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260話・何故?
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「あ、でも早くお父様とお母様に元気な姿をお見せしたいです!!」
先程までの沈んだ様子から一変、とても元気よくそう言ってきた。
「ふふ、そうね。その時は、私も同行するから、安心してちょうだい。」
「はい。」
丁度、話が終わった所で、ノーリ君が出てきた。
私たちにいる事に一瞬驚いた後、すぐに謝ってきた。
すぐ気にしないよう伝え、3人で、ナニーさんとアリーが待つ食堂へむかう。
その際、エルがノーリ君の事をジーと見ていたのに気付いたが、それを温かい目で見守るだけに止め、そのままむかった。
◆
食堂へむかう途中も、エルマーナ様の視線を感じたので、どうかされたのかと尋ねようと思い、チラッとエルマーナ様を見てみるが、サッとグラディウスさんの後ろに隠れてしまう。
ついでとばかりに、グラディウスさんを見ると、手を合わせ申し訳なさそうにしていた為、何も言えずに前へと向き直るが、すぐにまた視線を感じる。
まぁ、聞いた話では、呪詛のせいで、長い間寝ていて、目が覚めて知らない男… つまり僕がいたら、警戒もするかと判断し、エルマーナ様の行動について、あまり気にしない事にした。
食堂につくと、既に食事は運ばれており、
「あ、3人とも来たね。もう用意は出来ているから、早く座って座って!!」
そうナニーさんが言い、皆がナニーさんの指示する場所に座った。
ただ、その座る場所が少しおかしかった。
僕の前の席に、グラディウスさん。その両隣に、ナニーさんとアリーさん。
そして、僕の隣の席がエルマーナ様だった。
何故僕がこの席なのか気にはなったが、一応今の僕は、食事を出して貰うなどの世話になっている立場なので、たぶん何かしらの理由があるのだろうと思い、この事についても気にしない事にした。
「それじゃあ、食べる前に、ノーリ君に紹介したい人がいるんだけど、今から呼んでもいいかな?」
食事を始める前に、グラディウスさんが、そう言ってきた。
◆
皆が顔を洗いに行ったので、私もついていこうかと思ったが、何だか混みそうだったので、別の所で洗う事にした。
そこへ行くと、先にそこにいた人がいたので、姿を現してから声をかける。
「おはよう、アリー。」
「!! おはようございます、ラウム様。驚かさないで下さい。」
「ごめんごめん。それで、悪いんだけど、ここで顔を洗わして貰ってもいい?」
「はい。食事の用意も終わってますし、大丈夫です。」
「ありがとう。」
私は、ささっと顔を洗い、アリーが持って来た物で顔を拭き、皆が来る迄、食堂の方で待っていたら、ナニーが先に1人でやって来た。
先程までの沈んだ様子から一変、とても元気よくそう言ってきた。
「ふふ、そうね。その時は、私も同行するから、安心してちょうだい。」
「はい。」
丁度、話が終わった所で、ノーリ君が出てきた。
私たちにいる事に一瞬驚いた後、すぐに謝ってきた。
すぐ気にしないよう伝え、3人で、ナニーさんとアリーが待つ食堂へむかう。
その際、エルがノーリ君の事をジーと見ていたのに気付いたが、それを温かい目で見守るだけに止め、そのままむかった。
◆
食堂へむかう途中も、エルマーナ様の視線を感じたので、どうかされたのかと尋ねようと思い、チラッとエルマーナ様を見てみるが、サッとグラディウスさんの後ろに隠れてしまう。
ついでとばかりに、グラディウスさんを見ると、手を合わせ申し訳なさそうにしていた為、何も言えずに前へと向き直るが、すぐにまた視線を感じる。
まぁ、聞いた話では、呪詛のせいで、長い間寝ていて、目が覚めて知らない男… つまり僕がいたら、警戒もするかと判断し、エルマーナ様の行動について、あまり気にしない事にした。
食堂につくと、既に食事は運ばれており、
「あ、3人とも来たね。もう用意は出来ているから、早く座って座って!!」
そうナニーさんが言い、皆がナニーさんの指示する場所に座った。
ただ、その座る場所が少しおかしかった。
僕の前の席に、グラディウスさん。その両隣に、ナニーさんとアリーさん。
そして、僕の隣の席がエルマーナ様だった。
何故僕がこの席なのか気にはなったが、一応今の僕は、食事を出して貰うなどの世話になっている立場なので、たぶん何かしらの理由があるのだろうと思い、この事についても気にしない事にした。
「それじゃあ、食べる前に、ノーリ君に紹介したい人がいるんだけど、今から呼んでもいいかな?」
食事を始める前に、グラディウスさんが、そう言ってきた。
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皆が顔を洗いに行ったので、私もついていこうかと思ったが、何だか混みそうだったので、別の所で洗う事にした。
そこへ行くと、先にそこにいた人がいたので、姿を現してから声をかける。
「おはよう、アリー。」
「!! おはようございます、ラウム様。驚かさないで下さい。」
「ごめんごめん。それで、悪いんだけど、ここで顔を洗わして貰ってもいい?」
「はい。食事の用意も終わってますし、大丈夫です。」
「ありがとう。」
私は、ささっと顔を洗い、アリーが持って来た物で顔を拭き、皆が来る迄、食堂の方で待っていたら、ナニーが先に1人でやって来た。
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