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224話・一旦帰還

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 少し気分が悪くなりながらも、お風呂を上がった時には、必要素材の1つと交換出来た。
 お風呂を上がり、リビングに戻ると誰もいなかった。
 どうしようかなと思っていると、ナニーさんがやって来た。

「あら、ノーリ君。顔色が少し悪いように見えるけど、逆上のぼせたのかな?」

「いえ… あ、そうです。」

 これ幸いと、そう答える。

「なら、少し横になる? 横になるのなら部屋に案内するけど?」

「いえ、少し外に出て風にでもあたってきます。」

「そう、分かったわ。あ、ならついでに、ラーちゃんにこれを渡してきて貰える?」

「これをですか?」

「えぇ、そうよ。これは、ラーちゃんのお弁当なの。」

「そうなんですね。分かりました。僕が届けてきます。」

 僕は、ナニーさんからお弁当が入った包みを受け取る。

「ありがとう。なら、お願いね。あ、後あまり遅くならないようにね。」

「分かりました。では、行ってきます。」

「はい、いってらっしゃい。」

 僕は、家の外に出て、小走りにライアさんのもとへむかった。





 少し迷いそうになったが、何とかライアさんのいる秘密の通路のある巨木へとたどり着いた。
 僕に気づいたようで、ライアさんが木の中から出てきてくれた。

「どうかしたの?」

「ナニーさんに頼まれて、お弁当を持ってきました。」

「そ… ありがとう… あ、ついでに… 「分かってますよ。はい、とうぞ。」」

 僕は、果物と、ついでに飲み物をアイテムボックスから取り出して、渡しておく。

「ありがとう…」

「それじゃあ僕は、用があるので戻りますね。」

 僕はすぐに来た道を引き返し、ライアさんの目の届かない位置まで来ると、

「ダンジョン移動」

 スキルを使って、ダンジョンルームへと移動した。





『おかえりなさいませ、マスター』

「ただいま、アコ。皆元気にしてる? 何か変わった事はない?」

 今までも、こまめに確認はしていたが、一応確認しておく。

『はい。皆様変わりなく過ごされております。変わった事もありません』

「そう。なら、良かった。」

『それでマスター。今日は、どうされたのですか? 戻ってくるのは、もう暫くかかると言ってたと思いますが?』

「ちょっとやる事が出来てね。その前に、皆の顔でも見ていこうかと思ってね。今どこにいるのかわかる?」

『皆様今ダンジョンの方にむかっている所です』

「ありがとう、アコ。なら、行ってくるね。ダンジョン移動。」

 ダンジョンの入り口に移動すると、

「おかえり、お兄ちゃん!!」

 ソフィアが胸に飛び込んできた。
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