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第26話 真夜中の告白
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王都支店は、小さな一軒家の一階を事務所として使っており、二階がスウミの住まいとなっている。
裏手には馬小屋を併設した小さな庭があり、清掃道具を置くことができるので、この家を借りられたのはとても幸運だった。賃貸契約書にサインするときには、きっとこれから仕事はうまくいくという自信と希望があったのだが、それもいまや無残に打ち砕かれてしまった。
今日、スウミが行けなかった仕事先では、社員が家具を傷つけてしまい、お客様は怒っているし社員は泣きながら退職願を出していなくなるしで、さんざんだった。
(また社員が減るだなんて……)
ミスはしょうがない、本人にはそう何度も説得したのだが、もともと責任感が強く、きまじめに思い詰めるたちの社員だったのもあり、退職を引き止めることができなかった。
(こんな調子では借金返済なんてとても無理だ)
その夜、スウミは、狭いベッドの中で寝返りを打った。なかなか眠れなくて、つい考え事をしてしまう。
眠れないのは、仕事の悩みのせいだけではなかった。昼の口論がどうしても頭から離れないのだ。王子の言葉にショックを受けたスウミだったが、冷静になって考え直してみると、自分もよくない言い方をしたと思う。きっと必要な言葉が足りなくて、余計な言葉は多かったのだ。どうしてこうなのか。自己嫌悪してしまう。
(眠れないなら、いっそ起きてしまうか)
スウミはベッドから起き上がって、小さな古ぼけたクロゼットから水晶の欠片を取り出した。それは以前王子が手紙に同封して送ってきたものだ。窓の外に浮かぶ三日月にかざしてみると、月光を受けてきらきらと輝いた。
ため息をつきながら水晶の冷たい表面を撫でていたときだった。1階のドアをノックする音がした。
最初は聞き間違いかと思ったが、「スウミ様」というリオンの声がしたので、スウミは急いで寝間着姿に上着を羽織ると、階段を1段飛ばしでおりた。
ドアを開ると、リオンと馬を連れた兵士たちがいて、スウミに頭をさげた。
「こんな夜分に恐れ入ります。申しわけないのですが、今からエルド王子に会いに来てくださいませんか」
「今からですか?」
あたりはしんと静まりかえって、酔っ払いすらいない時間帯だ。
「どうかお願いします」
真剣な眼差しのリオンを見て、昼間の「急用」とはわけが違う、本物の急用なのだとわかった。
「すぐ着替えてきますから、少しだけ待ってください」
王子の部屋に着くと、リオンと一緒に寝室へ入った。
明かりはベッドから離れたところに置かれた小さなランプだけで、室内は薄暗かった。ベッドで眠る王子は、今まで見たことがないぐらい顔から生気が失われていた。
スウミが枕元のほうの床に膝をつくと、リオンはすぐ隣に立ち、「急に熱が出たんです」と、王子を見つめたまま言った。
「このところお仕事には余裕がありますし、ご無理はなさっていないから、本当は熱なんか出るはずないんです」
「……」
「今日の午後、スウミ様がいらっしゃったと聞きました。何かあったのですね?」
それは質問ではなく確認だった。
「スウミ……」
「えっ」
最初、王子が目を覚ましたのかと思ったが、そうではなかった。
「うわごとです。ずっとスウミ様を呼んでいらっしゃるのです。きっと気にかかることがあるのだと思います。エルド王子に話しかけていただいて、心の重荷を取り除いていただけませんか。そうすれば熱も下がると思うんです。明日は国防に関する会議があります。欠席するのはまずいのです。どうかスウミ様……」
「わかりました。やってみます」
「お願いします」
頭を下げると、リオンは自室へと戻っていった。
エルド王子の額には、汗で白茶の髪が張り付いていた。それを手で払ってやりながら、小さな声で呼びかけてみた。反応はない。
「スウミ……」
熱でかすれた声は、しかし、呼びかけに反応したわけではなさそうだ。
「エルド王子……。私、意固地になっていたというか、ちょっとおかしかったと思います」
そこまで言って反応を見る。ちゃんと聞えているのかどうかわからないが、続けよう。
「どうしてでしょう、王子には優しくない言い方をしてしまう。本当はドレスをつくってもらって嬉しかったのに。甘えてるのかもしれませんね、私」
頬を撫でてみた。焼けるように熱い。薬を飲ませたほうがいいのではないだろうかと思ったが、つまりこの呼びかけこそが薬なのだと気づいた。
「ごめんなさい」
「スウミ……」
「でもね、王子も悪いんですからね? 私にとっては大事な仕事を否定するようなことを言うんだもの」
いけない、つい文句が出てしまった。でも、これが本当の気持ちでもあるのだ。
「本当はわかっています。否定したかったわけじゃないってこと。私ももっと素直な気持ちで話ができたらいいのに、うまくいかなくて」
もしかしたら、そういうところは似ているのかも。
「もう好きじゃないって言っちゃったけど……一度言ったことを取り消すのってどうかと思うけど……」
ちょっと照れるけれど。でも王子は寝ているし、聞こえてないし、今なら言ってもいいだろう。
「好き」
自分でも驚くことだけれど。
「好きです……」
ああ、自分は一体何をやっているんだろう。自分で自分が恥ずかしくて死にそうになる。顔を両手でぱたぱた仰いでいたら、ベッドから腕が出てきて、そのままベッドの中に引きずり込まれてしまった。
あっという間に出来事だった。
熱い体に抱きしめられて、恥ずかしさと暑さで汗が噴き出した。ああ、もう夏なのかな。まだ春だと思いたいけれど、こんなにも体が熱を持っているということは、きっと夏なんだろう。
「スウミ……」
「エルド王子……」
背中を撫でてみたら、よりきつく抱きしめられて、ますます熱くなった。これはちょっとシャレにならないぐらいに熱いし暑い。
「俺も好きだ……」
これも寝言なんだろうか。暑くて頭がぼうっとしてくる。全身に汗をかき、服が肌に張り付いているのを感じた。こんなに汗をかいたら、体が干からびるのではないだろうか。本当に暑い。でも、背中に回した手を離す気にもなれなくて、抱きしめたまま目を閉じた。
気づいたときには朝だった。どうやら眠ってしまったようだ。
分厚いカーテンの隙間から朝日が細く差し込む寝室にスウミは一人きりだった。ひとまず起きあがってベッドを整えていたら、ドアをノックする音がした。
「スウミ様、お目覚めですか」
「あ、はい。起きてます」
「ドアを開けてもよろしいでしょうか」
「ええ、どうぞ」
リオンは盆を持って入ってきた。盆の上には水差しや食器類のほかにパンとすもも、茹で卵なんかが乗っている。
「朝食をお持ちしました。どうぞお召し上がりください」
ベッド近くのミニテーブルをふきんで手早く拭いて、片手で器用にクロスを掛けると、朝食を並べてくれた。
「わあ、嬉しいです。ありがとうございます」
とにかく喉が渇いていたので、椅子に腰掛けて水をいただいた。干からびていた体に染み渡るのを感じる。生き返った心地だ。
「ところで、エルド王子は……?」
カーテンを開けていたリオンは、複雑そうな笑みを浮かべた。
「一応熱は下がったので国防会議に向かわれました。スウミ様の添い寝のおかげですね。僕ほっとしました」
「それは……良かった……です……」
急に恥ずかしさを覚えて、声が小さくなっていく。
「今日は王子の帰りは遅いと思いますが、どうされますか。スウミ様が待っていてくださったら、きっと王子はお喜びになると思います」
「い、いえ、私も仕事がありますからもう帰ります。さあ今日も頑張らないと!」
立ち上がったスウミに、しかし、リオンは可愛い顔をしかめて、
「あの、余計なお世話かとは思うのですが……」と切り出した。
「エルド王子は昨晩スウミ様と話したことを覚えていらっしゃらないようです」
かなりの高熱だったから無理もないと思う。
「ですので、朝になってベッドにスウミ様がいらっしゃることに気づいて、それはそれは驚かれてらっしゃって」
それも無理はないと思う。
「僕がスウミ様をお呼びしたことを説明しました。スウミ様が自発的に王城に来られたのではないとわかって、王子はがっかりされていました」
それには何と言ったらいいのか。
「僕が口を挟むようなことじゃないとは思うんですけど、きのうお二人の間でトラブルがあったのでしたら、ちゃんと話し合われたほうがいいと思うんです。だから、王子が帰るまで待ってくれませんか」
「リオン君……。そうですね、リオン君のおっしゃるとおりだと思います。でも、本当に仕事があるのです。だから、もう帰らないと」
「そういうことでしたら、仕方がないですね……」
それならばとリオンは朝食を布で包んで持たせてくれた。
「でも、近いうちにまたいらしてください。絶対ですよ」
今回のことで、ひとつ心に決めたことがあったが、スウミはあえて何も言わずに城を後にした。
(夜のことを覚えていないエルド王子は私に嫌われたと思っている。それなら、そのままにしておこう。私にはやるべきことがあるのだから)
裏手には馬小屋を併設した小さな庭があり、清掃道具を置くことができるので、この家を借りられたのはとても幸運だった。賃貸契約書にサインするときには、きっとこれから仕事はうまくいくという自信と希望があったのだが、それもいまや無残に打ち砕かれてしまった。
今日、スウミが行けなかった仕事先では、社員が家具を傷つけてしまい、お客様は怒っているし社員は泣きながら退職願を出していなくなるしで、さんざんだった。
(また社員が減るだなんて……)
ミスはしょうがない、本人にはそう何度も説得したのだが、もともと責任感が強く、きまじめに思い詰めるたちの社員だったのもあり、退職を引き止めることができなかった。
(こんな調子では借金返済なんてとても無理だ)
その夜、スウミは、狭いベッドの中で寝返りを打った。なかなか眠れなくて、つい考え事をしてしまう。
眠れないのは、仕事の悩みのせいだけではなかった。昼の口論がどうしても頭から離れないのだ。王子の言葉にショックを受けたスウミだったが、冷静になって考え直してみると、自分もよくない言い方をしたと思う。きっと必要な言葉が足りなくて、余計な言葉は多かったのだ。どうしてこうなのか。自己嫌悪してしまう。
(眠れないなら、いっそ起きてしまうか)
スウミはベッドから起き上がって、小さな古ぼけたクロゼットから水晶の欠片を取り出した。それは以前王子が手紙に同封して送ってきたものだ。窓の外に浮かぶ三日月にかざしてみると、月光を受けてきらきらと輝いた。
ため息をつきながら水晶の冷たい表面を撫でていたときだった。1階のドアをノックする音がした。
最初は聞き間違いかと思ったが、「スウミ様」というリオンの声がしたので、スウミは急いで寝間着姿に上着を羽織ると、階段を1段飛ばしでおりた。
ドアを開ると、リオンと馬を連れた兵士たちがいて、スウミに頭をさげた。
「こんな夜分に恐れ入ります。申しわけないのですが、今からエルド王子に会いに来てくださいませんか」
「今からですか?」
あたりはしんと静まりかえって、酔っ払いすらいない時間帯だ。
「どうかお願いします」
真剣な眼差しのリオンを見て、昼間の「急用」とはわけが違う、本物の急用なのだとわかった。
「すぐ着替えてきますから、少しだけ待ってください」
王子の部屋に着くと、リオンと一緒に寝室へ入った。
明かりはベッドから離れたところに置かれた小さなランプだけで、室内は薄暗かった。ベッドで眠る王子は、今まで見たことがないぐらい顔から生気が失われていた。
スウミが枕元のほうの床に膝をつくと、リオンはすぐ隣に立ち、「急に熱が出たんです」と、王子を見つめたまま言った。
「このところお仕事には余裕がありますし、ご無理はなさっていないから、本当は熱なんか出るはずないんです」
「……」
「今日の午後、スウミ様がいらっしゃったと聞きました。何かあったのですね?」
それは質問ではなく確認だった。
「スウミ……」
「えっ」
最初、王子が目を覚ましたのかと思ったが、そうではなかった。
「うわごとです。ずっとスウミ様を呼んでいらっしゃるのです。きっと気にかかることがあるのだと思います。エルド王子に話しかけていただいて、心の重荷を取り除いていただけませんか。そうすれば熱も下がると思うんです。明日は国防に関する会議があります。欠席するのはまずいのです。どうかスウミ様……」
「わかりました。やってみます」
「お願いします」
頭を下げると、リオンは自室へと戻っていった。
エルド王子の額には、汗で白茶の髪が張り付いていた。それを手で払ってやりながら、小さな声で呼びかけてみた。反応はない。
「スウミ……」
熱でかすれた声は、しかし、呼びかけに反応したわけではなさそうだ。
「エルド王子……。私、意固地になっていたというか、ちょっとおかしかったと思います」
そこまで言って反応を見る。ちゃんと聞えているのかどうかわからないが、続けよう。
「どうしてでしょう、王子には優しくない言い方をしてしまう。本当はドレスをつくってもらって嬉しかったのに。甘えてるのかもしれませんね、私」
頬を撫でてみた。焼けるように熱い。薬を飲ませたほうがいいのではないだろうかと思ったが、つまりこの呼びかけこそが薬なのだと気づいた。
「ごめんなさい」
「スウミ……」
「でもね、王子も悪いんですからね? 私にとっては大事な仕事を否定するようなことを言うんだもの」
いけない、つい文句が出てしまった。でも、これが本当の気持ちでもあるのだ。
「本当はわかっています。否定したかったわけじゃないってこと。私ももっと素直な気持ちで話ができたらいいのに、うまくいかなくて」
もしかしたら、そういうところは似ているのかも。
「もう好きじゃないって言っちゃったけど……一度言ったことを取り消すのってどうかと思うけど……」
ちょっと照れるけれど。でも王子は寝ているし、聞こえてないし、今なら言ってもいいだろう。
「好き」
自分でも驚くことだけれど。
「好きです……」
ああ、自分は一体何をやっているんだろう。自分で自分が恥ずかしくて死にそうになる。顔を両手でぱたぱた仰いでいたら、ベッドから腕が出てきて、そのままベッドの中に引きずり込まれてしまった。
あっという間に出来事だった。
熱い体に抱きしめられて、恥ずかしさと暑さで汗が噴き出した。ああ、もう夏なのかな。まだ春だと思いたいけれど、こんなにも体が熱を持っているということは、きっと夏なんだろう。
「スウミ……」
「エルド王子……」
背中を撫でてみたら、よりきつく抱きしめられて、ますます熱くなった。これはちょっとシャレにならないぐらいに熱いし暑い。
「俺も好きだ……」
これも寝言なんだろうか。暑くて頭がぼうっとしてくる。全身に汗をかき、服が肌に張り付いているのを感じた。こんなに汗をかいたら、体が干からびるのではないだろうか。本当に暑い。でも、背中に回した手を離す気にもなれなくて、抱きしめたまま目を閉じた。
気づいたときには朝だった。どうやら眠ってしまったようだ。
分厚いカーテンの隙間から朝日が細く差し込む寝室にスウミは一人きりだった。ひとまず起きあがってベッドを整えていたら、ドアをノックする音がした。
「スウミ様、お目覚めですか」
「あ、はい。起きてます」
「ドアを開けてもよろしいでしょうか」
「ええ、どうぞ」
リオンは盆を持って入ってきた。盆の上には水差しや食器類のほかにパンとすもも、茹で卵なんかが乗っている。
「朝食をお持ちしました。どうぞお召し上がりください」
ベッド近くのミニテーブルをふきんで手早く拭いて、片手で器用にクロスを掛けると、朝食を並べてくれた。
「わあ、嬉しいです。ありがとうございます」
とにかく喉が渇いていたので、椅子に腰掛けて水をいただいた。干からびていた体に染み渡るのを感じる。生き返った心地だ。
「ところで、エルド王子は……?」
カーテンを開けていたリオンは、複雑そうな笑みを浮かべた。
「一応熱は下がったので国防会議に向かわれました。スウミ様の添い寝のおかげですね。僕ほっとしました」
「それは……良かった……です……」
急に恥ずかしさを覚えて、声が小さくなっていく。
「今日は王子の帰りは遅いと思いますが、どうされますか。スウミ様が待っていてくださったら、きっと王子はお喜びになると思います」
「い、いえ、私も仕事がありますからもう帰ります。さあ今日も頑張らないと!」
立ち上がったスウミに、しかし、リオンは可愛い顔をしかめて、
「あの、余計なお世話かとは思うのですが……」と切り出した。
「エルド王子は昨晩スウミ様と話したことを覚えていらっしゃらないようです」
かなりの高熱だったから無理もないと思う。
「ですので、朝になってベッドにスウミ様がいらっしゃることに気づいて、それはそれは驚かれてらっしゃって」
それも無理はないと思う。
「僕がスウミ様をお呼びしたことを説明しました。スウミ様が自発的に王城に来られたのではないとわかって、王子はがっかりされていました」
それには何と言ったらいいのか。
「僕が口を挟むようなことじゃないとは思うんですけど、きのうお二人の間でトラブルがあったのでしたら、ちゃんと話し合われたほうがいいと思うんです。だから、王子が帰るまで待ってくれませんか」
「リオン君……。そうですね、リオン君のおっしゃるとおりだと思います。でも、本当に仕事があるのです。だから、もう帰らないと」
「そういうことでしたら、仕方がないですね……」
それならばとリオンは朝食を布で包んで持たせてくれた。
「でも、近いうちにまたいらしてください。絶対ですよ」
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