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第3章:第4節
予想外の出来事(中)
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「……セレス、いつも行ってるというお店どこにあるんですか?」
心の中で不機嫌な気持ちを抑えて、私は歩きながら目を後ろに向けて、神無月にドヤ顔を見せるセレスに声を掛ける。
「この辺りなら……あっ、見えたわ。アレよ!」
セレスはビル街を見渡しながら歩いていると目的地が見えたようで、その目的地に指を指す。
「あれ、どっかで見たような………」
神無月はその目的地を見て何やら、戸惑いの声を出す。気になったので後ろ振り返ると彼の表情は固く強張り、顔が青白く口元が引きつっていていた。
私は疑問を抱きながら訝しげな顔をして前に戻して目的地に到着する。
「ここはね、ワタクシがいつも通ってるお店なのよ。」
そう言いながらセレスはそのお店【WiSTARiA】と書かれている看板の前にて歩み寄る。
「【WiSTARiA】……和訳で藤色ですか。」
「確かに和訳はそうね。藤色より青みは強く、それぞれ異なる色として扱ってるみたいだけど。」
セレスがドアノブに触れようとしてガチャッとドアが開き、誰かが店の前に姿を現す。
「…あら、夢音ちゃん!」
貴婦人の格好をする女性の方がセレスを夢音ちゃんと呼んで、ニコニコと笑みを浮かべる。
「オーナーさん!」
セレスがその女性の方をオーナーさんと呼んでいることから、このお店のオーナーのようだ。ふと女性はセレスの後ろにいる私達を目にして、視線をセレスに戻した。
「夢音ちゃん、そちらの方はお友達?」
「そうですわ!この子はね、ワタクシの同室者でもあるんですの!」
セレスは私の所に歩み寄り、背後に回って私の両肩にセレスの両手がポンッと触れる。
「………そうなの。」
女性は眉を少しシワを寄せて見据えるように私をジッと見る。
「夢音ちゃんのお友達だから、悪い人ではないみたいね。」
けれどそれは一瞬にして、表情をニコニコの笑みに戻してセレスに目を向ける。何故私にあの眼差しかと一瞬疑ったが、その女性から放つ匂いを嗅いだ私は心の中で納得する。
(この人、ヴァンパイアだ。)
「お店には私のスタッフがいるから、ゆっくりしていってね。」
そう言って女性のオーナーは、店の前の階段を下りて私達が来た所に歩いて行った。
「セレス、ここって……」
私は念のため、セレスに聞くことにした。このお店はヴァンパイアしか入れないのでは、と。
だが、セレスは後ろに振り返って口にしようとした言葉を乗せるように喋り出す。
「人間でもこのお店に入って来るから心配ないわよ、雑誌に載るほど有名ブランドなんですもの。強いて言えば、オーナーであるメグさんはヴァンパイアハンターのこと苦手意識持ってるぐらいかしら。」
そう言ってセレスはお店のドアノブを回してドアを開けて、私もセレスの後を続く。
「あれ?神無月?」
ふと私は何も発さない神無月を気になり、後ろ振り返ると先ほど居たはずの神無月の姿が見当たらなかった。
「ああ、彼ならメグさんが出てくる直前に眩ませたみたいよ。あの様子からして、何かあるのは確実だわ!」
呆れた口調で喋っているはずのセレスの目には何処か愉しみが含まれていて、私は苦笑いをした。
心の中で不機嫌な気持ちを抑えて、私は歩きながら目を後ろに向けて、神無月にドヤ顔を見せるセレスに声を掛ける。
「この辺りなら……あっ、見えたわ。アレよ!」
セレスはビル街を見渡しながら歩いていると目的地が見えたようで、その目的地に指を指す。
「あれ、どっかで見たような………」
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そう言いながらセレスはそのお店【WiSTARiA】と書かれている看板の前にて歩み寄る。
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セレスがドアノブに触れようとしてガチャッとドアが開き、誰かが店の前に姿を現す。
「…あら、夢音ちゃん!」
貴婦人の格好をする女性の方がセレスを夢音ちゃんと呼んで、ニコニコと笑みを浮かべる。
「オーナーさん!」
セレスがその女性の方をオーナーさんと呼んでいることから、このお店のオーナーのようだ。ふと女性はセレスの後ろにいる私達を目にして、視線をセレスに戻した。
「夢音ちゃん、そちらの方はお友達?」
「そうですわ!この子はね、ワタクシの同室者でもあるんですの!」
セレスは私の所に歩み寄り、背後に回って私の両肩にセレスの両手がポンッと触れる。
「………そうなの。」
女性は眉を少しシワを寄せて見据えるように私をジッと見る。
「夢音ちゃんのお友達だから、悪い人ではないみたいね。」
けれどそれは一瞬にして、表情をニコニコの笑みに戻してセレスに目を向ける。何故私にあの眼差しかと一瞬疑ったが、その女性から放つ匂いを嗅いだ私は心の中で納得する。
(この人、ヴァンパイアだ。)
「お店には私のスタッフがいるから、ゆっくりしていってね。」
そう言って女性のオーナーは、店の前の階段を下りて私達が来た所に歩いて行った。
「セレス、ここって……」
私は念のため、セレスに聞くことにした。このお店はヴァンパイアしか入れないのでは、と。
だが、セレスは後ろに振り返って口にしようとした言葉を乗せるように喋り出す。
「人間でもこのお店に入って来るから心配ないわよ、雑誌に載るほど有名ブランドなんですもの。強いて言えば、オーナーであるメグさんはヴァンパイアハンターのこと苦手意識持ってるぐらいかしら。」
そう言ってセレスはお店のドアノブを回してドアを開けて、私もセレスの後を続く。
「あれ?神無月?」
ふと私は何も発さない神無月を気になり、後ろ振り返ると先ほど居たはずの神無月の姿が見当たらなかった。
「ああ、彼ならメグさんが出てくる直前に眩ませたみたいよ。あの様子からして、何かあるのは確実だわ!」
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