103 / 390
89話・従魔 3
しおりを挟む
レインボーシープは鳴き止むと、先ほどの足取りとは裏腹に、軽快な足取りで、僕に近寄ってきて、その七色の毛を擦り付けてくる。どうやら、成功したようだ。
僕は、そっとレインボーシープの七色の毛を撫でてみる。抵抗される事もなく撫でる事が出来た。しかもそれどころか、撫でる度に、
「メェ… メェ… メェ…」
と声をだし、喜んでくれているようにされ思える。
少しぽっこりしながら僕は、手を置いたまま、
「ダンジョン移動」
家下のダンジョンへ移動する。
移動後、僕の手元の先には、レインボーシープが辺りをキョロキョロしながらもちゃんといてくれた。
これで、第一段階(ダンジョンモンスターをダンジョンから連れ出す)は成功だ。
次に、第二段階(連れ出したモンスターがここのダンジョンの外に出られるのか)に移る。
「悪いけど、このまま僕に、ついて来て貰ってもいいかい?」
レインボーシープに、そう言ってみるが、理解している素振りがない。もう一度、同じ事を言うが、やはり理解している素振りがない。どうやら、言葉は、通じないようだ。
だから僕は、レインボーシープから少し距離をあけ、アイテムボックスから、餌付け玉を取り出し、それで誘き寄せてみる事にする。
「メェ!!」
取り出した餌付け玉に反応したのか、レインボーシープは、僕に近寄ってくる。そのまま僕は、階段にむかい上って行くと、しっかりとレインボーシープもついて来てくれて、階段を上り、第二段階も成功した。成功したのを確認した後、そのままダンジョンへ引き返し、レインボーシープに餌付け玉を与える。
レインボーシープが、餌付け玉を食べている間に、僕は、ダンジョンルームへ移動する。
『おかえりなさいませ、マスター』
「ただいま。アコの言った通り、モンスターを連れて来れたし、外にも出す事も出来たよ。」
『おめでとうございます、マスター』
「ありがとう。でもね、連れてきたモンスターと意志疎通がとれないんだよね。アコは、連れてきたモンスターの状態を確認する事出来たりしない?」
『可能です。実行しますか?』
「本当!! なら、お願い。」
『分かりました。確認しますので、少しお待ち下さい』
「分かった。」
30秒ほどして、
『確認出来ました、マスター』
アコの確認が終わる。
「どうだった?」
『どうやら、連れて来られたモンスター… レインボーシープとマスターの間での従魔契約が出来ていません。また、知力が低いので、言語を理解出来ていない可能性があります』
「なるほど…」
どうやら、餌付け玉では、懐くだけで、従魔にする事までは、出来ないみたいだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
ダンジョンコアであるアコは、ダンジョン内にいる人&モンスターの状態(ステータスなど)をある程度確認する事が出来ます。
僕は、そっとレインボーシープの七色の毛を撫でてみる。抵抗される事もなく撫でる事が出来た。しかもそれどころか、撫でる度に、
「メェ… メェ… メェ…」
と声をだし、喜んでくれているようにされ思える。
少しぽっこりしながら僕は、手を置いたまま、
「ダンジョン移動」
家下のダンジョンへ移動する。
移動後、僕の手元の先には、レインボーシープが辺りをキョロキョロしながらもちゃんといてくれた。
これで、第一段階(ダンジョンモンスターをダンジョンから連れ出す)は成功だ。
次に、第二段階(連れ出したモンスターがここのダンジョンの外に出られるのか)に移る。
「悪いけど、このまま僕に、ついて来て貰ってもいいかい?」
レインボーシープに、そう言ってみるが、理解している素振りがない。もう一度、同じ事を言うが、やはり理解している素振りがない。どうやら、言葉は、通じないようだ。
だから僕は、レインボーシープから少し距離をあけ、アイテムボックスから、餌付け玉を取り出し、それで誘き寄せてみる事にする。
「メェ!!」
取り出した餌付け玉に反応したのか、レインボーシープは、僕に近寄ってくる。そのまま僕は、階段にむかい上って行くと、しっかりとレインボーシープもついて来てくれて、階段を上り、第二段階も成功した。成功したのを確認した後、そのままダンジョンへ引き返し、レインボーシープに餌付け玉を与える。
レインボーシープが、餌付け玉を食べている間に、僕は、ダンジョンルームへ移動する。
『おかえりなさいませ、マスター』
「ただいま。アコの言った通り、モンスターを連れて来れたし、外にも出す事も出来たよ。」
『おめでとうございます、マスター』
「ありがとう。でもね、連れてきたモンスターと意志疎通がとれないんだよね。アコは、連れてきたモンスターの状態を確認する事出来たりしない?」
『可能です。実行しますか?』
「本当!! なら、お願い。」
『分かりました。確認しますので、少しお待ち下さい』
「分かった。」
30秒ほどして、
『確認出来ました、マスター』
アコの確認が終わる。
「どうだった?」
『どうやら、連れて来られたモンスター… レインボーシープとマスターの間での従魔契約が出来ていません。また、知力が低いので、言語を理解出来ていない可能性があります』
「なるほど…」
どうやら、餌付け玉では、懐くだけで、従魔にする事までは、出来ないみたいだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
ダンジョンコアであるアコは、ダンジョン内にいる人&モンスターの状態(ステータスなど)をある程度確認する事が出来ます。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
862
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる