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ゲーム内の攻略はいずれも物語が進むごとに過酷さを増す。
ストーリーは簡単に言えば、聖女ヒロインが様々な事件に巻き込まれていきながら攻略キャラ達に愛されていくロマンスストーリー。
シャロンを救ったロエナ。
それが起こったのはシャロンが七歳の時だからだいぶ交流歴は古くからある。それでいてシャロンはヒロインにのみ心を許していて笑顔を見せる。普段は絶対に笑うことのないクールキャラなのにロエナ相手だと素が出せるようだ。だが婚約者とロエナの関係を尊敬していたためか、ゲーム内でも当て馬の確率は高め。
それでもルートはちゃんと存在していた。
元々シャロンの正体は裏世界のギャング。
暗殺において彼の右に出るものはいないと、公爵家でも彼の過去を知って以降は情報屋として仕事を与えるようにもなった。秘密裏に探りを入れるのだ。だからゲームの序盤でもサザンカを暗殺しようと目論む人間がいたようで、シャロンが殺そうとしてきたこともあった。それはシャロンの正体を知っての行為。
だが未だに犯人は明かされていない。
シャロンにとってヒロインを害するものは全て敵だった。だからロエナの悲しむことをしようもんなら、例え公爵家の人間であっても容赦しない。ならば余計にサザンカの存在は暗殺リストに入っていてもおかしくはなかったのだろう。
「イベント内ではサザンカが毒入りワインをロエナに飲ませる。でも聖女の力で毒は浄化されてしまい失敗に終わる。一部始終を見ていたシャロンが激怒して後日サザンカを殺害」
どちらにせよバッドエンドだ!!!!!
「え、私ってばそんなにヤバイ人間を側に置いてるの⁇」
今になってあの執事を解雇したくなってきた。
てかしよう!!
それでお姉様の元に帰ってもらおう!
それで私が暗殺リストに入る確率も下がる!
「うん、いい!!やっぱ天才だわ~」
もはやポジティブ以外の何者でもない。
さっそくシャロンを呼び出した。
「何か御用でございましょうか」
向こうは皮肉めいた顔をしていた。
だが大丈夫だ!!直ぐに解放してやるからな!!!
「ねえシャロン!私さ、今までの行いを反省してんだ。だからシャロンもお姉様のとこに戻んなよ~」
「……え、は、はい?」
「だ~か~ら!今日で私専属の執事は終わり☆んで、今日から君はお姉様の執事。いいね?」
「えっと…すみません。言っている意味がよく分からないのですが…」
まさかの展開。
シャロンはそれはもう困惑していた。
だがサザンカは解雇解雇~のノリでもう興味がなくなったが正解。シャロンを部屋から追い出すと「元気でやれよ~!!」と背中に声をかけて締め出してしまった。バカでしかない。
「サザンカ様!ドアを開けて下さい!!」
外ではシャロンが必死に扉を叩いていた。
だが当の本人であるサザンカは気分好調だった。目的が達成できたのと、死亡フラグ回避に前進したぞ~とそれしか頭にはない。なんならもはや死亡される自分の運命に楽しい人生だ~!としか考えていなかった。
ストーリーは簡単に言えば、聖女ヒロインが様々な事件に巻き込まれていきながら攻略キャラ達に愛されていくロマンスストーリー。
シャロンを救ったロエナ。
それが起こったのはシャロンが七歳の時だからだいぶ交流歴は古くからある。それでいてシャロンはヒロインにのみ心を許していて笑顔を見せる。普段は絶対に笑うことのないクールキャラなのにロエナ相手だと素が出せるようだ。だが婚約者とロエナの関係を尊敬していたためか、ゲーム内でも当て馬の確率は高め。
それでもルートはちゃんと存在していた。
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暗殺において彼の右に出るものはいないと、公爵家でも彼の過去を知って以降は情報屋として仕事を与えるようにもなった。秘密裏に探りを入れるのだ。だからゲームの序盤でもサザンカを暗殺しようと目論む人間がいたようで、シャロンが殺そうとしてきたこともあった。それはシャロンの正体を知っての行為。
だが未だに犯人は明かされていない。
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「イベント内ではサザンカが毒入りワインをロエナに飲ませる。でも聖女の力で毒は浄化されてしまい失敗に終わる。一部始終を見ていたシャロンが激怒して後日サザンカを殺害」
どちらにせよバッドエンドだ!!!!!
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今になってあの執事を解雇したくなってきた。
てかしよう!!
それでお姉様の元に帰ってもらおう!
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「うん、いい!!やっぱ天才だわ~」
もはやポジティブ以外の何者でもない。
さっそくシャロンを呼び出した。
「何か御用でございましょうか」
向こうは皮肉めいた顔をしていた。
だが大丈夫だ!!直ぐに解放してやるからな!!!
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「……え、は、はい?」
「だ~か~ら!今日で私専属の執事は終わり☆んで、今日から君はお姉様の執事。いいね?」
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