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2日目 時代劇

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田中「なるほどなるほど。これで二つの実験結果に関連性があるって証明できるね。」

虎都「お許しくださいませー。お代官様ー。」

田中「じゃあこの結果から予想できることをまとめてみようか。」

柵須「イッヒッヒッヒ!可愛いおなごじゃのう!屋敷でゆーっくり可愛がってやるとするか!イッヒッヒッヒ!」

田中「そのまとめたものを一つ一つ実験していって真偽を確かめようね。いやー!それにしても頼もしい後輩たちだよ!科学部は安泰ですな!ハッハッハ!」

葉赤「そこまでだ悪代官め!拙者が成敗いたす!」

田中「うるさいなーーーー!!!!こちとらちゃんと部活動してるのに!ごめん!ちょっと文句言ってくるわ!」

虎都「お侍様ー、助けに来てくださったのですねー。」
葉赤「もう大丈夫です。さぁ!悪事の限りをしてきた柵兵衛よ!もう許しておけん!覚悟せよ!」
柵須「ほぉ?私に策が無いとでもお思いか?」
葉赤「なにぃ?」
柵須「こんなこともあろうかと助っ人を呼んでおる。」
葉赤「なんだと?」
田中「ちょっと!さっきからうるさいのよ!理科室で我が科学部がちゃんと活動してるんだから迷惑なのよ!」
柵須「来たか中座右衛門!」
田中「誰よ中座右衛門って!」
葉赤「おのれ……悪に味方をして何が楽しい!」
田中「邪魔してるのはあんたたちの方だからね!というかなんでそんな格好してるのよ!」
虎都「田中ちゃん用の着物もあるよー?」
田中「なんであるのよ!着ないわよ!」
柵須「着よ!中座右衛門!」
田中「だからそれ誰よ!」
虎都「でも田中ちゃん着物好きだったよね?」
田中「まっ、まぁ、それはそうだけど。」
虎都「じゃあ着ちゃいなよー。」
田中「いや、着ないから!」
葉赤「虎都先輩がせっかく田中先輩に似合いそうなのを選んだのにですか?」
田中「えっ?そうなの?」
虎都「そうだよー。」
田中「じゃっ、じゃあちょっとだけ着ちゃおうかな。」
虎都「そうこなくっちゃー。」

田中「可愛い!」
虎都「おー、似合ってるねー。」
葉赤「田中先輩の雰囲気と合ってますね。」
柵須「先輩可愛いっす!写真撮っていいすか!」
田中「もー!一枚だけだよー!」
??「何が一枚だけなんだ?」
田中「そりゃ写真に決まっ、うわっ!先生!」
先生「田中ぁぁ、またお前は学校で遊んでるのかぁぁ。」
田中「いや、その、これは前回同様この三人が、うわ!またいなくなってる!」
田中「前回反省したんじゃないのか?田中?」
田中「えっ、あっ、そのっ、ふっ!フッフッフ!実は私は田中ではない!」
先生「は?じゃあお前は誰なんだ?」
田中「私の正体はな…………中座右衛門だ!」
先生「…………は?」
田中「…………すいませんでした。」
先生「とりあえず着替えて、後で職員室に来い。わかったな?」
田中「…………無念!」
先生「わかったな!?」
田中「………はい。」

この後、職員室で私は成敗された。
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