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魔の寮
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「さて、何から話そうか…」
リアラがカップを片手に椅子に腰掛ける。
だが、正直に言って話どころではない。
突然、目の前に現れた謎の少年や、自分は魔女だと言う女性、急に目の前に現れた大きな建物。
ここ数時間で数十年分驚いたのではないかと思うほどだ。
それだけではない、この[魔の寮]は明かり一つにおいても、火や炎ではなく、天井近くに浮かぶ小さな太陽のようなものがある、だが実際の太陽の日の光とは違い温かく、吸血鬼の身体が拒絶するような感じは全くない。
「あー…観察に夢中になってるところ悪いが、私の話も少し聞いてもらえると嬉しいんだが」
リアラがクスッと笑い私を見つめる。
「すいません、つい…見たことがないもので…」
「はは、そうだろうね。まあ、いいさ、ではさっきの話の続きでもしようか」
「では、さっきも言ったが改めて…私の名はリアラ・エルネ。魔の一族の者で分類としては魔女だ。そして、7年前にあった南の地[サテリア]で起きた魔女狩りの生き残りだ」
「魔女狩りの生き残り…」
[サテリア]で起きた魔女狩りの噂は都で聞いたことがあった。
南の地に魔女たちが暮らす村があると…そしてそこにいた住民は組織が全て排除したという話だったはずだが。
「運が良いのか悪いのか、私は生き残ってしまったんだ」
私は、リアラという女性に自分の姿を重ねていた。
たった一人残された苦しさ、何も出来なかった後悔、まるで空っぽになったような、生きている意味がわからなってしまった自分に。
リアラはどこか遠くを見つめながら話を進める。
「それでね、私は自分のような思いをした魔の一族の者を探して旅をしているんだよ。もちろん、そんな人はいないで欲しかったんだが、現実はそう甘くないみたいだ…。最初は旅をしてるとき魔の一族がいた村が組織によってまた排除された…なんて噂を耳にしてはその周辺の都や村、山の中なんかに行ってみて宛もなく、うろうろと歩いていたりしてね」
私は首を傾げた
「あの…魔女なら魔の一族を探すことぐらい簡単なのでは?」
すると、リアラが困ったように
「いや、残念ながらいくら魔女とはいえ万能ではないんだ。多種多様な魔の一族を探すのは魔法の力でも限度があるし、それを組織にバレないようにこっそりとやるのも中々至難の技でね、組織の人間にバレでもして束になって私に向かってきたら、私なんかすぐに殺されてしまうよ」
と言った。
「でも、最初の方に見つけた魔の一族の者が馬鹿で助かったよ…。それなりに役にもたってくれているし、何より同族を探す旅がしやすくなった」
すると、少女の後ろの扉が勢いよく開かれ、昼間の少年が入ってくる。
勢いよく開かれた扉を見るとリアラが大きな溜め息をついた。
「キフ…扉は静かにゆっくり開けてくれと何度も…」
どうやら、この少年はキフという名前らしい。
「いいだろ扉ぐらい!どうせお前の魔法で頑丈に作られてんだから壊れねーし」
「そういう問題じゃないと、いつも言っているだろう?君の馬鹿力じゃ、普通の扉なんて一瞬で粉々になるから普段から気をつけて力をコントロールしろって私は言っているんだ」
リアラが頭を抱えながらそう言うがキフは全く聞く耳を持たない。
「てか、リアラ!俺に誰かに後を付けられてるかもしれないから周り見てこいって言っといて自分等だけで話進めんなよ!」
と怒鳴りながらこちらへ歩いてくる。
すると、リアラが小声で
「キフが、いると話が進まないんだよな」
と呟いたのが聞こえた。
「そういや俺、名前言って無かったな。俺はキフって名前だ!ちなみに俺も魔の一族だぜ?」
と自慢げに言っているが
「知ってます」
と、切り捨てるように言った。
そもそも、魔の一族というのは最初の方に自分で言っていたし、名前はさっきリアラが言っていたので知った。
「はぁ!?なんで知ってんだよ…リアラ!お前、全部話したのか?俺の自己紹介の楽しみ取るなよ!」
とリアラに詰め寄るが
「ん?私は何も言っていないが?彼女が君についてわかっていることは今の二つぐらいじゃないか?」
と少年の扱いに慣れたように言う。
「え?じゃあ、俺の正体知らないのか?」
とキフが私を見つめる。
「知らないです」
それを聞くと少年は嬉しそうに胸に手を当てこう言った。
「なら、問題だ!俺の正体は何か当ててみろ!」
リアラがカップを片手に椅子に腰掛ける。
だが、正直に言って話どころではない。
突然、目の前に現れた謎の少年や、自分は魔女だと言う女性、急に目の前に現れた大きな建物。
ここ数時間で数十年分驚いたのではないかと思うほどだ。
それだけではない、この[魔の寮]は明かり一つにおいても、火や炎ではなく、天井近くに浮かぶ小さな太陽のようなものがある、だが実際の太陽の日の光とは違い温かく、吸血鬼の身体が拒絶するような感じは全くない。
「あー…観察に夢中になってるところ悪いが、私の話も少し聞いてもらえると嬉しいんだが」
リアラがクスッと笑い私を見つめる。
「すいません、つい…見たことがないもので…」
「はは、そうだろうね。まあ、いいさ、ではさっきの話の続きでもしようか」
「では、さっきも言ったが改めて…私の名はリアラ・エルネ。魔の一族の者で分類としては魔女だ。そして、7年前にあった南の地[サテリア]で起きた魔女狩りの生き残りだ」
「魔女狩りの生き残り…」
[サテリア]で起きた魔女狩りの噂は都で聞いたことがあった。
南の地に魔女たちが暮らす村があると…そしてそこにいた住民は組織が全て排除したという話だったはずだが。
「運が良いのか悪いのか、私は生き残ってしまったんだ」
私は、リアラという女性に自分の姿を重ねていた。
たった一人残された苦しさ、何も出来なかった後悔、まるで空っぽになったような、生きている意味がわからなってしまった自分に。
リアラはどこか遠くを見つめながら話を進める。
「それでね、私は自分のような思いをした魔の一族の者を探して旅をしているんだよ。もちろん、そんな人はいないで欲しかったんだが、現実はそう甘くないみたいだ…。最初は旅をしてるとき魔の一族がいた村が組織によってまた排除された…なんて噂を耳にしてはその周辺の都や村、山の中なんかに行ってみて宛もなく、うろうろと歩いていたりしてね」
私は首を傾げた
「あの…魔女なら魔の一族を探すことぐらい簡単なのでは?」
すると、リアラが困ったように
「いや、残念ながらいくら魔女とはいえ万能ではないんだ。多種多様な魔の一族を探すのは魔法の力でも限度があるし、それを組織にバレないようにこっそりとやるのも中々至難の技でね、組織の人間にバレでもして束になって私に向かってきたら、私なんかすぐに殺されてしまうよ」
と言った。
「でも、最初の方に見つけた魔の一族の者が馬鹿で助かったよ…。それなりに役にもたってくれているし、何より同族を探す旅がしやすくなった」
すると、少女の後ろの扉が勢いよく開かれ、昼間の少年が入ってくる。
勢いよく開かれた扉を見るとリアラが大きな溜め息をついた。
「キフ…扉は静かにゆっくり開けてくれと何度も…」
どうやら、この少年はキフという名前らしい。
「いいだろ扉ぐらい!どうせお前の魔法で頑丈に作られてんだから壊れねーし」
「そういう問題じゃないと、いつも言っているだろう?君の馬鹿力じゃ、普通の扉なんて一瞬で粉々になるから普段から気をつけて力をコントロールしろって私は言っているんだ」
リアラが頭を抱えながらそう言うがキフは全く聞く耳を持たない。
「てか、リアラ!俺に誰かに後を付けられてるかもしれないから周り見てこいって言っといて自分等だけで話進めんなよ!」
と怒鳴りながらこちらへ歩いてくる。
すると、リアラが小声で
「キフが、いると話が進まないんだよな」
と呟いたのが聞こえた。
「そういや俺、名前言って無かったな。俺はキフって名前だ!ちなみに俺も魔の一族だぜ?」
と自慢げに言っているが
「知ってます」
と、切り捨てるように言った。
そもそも、魔の一族というのは最初の方に自分で言っていたし、名前はさっきリアラが言っていたので知った。
「はぁ!?なんで知ってんだよ…リアラ!お前、全部話したのか?俺の自己紹介の楽しみ取るなよ!」
とリアラに詰め寄るが
「ん?私は何も言っていないが?彼女が君についてわかっていることは今の二つぐらいじゃないか?」
と少年の扱いに慣れたように言う。
「え?じゃあ、俺の正体知らないのか?」
とキフが私を見つめる。
「知らないです」
それを聞くと少年は嬉しそうに胸に手を当てこう言った。
「なら、問題だ!俺の正体は何か当ててみろ!」
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