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魔の寮
少年
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「なら、問題だ!俺の正体は何か当ててみろ!」
「はい?」
少女はめんどくさそうに首を傾げた。
その様子を見るなりリアラが溜め息をつきながら
「面倒をかけるが何か答えてやってくれ、何も言わないとうるさいんだそいつは」
すると、すかさず
「全部聞こえてんぞ!リアラッ!」
とキフが言う。
少女は仕方なく今まで見たわずかな少年の行動から少年の正体を考える。
「足の速さ…遠くの音でも聞き逃さない聴力…離れていても聞こえそうな大きな声…だとすると…」
「おぉ…」
答えを待つ二人が息を飲むのが聞こえた。
「正体は……猿ですか?」
真剣な表情でで少女が言った。
「あははははっ…猿か!確かにそう思うのもわからなくもないな…ははっ」
リアラが笑い始める。
「猿だと…!?俺をあの木登りしか取り柄のねぇ猿どもと一緒にすんなよ!」
「あっ、違うんですか?」
「残念ながら、不正解だよ」
まだ治まらない笑いを堪えながらリアラが言う。
「残念ってなんだよ!!」
「ん?あぁ…正解にしても良かったか?」
「駄目に決まってんだろうが!」
リアラとキフが言い争ってる横で真剣にキフの正体を考えてみる、魔女というリアラと一緒にいるということは恐らくキフも魔の一族の類いではあるのだろう…。
「まあ、わかるわけないだろうな。だが、こいつも君の昼と夜で姿が変わるように…いや、なんなら君よりも姿がガラッと変わるんだよ」
横で騒いでいるキフを横目にリアラが微笑みながら言ってくる。
「さて、時間切れだ」
リアラが椅子から立ち上がる。
すると、キフの服の襟を掴み外へ繋がる扉の前へと引きずっていく。
「何すんだっ!離せっ、リアラ!」
「嫌だね」
それと同時に扉を開けると、キフを力一杯外へと放り投げた。
ゴロゴロと転がっていくキフ。
「ふぅ…奴の正体は、奴が見せてくれるさ。だが、部屋の中で種明かしするには散らかるんでな、放り出しといたからあとは二人でやるといい」
そう言いながら少女もリアラに背中を押され外に出されてしまった。
「いってぇぇぇぇ……リアラのやつ覚えてろよ…!」
キフが頭を押さえながら立ち上がる。
「大丈夫ですか?」
と声をかけると
「あいにく俺は丈夫に出来てんだ、心配なんかいらねぇよ!」
とキフは答えると立ち上がり、
「ついてこい、見せてやるよ…俺の正体」
と言って歩き始めた。
扉から少し歩いた場所でここに来た時に通った幕のようなものに触れた気がした。そしてそれを通り抜けると辺りから光が消えた。
「え…」
思わず振り返る。
が、そこには先ほどまでいた建物などなかった。
「リアラの魔法だ、幕みてぇなやつ通った感じしたろ?よくわかんねーけど、リアラが許した奴しかあの幕通して寮にたどり着けないらしい。だから知らねぇ奴にはさっきいたとこもただの森。俺ら幕通って出ちまえばただの森の真ん中にしか見えねぇけどな。」
先を歩いていたキフが後ろを振り向き少女に言う。
だが、
「知らない人に寮が見えないなら、幕を出た私たちには見えるようにしてもいいのでは…?」
キフがため息をつく
「それが、あいつ『見えるようにしてしまっては森の景観が台無しだ!』とかなんとか言って結局見えなくしやがったんだよ。寮にいる奴らは全員見えなくてもすぐに見つけられるだろってな」
が、少女には一つ気になることがあった。
「寮にいる奴らってあなたたち以外にも誰かい……」
顔を上げるとキフは木々の開けたところで立ち止まり、夜空を見上げていた。
そこには
大きく青白く光る
満月
「俺の正体見せるには絶好の日だな」
そう言って、こちらをみた彼の目は銀色に光っていた。
「はい?」
少女はめんどくさそうに首を傾げた。
その様子を見るなりリアラが溜め息をつきながら
「面倒をかけるが何か答えてやってくれ、何も言わないとうるさいんだそいつは」
すると、すかさず
「全部聞こえてんぞ!リアラッ!」
とキフが言う。
少女は仕方なく今まで見たわずかな少年の行動から少年の正体を考える。
「足の速さ…遠くの音でも聞き逃さない聴力…離れていても聞こえそうな大きな声…だとすると…」
「おぉ…」
答えを待つ二人が息を飲むのが聞こえた。
「正体は……猿ですか?」
真剣な表情でで少女が言った。
「あははははっ…猿か!確かにそう思うのもわからなくもないな…ははっ」
リアラが笑い始める。
「猿だと…!?俺をあの木登りしか取り柄のねぇ猿どもと一緒にすんなよ!」
「あっ、違うんですか?」
「残念ながら、不正解だよ」
まだ治まらない笑いを堪えながらリアラが言う。
「残念ってなんだよ!!」
「ん?あぁ…正解にしても良かったか?」
「駄目に決まってんだろうが!」
リアラとキフが言い争ってる横で真剣にキフの正体を考えてみる、魔女というリアラと一緒にいるということは恐らくキフも魔の一族の類いではあるのだろう…。
「まあ、わかるわけないだろうな。だが、こいつも君の昼と夜で姿が変わるように…いや、なんなら君よりも姿がガラッと変わるんだよ」
横で騒いでいるキフを横目にリアラが微笑みながら言ってくる。
「さて、時間切れだ」
リアラが椅子から立ち上がる。
すると、キフの服の襟を掴み外へ繋がる扉の前へと引きずっていく。
「何すんだっ!離せっ、リアラ!」
「嫌だね」
それと同時に扉を開けると、キフを力一杯外へと放り投げた。
ゴロゴロと転がっていくキフ。
「ふぅ…奴の正体は、奴が見せてくれるさ。だが、部屋の中で種明かしするには散らかるんでな、放り出しといたからあとは二人でやるといい」
そう言いながら少女もリアラに背中を押され外に出されてしまった。
「いってぇぇぇぇ……リアラのやつ覚えてろよ…!」
キフが頭を押さえながら立ち上がる。
「大丈夫ですか?」
と声をかけると
「あいにく俺は丈夫に出来てんだ、心配なんかいらねぇよ!」
とキフは答えると立ち上がり、
「ついてこい、見せてやるよ…俺の正体」
と言って歩き始めた。
扉から少し歩いた場所でここに来た時に通った幕のようなものに触れた気がした。そしてそれを通り抜けると辺りから光が消えた。
「え…」
思わず振り返る。
が、そこには先ほどまでいた建物などなかった。
「リアラの魔法だ、幕みてぇなやつ通った感じしたろ?よくわかんねーけど、リアラが許した奴しかあの幕通して寮にたどり着けないらしい。だから知らねぇ奴にはさっきいたとこもただの森。俺ら幕通って出ちまえばただの森の真ん中にしか見えねぇけどな。」
先を歩いていたキフが後ろを振り向き少女に言う。
だが、
「知らない人に寮が見えないなら、幕を出た私たちには見えるようにしてもいいのでは…?」
キフがため息をつく
「それが、あいつ『見えるようにしてしまっては森の景観が台無しだ!』とかなんとか言って結局見えなくしやがったんだよ。寮にいる奴らは全員見えなくてもすぐに見つけられるだろってな」
が、少女には一つ気になることがあった。
「寮にいる奴らってあなたたち以外にも誰かい……」
顔を上げるとキフは木々の開けたところで立ち止まり、夜空を見上げていた。
そこには
大きく青白く光る
満月
「俺の正体見せるには絶好の日だな」
そう言って、こちらをみた彼の目は銀色に光っていた。
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