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61話・引っ越し準備 2

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 僕は、地上に戻り帰る前に、とある場所に寄る為に、街の中央に足をむけた。
 しばらくすると、大きな建物にたどり着いた。
 相変わらずの繁盛しているのか、数多くの人が出入りをしている。
 ここは、王都一の商店である"ラーデン商店"
 日用雑貨から家具など数多くの商品を置いている。
 僕も商店に入り、家具コーナーに直行する。
 
「おぉ!!」

 広々とした空間に、様々な家具が陳列していた。
 職人が手間暇かけて作った為か、値段もそれなりにする。まぁ、今回は買う為に来た訳ではないので、そっと値段プレートから目をそらし、家に必要な椅子や机、タンスや棚などを見て回る。どのような家具を作製するのか参考にする為だ。

「それにしても、同じ家具なのに形は様々何だな…」

 今までは、気にしてなかったけど、自分で作製するなら、少しでも気に入った物を作製したい。
 一通り見た後、少し遅くなったので、ダッシュで家に戻った。





 ~次の日~

 僕は、早くから木を伐採していた。
 本来なら、斧で伐採するのだが、僕はとても切れ味のよい聖剣でスパンスパンと伐採していく。
 聖剣のおかげで、短時間でかなりの量が集まった。

「木はこんな物でいいかな。それにしても、魔力草もアコが言った通り、自生してるな。」

 見た感じ、昨日製作した数倍の数の魔力草が自生している。ある程度の数を残しつつ早速、採取して回る。
 軽く30本くらい採取できた。

「アコ、それじゃあ、1度ダンジョンに行ってくるね。」

 気づけば、僕は念話スキルを覚えていた。
 まぁ、アコとなら念話なしでも話は出来るみたいだけどね。

『了解しました、マスター。気をつけて下さい』

「ありがとう、アコ。ダンジョン移動!!」

 今日は、攻略が目的じゃないので、12階層ではなく、11階層に移動して、魔石や羊毛集めに勤しんだ。

「そろそろ、帰るかな…」

 数もある程度揃った。
 転移版のある場所に移動してから、地上に戻ってジャイアントシープの巻き角を売却し、家に帰った。





 家に帰ると、ソフィアと話をする。

「なぁ、ソフィア?」

「なに、お兄ちゃん?」

「家に置きたい家具とかあるか?」

「家具? 安い物でいいよ?」

「なら、僕と一緒でいいか?」

「うん!!」

 なら家具は、2個ずつ作製したらいいな。
 それじゃあ、明日は家具を作製するとして、まずは魔力回復薬を作製する。高速作製のおかげで、1本1分で作製出来た。数本作製した後、今度は魔力交換を使い、あるアイテムと交換する。
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