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閑話・捜索

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 食堂にむかうと、そこには、ナニーさんとアリーさん。そして、欠伸をしながら、目を擦っているラウムさんしかいなかった。

「あ、2人とも来たわね。さ、座って座って。」

 ナニーさんに促されるまま、僕たちは着席する

「あの、ナニー先生。お姉様は、どうされたんですか?」

「…あぁ、ぐーちゃんなら、ライアちゃんのお昼を持っていって貰ってるわ。」

「あ、そうなんですね…」

 それを聞いて、朝御飯を持っていった僕たちの帰りが遅くなったからではないかと思って、申し訳ない気持ちになる。

「えぇ。だから、ぐーちゃんは、向こうで食べるみたいだから、気にせず食べちゃいましょう。」

「分かりました…」 「はい…」

 グラディウスさんのいない中、お昼が始まった。





 ~時間は少しさかのぼる~

 今後の事について、ナニーさんと話す。
 話が一区切りついた所で、

「ねぇ、ぐーちゃん。話しは変わるんだけど、2人が全然帰って来ないけど、何かあったんじゃないのかな?」

 ナニーさんがそう言ってきた。

「そう言えば、戻ってこないですね…」

 今だ、ノーリ君の実力などを測りきれていないが、私的には、かなりのやるのではと予想している。
 だから、そのノーリ君が対応出来ない事が起こったとは少し考えづらい。

「なら、私が、ラウムのお昼を持っていくついでに、2人を探してきますよ。」

「そう? ならお願い、ぐーちゃん。」

「はい、任せて下さい。」

 アリーから、ライアのお昼を受け取ってから、家を出る。
 出た後すぐに、精霊魔法を使って、2人を探させる。
 私は、その間に、手早くライアのお昼を届けにいく。

「ライア、お昼持ってきたわよ。」

 木と同化しているライアを呼ぶと、

「なんだ、グラディウスか…」

 少し不満げな顔のライアが出てきた。

「ちょ、ライア。なんでそんなに不満そうな顔なのよ!!」

「別に… 因みに、果物は持ってる?」

「いや、持ってないわね…」

「そう…」

 不満げだった顔が更に歪んだように見えた。

「何か、ごめん…」

「別にいい…」

「そ… そう。あ、これ。」

「ありがとう…」

「あ、後、夜には、エルマーナの快気パーティーする予定だけど、ライアも参加するでしょ?」

「ノーリの果物…」

「はいはい、頼んであげるわ。」

「行く…」

 不満げだった顔がいつも通りの顔に戻る。

「了解。なら、後で迎えに来るわね。」

「待ってる…」

「じゃあ、またね。」

 手を振るライアに見送られながら、歩き出すと、2人を探させていた精霊が戻ってきた。
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