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実地訓練一週間前。
今日は班編成の結果が校内に貼りだされる日だ。
サザンカがエマと一緒に見に行ってみれば、そこには既に大勢の生徒達がいた。
「凄い人だかり…私達の名前はどこでしょうか」
「う~ん…ここからじゃよく見えないね、、、」
一般クラス百六十人、魔法・武術クラス各百二十人の計四百人からなる学部生は、班編成によって一班五人の計九十チームに編成がされているよう。
サザンカはチーム二、エマはチーム十だった。
「ああ、、サザンカ様と分かれてしまいましたわ」
「仕方ないね。こればっかりは運だから」
「私、絶対にサザンカ様と一緒になれるよう御守りまで作って祈ってましたのに。ほんと残念です」
「御守り??」
エマは「これです!」といって小さなピンクの御守りを取り出した。
なんかハートマークが刺繡されていて可愛かった。
「仕方ないのでこれをサザンカ様だと思って頑張ります。…サザンカ様の髪の毛が入っているので結果的には一緒ですよね(笑)」
「ん?」
「なんでもありません!訓練ではお会いできるの楽しみにしてますから!!」
「ありがとう!嬉しいよエマ」
そう言えば、気分良さげなエマ。
なんかエマって変わった子だな~
御守りを大事にポケットへ入れる姿に笑ってしまいそうになる。
その後は直ぐに顔合わせのミーティングがあるため、一年生達は講堂へ移動する。
「サザンカ様!こっちです!コッチ!!」
「ミカエラ?あれどうして…」
「どうしてって、俺達同じチームではないですか!!」
「そうだったんだ!!」
講堂では先についていたミカエラが、サザンカの姿を見つけると駆け寄ってくる。
エマはそれに不満気な顔を見せるも渋々に自分のチームの方へ移動していく。それを鼻で笑ったミカエラはパッと表情を明るくしてサザンカの手を取る。
「こっちです!チーム二の皆は既に集まっていますよ」
「ミカエラったらなんだか嬉しそう」
「それはそうですよ!サザンカ様と一緒になれたんですから。これで俺が守ってあげられます。良かった!」
チーム二にいけば、そこには他三人の姿が見えた。
だが一人、見知った人物がサザンカ様を見ればニコニコと笑ってくるので顔をしかめてしまう。
「サザンカ嬢、この間ぶりですね」
「あ、どうもです。シュレイク様…」
まさかのコイツと一緒なんかい、、、
シュレイクなんてもう一切関わらないと思っていたのに。
サザンカがウンザリしていれば、シュレイクがカツカツと靴音を鳴らして近づいてくる。
「イベントでも貴方とご一緒できるなんて。光栄ですよ」
「あ、そうですか。それは良かったです」
「サザンカ嬢とは一般クラス同士、何かと助け合う機会が多いでしょうから。仲良く一緒に頑張りましょうね」
「あ、はい、、、」
一体何を考えているのかサッパリだ。
サザンカを避けていたあのシュレイクが最近じゃ、自分から会いに来たり話かけてきたりするんだから。お陰でコッチが避ける羽目になっていて正直キツイ。
嫌いなら嫌いのまま、もう関わらないんだからほっておけばいいものを。
「君はミカエラ・オリバ・マキシマーンだね。今回の魔法学科入学試験で主席入りした」
「…はじめまして。貴方はシュレイク家のご子息・シュレイク・ナハル・ワンギーソン様ですね。お会いできて光栄です」
若干の気まずい空気を出しながら、ミカエラは手を差し出した。
だがシュレイクは余裕の笑みで手を握ればミカエラを隅々まで観察する。
「ふ~ん…君がね~。まあ仲良くやろうよ」
「…はい」
ん?なんでこんなに冷たいんだ??
サザンカは二人の間に流れる空気感に違和感を覚えた。
ミカエラは顔を曇らせてシュレイクを見ているし、シュレイクは逆に笑みを絶やさない。
「二人ともどうしたの?」
「いえ!なんでもありません!!」
だがミカエラはパッと顔を明るく元に戻すので、今のは幻だったのではないかと疑ってしまう。
そんな様子をシュレイクは興味深そうに眺めていた。
"では今から顔合わせ会を執り行います。各チームは顔合わせ終了後、速やかにエントリーシートに記入をして提出すること!!"
監督者の声で顔合わせがスタートする。
チームのメンバーを見ればはじめましての人が多い。
ミカエラとシュレイク様を除いて、一人は魔法クラスの女子で一人は武術クラスの生徒だった。
「じゃあ俺から。俺はシュレイク・ナハル・ワンギーソン。学部は一般クラスA。よろしく」
「へ~主席で入学したワンギーソンの坊の話は聞いてたけど。オマエがそうなんだな」
深緑色の髪につり目の蛇みたいな顔。
腕組みした姿勢はいい感じに引き締まった体格の持ち主。
そんなイケメンが口を開いた。
「そういう君はパロモワール家のご子息だね。確か名前は…」
「ドラク・アルシアン・パロモワール。『国の料理番』パロモワール家の次男だ。武術クラスB。料理に興味はない」
出た…コイツだ、、、
ドラク・アルシアン・パロモワール。
三大公爵家の一つ、パロモワール家は『国の料理番』と呼ばれる天才シェフ達の集いで、カプチーノ王国で取り扱う料理全ての事業に多く関連する強豪家。
パロモワール家の公爵は王家専属のコック長も務める天才シェフ。
彼の料理なくして素材の味は生かされないと噂されてるほど。
「んで?オマエがサザンカ・ロベリー・エヴァーソンか」
サザンカの前に躍り出たドラクは下から上にジロジロと観察してくる。
それには軽蔑のような眼差しを感じる。
「エヴァーソン家といえばウチと並ぶ公爵家。上三人の活躍は目を見張るって聞いてたから今年はどんな奴かと期待してたけど…大したことねぇな」
「な、なんですって⁈」
「悪役令嬢サザンカ・ロベリー・エヴァーソン。聖女ロエナ様を影で虐める妹として社交界で有名。アカデミーで一般クラス。しかもBだろ?家のコネを使って上層部を脅したにちげぇねぇや!」
「そんなことしてない!!」
なんなのコイツ!!
会って早々、私のことを馬鹿にしてきやがって。
筋肉イケメンだと思って油断していたら性格は蛇そのもの。ネチネチと人のことをいたぶってきては、こっちの反応を見て面白がっているようだ。
「オマエみたいな悪女が訓練に参加できると思うな。ロエナ様の活躍に嫉妬し、あろうことか聖女復活を阻止しようと殺そうとした噂まであるって話じゃねーか。そんな性悪女とチームを組む俺達の身にもなれって話だ」
「ええ、全くその通りですわ」
ドラクに賛同するよう、側に控えていたもう一人の子からも声がかかる。
肩下まである藍色の髪を一つにまとめた、こちらもつり目が似合う気の強そうな女の子だった。
「私はリンダー・アイソザイム。魔法クラスCよ」
「俺はミカエラ・オリバ・マキシマーンです。同じく魔法学部でクラスはBです。宜しくお願いします」
ミカエラが挨拶する。
それにはふんっとそっぽを向くリンダー。
ミカエラとは仲良くするつもりがないのか、同じく魔法学部なのに心配である。
「…サザンカ嬢、彼女はパロモワール家の分家にあたります。ドラクとは幼馴染です」
ひそひそとシュレイクが補足してくれた。
なるほど、だからドラクに賛同気味なのか。
目が合うとプイっとまたもやそっぽを向かれた。
私が気に入らないらしい。
まあどっちにしろ、初めから自分の存在が受け入れられるとは思っていなかったから。
サザンカの評判は悪役令嬢サザンカで止まってるんだ。
今は下手に刺激しないように上手く付き合っていくしかない。
何故って?
そりゃあ、できたら仲良くしたいけどさ~
いつものテンションで声かけて反感喰らったら、それこそ女子の視線ほど心をいたぶるものはないからね~
「はい皆よろしく~じゃあ守備・攻撃のどっちがいいか決めようよ!!」
サザンカは気持ちを入れ替えれば話題を振った。
今回のメインはコッチでもあるからね!
「守備・攻撃によってはポイントに差も出そうだから。なるべく失格を避けたいのであれば~やっぱり守備?」
「攻撃一択だろ。魔物は俺が狩る。邪魔な他のチームは魔法勢で食い止めればいい」
「それだと負担大きすぎない?大丈夫?」
「は、誰にもの言ってんだよ。この俺が魔物ごときザコ相手にやられるとでも?一般クラスは知識しか役立たねぇんだから。口を挟むな」
ムッキ~!!!
コイツホントに最悪な野郎だぜ!
さっきから嫌味ったらしく遠回しに馬鹿にしてきやがって。
ドラク・アルシアン・パロモワール。
やっぱりコイツ嫌いだわ。
み『ドラクは学園でシュレイクに次ぐ攻略キャラだよ。蛇のような顔とネチネチ小言が刺さる人には刺さる。ある意味沼らせ男で。ロエナとの関わりもちゃんとあるから安心して!彼は彼女を崇拝してるから』
前言撤回。
こんな野郎に大切なヒロインを任せてたまるもんか。
ロエナには健全で優しくて強い逞しい男性の元に嫁いでもらわなくてはならない。間違っても、ワンギーソン家やパロモワール家になんか送り込んでしまったら、それこそ聖女ロエナ様の名が穢れる。
「私、人の素質が見れない人嫌い。一般クラスだからって舐めないで」
「悪役令嬢が正義語ってんなよ。オマエがやってきた過去の悪行を許した覚えないから。なんなら俺、オマエのこと大嫌いだし。訓練でも俺に話しかけるな」
「はいはい、そうですか。まあなんでもいいけどさ。攻撃なら攻撃で私は構わないけど。他の皆はどう?」
ミカエラやシュレイクも異論はないみたいなのでエントリー内容は決まった。
解散後、ドラクはコッチにベ~っと舌を突き出せば去って行ってしまう。
「もう!なんなのアイツ!!性格悪すぎやろがい!」
「仕方ありませんよ。パロモワール家は特にプライド家系で有名ですから。それこそ彼は唯我独尊。今回の武術クラスでも主席で入るほど剣の腕が高いのは事実です」
「なんでこのチームには主席がこうも揃っちゃうわけ?てか、料理番なのに騎士って…」
「面白い方ですよね(笑)。家柄に囚われず自分の才能を信じて突き進んでおられる姿。なんか尊敬しちゃいます」
ミカエラは笑っていた。
確かに料理に興味がないと話していたけど…
それでも物言いなんとかなりませんかね??
これからあんなのと一緒にチーム組んで動くとか…不安でしかない。
独断行動なんてされたら失格は目と鼻の先だと言ってるようなもん。
「私、絶対に仲良くできる自信を失った。ミカエラ!いざとなったらアイツをビームでやっつけてね」
「え、ビームですか?」
「そう!じゃなければ私がアッパーくらわせてやるんだから!!ネチネチ蛇ちゃんにはいいお灸据えってね!」
ぐっちょぶポーズで宣戦布告をする。
ミカエラは目を丸くしていたし、横ではシュレイクが吹き出していた。
「もう…また敵が増えてしまうとは。これはウカウカしてられないわね、、」
迎えにきたエマは更に不機嫌そうな顔していて。
ミカエラとは謎に睨み合えばとても仲が良さそうで安心だ。
今日は班編成の結果が校内に貼りだされる日だ。
サザンカがエマと一緒に見に行ってみれば、そこには既に大勢の生徒達がいた。
「凄い人だかり…私達の名前はどこでしょうか」
「う~ん…ここからじゃよく見えないね、、、」
一般クラス百六十人、魔法・武術クラス各百二十人の計四百人からなる学部生は、班編成によって一班五人の計九十チームに編成がされているよう。
サザンカはチーム二、エマはチーム十だった。
「ああ、、サザンカ様と分かれてしまいましたわ」
「仕方ないね。こればっかりは運だから」
「私、絶対にサザンカ様と一緒になれるよう御守りまで作って祈ってましたのに。ほんと残念です」
「御守り??」
エマは「これです!」といって小さなピンクの御守りを取り出した。
なんかハートマークが刺繡されていて可愛かった。
「仕方ないのでこれをサザンカ様だと思って頑張ります。…サザンカ様の髪の毛が入っているので結果的には一緒ですよね(笑)」
「ん?」
「なんでもありません!訓練ではお会いできるの楽しみにしてますから!!」
「ありがとう!嬉しいよエマ」
そう言えば、気分良さげなエマ。
なんかエマって変わった子だな~
御守りを大事にポケットへ入れる姿に笑ってしまいそうになる。
その後は直ぐに顔合わせのミーティングがあるため、一年生達は講堂へ移動する。
「サザンカ様!こっちです!コッチ!!」
「ミカエラ?あれどうして…」
「どうしてって、俺達同じチームではないですか!!」
「そうだったんだ!!」
講堂では先についていたミカエラが、サザンカの姿を見つけると駆け寄ってくる。
エマはそれに不満気な顔を見せるも渋々に自分のチームの方へ移動していく。それを鼻で笑ったミカエラはパッと表情を明るくしてサザンカの手を取る。
「こっちです!チーム二の皆は既に集まっていますよ」
「ミカエラったらなんだか嬉しそう」
「それはそうですよ!サザンカ様と一緒になれたんですから。これで俺が守ってあげられます。良かった!」
チーム二にいけば、そこには他三人の姿が見えた。
だが一人、見知った人物がサザンカ様を見ればニコニコと笑ってくるので顔をしかめてしまう。
「サザンカ嬢、この間ぶりですね」
「あ、どうもです。シュレイク様…」
まさかのコイツと一緒なんかい、、、
シュレイクなんてもう一切関わらないと思っていたのに。
サザンカがウンザリしていれば、シュレイクがカツカツと靴音を鳴らして近づいてくる。
「イベントでも貴方とご一緒できるなんて。光栄ですよ」
「あ、そうですか。それは良かったです」
「サザンカ嬢とは一般クラス同士、何かと助け合う機会が多いでしょうから。仲良く一緒に頑張りましょうね」
「あ、はい、、、」
一体何を考えているのかサッパリだ。
サザンカを避けていたあのシュレイクが最近じゃ、自分から会いに来たり話かけてきたりするんだから。お陰でコッチが避ける羽目になっていて正直キツイ。
嫌いなら嫌いのまま、もう関わらないんだからほっておけばいいものを。
「君はミカエラ・オリバ・マキシマーンだね。今回の魔法学科入学試験で主席入りした」
「…はじめまして。貴方はシュレイク家のご子息・シュレイク・ナハル・ワンギーソン様ですね。お会いできて光栄です」
若干の気まずい空気を出しながら、ミカエラは手を差し出した。
だがシュレイクは余裕の笑みで手を握ればミカエラを隅々まで観察する。
「ふ~ん…君がね~。まあ仲良くやろうよ」
「…はい」
ん?なんでこんなに冷たいんだ??
サザンカは二人の間に流れる空気感に違和感を覚えた。
ミカエラは顔を曇らせてシュレイクを見ているし、シュレイクは逆に笑みを絶やさない。
「二人ともどうしたの?」
「いえ!なんでもありません!!」
だがミカエラはパッと顔を明るく元に戻すので、今のは幻だったのではないかと疑ってしまう。
そんな様子をシュレイクは興味深そうに眺めていた。
"では今から顔合わせ会を執り行います。各チームは顔合わせ終了後、速やかにエントリーシートに記入をして提出すること!!"
監督者の声で顔合わせがスタートする。
チームのメンバーを見ればはじめましての人が多い。
ミカエラとシュレイク様を除いて、一人は魔法クラスの女子で一人は武術クラスの生徒だった。
「じゃあ俺から。俺はシュレイク・ナハル・ワンギーソン。学部は一般クラスA。よろしく」
「へ~主席で入学したワンギーソンの坊の話は聞いてたけど。オマエがそうなんだな」
深緑色の髪につり目の蛇みたいな顔。
腕組みした姿勢はいい感じに引き締まった体格の持ち主。
そんなイケメンが口を開いた。
「そういう君はパロモワール家のご子息だね。確か名前は…」
「ドラク・アルシアン・パロモワール。『国の料理番』パロモワール家の次男だ。武術クラスB。料理に興味はない」
出た…コイツだ、、、
ドラク・アルシアン・パロモワール。
三大公爵家の一つ、パロモワール家は『国の料理番』と呼ばれる天才シェフ達の集いで、カプチーノ王国で取り扱う料理全ての事業に多く関連する強豪家。
パロモワール家の公爵は王家専属のコック長も務める天才シェフ。
彼の料理なくして素材の味は生かされないと噂されてるほど。
「んで?オマエがサザンカ・ロベリー・エヴァーソンか」
サザンカの前に躍り出たドラクは下から上にジロジロと観察してくる。
それには軽蔑のような眼差しを感じる。
「エヴァーソン家といえばウチと並ぶ公爵家。上三人の活躍は目を見張るって聞いてたから今年はどんな奴かと期待してたけど…大したことねぇな」
「な、なんですって⁈」
「悪役令嬢サザンカ・ロベリー・エヴァーソン。聖女ロエナ様を影で虐める妹として社交界で有名。アカデミーで一般クラス。しかもBだろ?家のコネを使って上層部を脅したにちげぇねぇや!」
「そんなことしてない!!」
なんなのコイツ!!
会って早々、私のことを馬鹿にしてきやがって。
筋肉イケメンだと思って油断していたら性格は蛇そのもの。ネチネチと人のことをいたぶってきては、こっちの反応を見て面白がっているようだ。
「オマエみたいな悪女が訓練に参加できると思うな。ロエナ様の活躍に嫉妬し、あろうことか聖女復活を阻止しようと殺そうとした噂まであるって話じゃねーか。そんな性悪女とチームを組む俺達の身にもなれって話だ」
「ええ、全くその通りですわ」
ドラクに賛同するよう、側に控えていたもう一人の子からも声がかかる。
肩下まである藍色の髪を一つにまとめた、こちらもつり目が似合う気の強そうな女の子だった。
「私はリンダー・アイソザイム。魔法クラスCよ」
「俺はミカエラ・オリバ・マキシマーンです。同じく魔法学部でクラスはBです。宜しくお願いします」
ミカエラが挨拶する。
それにはふんっとそっぽを向くリンダー。
ミカエラとは仲良くするつもりがないのか、同じく魔法学部なのに心配である。
「…サザンカ嬢、彼女はパロモワール家の分家にあたります。ドラクとは幼馴染です」
ひそひそとシュレイクが補足してくれた。
なるほど、だからドラクに賛同気味なのか。
目が合うとプイっとまたもやそっぽを向かれた。
私が気に入らないらしい。
まあどっちにしろ、初めから自分の存在が受け入れられるとは思っていなかったから。
サザンカの評判は悪役令嬢サザンカで止まってるんだ。
今は下手に刺激しないように上手く付き合っていくしかない。
何故って?
そりゃあ、できたら仲良くしたいけどさ~
いつものテンションで声かけて反感喰らったら、それこそ女子の視線ほど心をいたぶるものはないからね~
「はい皆よろしく~じゃあ守備・攻撃のどっちがいいか決めようよ!!」
サザンカは気持ちを入れ替えれば話題を振った。
今回のメインはコッチでもあるからね!
「守備・攻撃によってはポイントに差も出そうだから。なるべく失格を避けたいのであれば~やっぱり守備?」
「攻撃一択だろ。魔物は俺が狩る。邪魔な他のチームは魔法勢で食い止めればいい」
「それだと負担大きすぎない?大丈夫?」
「は、誰にもの言ってんだよ。この俺が魔物ごときザコ相手にやられるとでも?一般クラスは知識しか役立たねぇんだから。口を挟むな」
ムッキ~!!!
コイツホントに最悪な野郎だぜ!
さっきから嫌味ったらしく遠回しに馬鹿にしてきやがって。
ドラク・アルシアン・パロモワール。
やっぱりコイツ嫌いだわ。
み『ドラクは学園でシュレイクに次ぐ攻略キャラだよ。蛇のような顔とネチネチ小言が刺さる人には刺さる。ある意味沼らせ男で。ロエナとの関わりもちゃんとあるから安心して!彼は彼女を崇拝してるから』
前言撤回。
こんな野郎に大切なヒロインを任せてたまるもんか。
ロエナには健全で優しくて強い逞しい男性の元に嫁いでもらわなくてはならない。間違っても、ワンギーソン家やパロモワール家になんか送り込んでしまったら、それこそ聖女ロエナ様の名が穢れる。
「私、人の素質が見れない人嫌い。一般クラスだからって舐めないで」
「悪役令嬢が正義語ってんなよ。オマエがやってきた過去の悪行を許した覚えないから。なんなら俺、オマエのこと大嫌いだし。訓練でも俺に話しかけるな」
「はいはい、そうですか。まあなんでもいいけどさ。攻撃なら攻撃で私は構わないけど。他の皆はどう?」
ミカエラやシュレイクも異論はないみたいなのでエントリー内容は決まった。
解散後、ドラクはコッチにベ~っと舌を突き出せば去って行ってしまう。
「もう!なんなのアイツ!!性格悪すぎやろがい!」
「仕方ありませんよ。パロモワール家は特にプライド家系で有名ですから。それこそ彼は唯我独尊。今回の武術クラスでも主席で入るほど剣の腕が高いのは事実です」
「なんでこのチームには主席がこうも揃っちゃうわけ?てか、料理番なのに騎士って…」
「面白い方ですよね(笑)。家柄に囚われず自分の才能を信じて突き進んでおられる姿。なんか尊敬しちゃいます」
ミカエラは笑っていた。
確かに料理に興味がないと話していたけど…
それでも物言いなんとかなりませんかね??
これからあんなのと一緒にチーム組んで動くとか…不安でしかない。
独断行動なんてされたら失格は目と鼻の先だと言ってるようなもん。
「私、絶対に仲良くできる自信を失った。ミカエラ!いざとなったらアイツをビームでやっつけてね」
「え、ビームですか?」
「そう!じゃなければ私がアッパーくらわせてやるんだから!!ネチネチ蛇ちゃんにはいいお灸据えってね!」
ぐっちょぶポーズで宣戦布告をする。
ミカエラは目を丸くしていたし、横ではシュレイクが吹き出していた。
「もう…また敵が増えてしまうとは。これはウカウカしてられないわね、、」
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