何でもないと追い払う。

「え、驚きだ。全く気づかなかった。」
「そうか?ソレイルには分かりやすいって言われたけどな。」
「ソレイルは知ってたの!?」
むうっとアースはほおを膨らませた。
「俺も早く知りたかった…。
告白はするの?」
「伝える気はない。あいつは公爵家長男だ。跡を継いでいかなくてはいけない。同性婚も許されてはいるけど、それでも跡取りを作ることが大事な貴族社会ではあまり認められてない。子を成せない俺と結ばれることはあってはならない。」
「カストロ…。分かった。カストロがそう決めたなら応援するよ。でも跡取りなんて養子を取ればいいと思うし、あまり頭が硬くなりすぎないようにね。」
「ああ、ありがとう。」
「で、どういうところが好きなの?」
アースはニヤニヤと笑っている。
「言葉では尽くせないな。まずマーズは優しい。勉強でわからないところがあったら熱心に教えてくれる。剣の腕をいつも褒めてくれる。あと笑った顔が好きだ。いつもツンツンしてるマーズが微笑むと本当にばらのように美しくて…抱きしめたくなる。」
「マーズのこと大好きじゃん。」
「当たり前だ。世界一愛してる。」

ドサドサっと何かが落ちた音が聞こえて振り向く。
そこには本を落としたマーズがいた。



カストロがアストロになってしまっていました。皆さんに困惑を招いてしまって本当にもうわけないです。
正しくはカストロです。
いつも報告してくださる方本当にありがとうございます🙇‍♀️
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