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閑話・戻ってきた

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 えっちゃんを診察してくれた医者に解呪を頼み、私がポーションを用意する事で話がまとまった。
 私は、すぐにでも解呪のポーションを手にいれる為に行動する。
 若い頃のつてを使い、すぐに解呪のポーションを手にいれた。だけど、正直意味があるとは思わなかった。
 理由は、医者の解呪が失敗したからだ。ただ、1つ分かった事がある。それは、やはりえっちゃんに呪詛がかけられているって事だ。医師が言うには、解呪の魔法は確かに発動したが、呪詛の効果が高い為に効果がなかったと言っていたからだ。
 だけど、試さずにはいられない為、えっちゃんの所にいき、ポーションを試して貰ったが… 効果はなかった。
 その後、マリクやレジーナたちと、どうするのか話し合いを行った。
 その結果、より効果の高い秘薬の入手とえっちゃんの避難先をどうするのかなどを話し合った。





 話し合いから、数日が過ぎた。
 この数日で何度か話し合いをしたのだが、いまだに何も進んでいなかった。避難先も慎重に選ばなくてはならない為、まだ決まっておらず、秘薬の件もまだ情報集めている最中だ。
 今私は、えっちゃんに、現状起きている事の説明を行った。賢いえっちゃんも薄々ではあるが、何となく起きている事を察していたようで、そこまで狼狽える事なく説明を聞いてくれた。

「そうだったんですね… ナニー先生。私は、いつまでだと思いますか?」

「…ごめんなさい。」

「そうですか…」

「だけど、必ず解呪させるから…」

 そう言ってみたが、心配しないでとまでは言えなかった。

「ありがとうございます…」

 涙声になってお礼を言ってくるえっちゃんを抱き締めながら、背中を擦っていると、何だか外が騒がしくなった。

「外が騒がしいわね… ちょっと、外を見てくるわね。」

「はい…」

 私は、部屋の外に出て、ちょうど近くにいた人に、話を聞いてみた。

「何か、あったの?」

「それが、グラディウス様が、戻ってきたみたいです!!」

「ぐーちゃんが!!」

 私は、詰めよって聞き返す。

「は… はい。そうみたいです。」

 私はすぐに部屋へと戻り、その事をえっちゃんに伝える。

「お… お姉様が!!」

 えっちゃんは、慌てて立ち上がろうとするが、すぐにふらついてしまった為、すぐに支える。

「私が、連れてくるからえっちゃんは休んでいて!!」

「すみません…」

 えっちゃんを、ベッドに座らせてから、私は急いで、城の入り口にむかった。
 入り口につくと、少し大人びているが、確かにぐーちゃんがそこに立っていた。
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