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14.「私に何をしたか、覚えている?」
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私の中で何かが変わっていった。
「大丈夫、産むしかないだろ」と私に優しく言ったアキト君は、ただその場しのぎで適当な事を言っていただけだった。
「私が弱くてダメな女だからこうなってしまったんだ」と思っていたけど、アキト君も相当に自分勝手でダメな男だった。
今更だけど、遅すぎたけど、そんな事にようやく気付いた。
その後もアキト君は私がいる場に不意にやって来たり、何事も無かったとかのように電話をして来ては、どうでもいい世間話をしてくる。
「一言でも謝ってくれたらな」そう思っていたけれど、彼はその辺には一切触れてこない。
私はしびれを切らして彼に聞いてみた。
「私に何をしたか覚えている?」
「え?…」
やっぱり都合良く全部忘れているみたい、そして私が全てを受け入れて、変わらず自分を愛していると思っているようだ。
私はその時キレて何か言えば良かったけれど、情けなさ過ぎて短い言葉をかけた。
彼は無言のまま受け入れて、そして終わった。
でも、私の後遺症は全く終わっていなくてまだ続いていく。
やっと前向きに男の人とお付き合いが出来るようになったけど、結婚したとしてもちゃんと妊娠出来るかが心配で、怖くなっていった。
結婚を前提に真面目にお付き合いをしたいと、ある男性から言われた。
とても嬉しかった、この人となら幸せな家庭が築けると信じた。
「子供は2人くらいほしいよね」
彼のそんな言葉が胸に刺さる、アキト君に振られてからは生理がまともに来なかったし、まだ摂食障害も完全に治っていない。
私との将来をきちんと考えてくれている人を、騙し続ける事は出来ないと思った。
「大丈夫、産むしかないだろ」と私に優しく言ったアキト君は、ただその場しのぎで適当な事を言っていただけだった。
「私が弱くてダメな女だからこうなってしまったんだ」と思っていたけど、アキト君も相当に自分勝手でダメな男だった。
今更だけど、遅すぎたけど、そんな事にようやく気付いた。
その後もアキト君は私がいる場に不意にやって来たり、何事も無かったとかのように電話をして来ては、どうでもいい世間話をしてくる。
「一言でも謝ってくれたらな」そう思っていたけれど、彼はその辺には一切触れてこない。
私はしびれを切らして彼に聞いてみた。
「私に何をしたか覚えている?」
「え?…」
やっぱり都合良く全部忘れているみたい、そして私が全てを受け入れて、変わらず自分を愛していると思っているようだ。
私はその時キレて何か言えば良かったけれど、情けなさ過ぎて短い言葉をかけた。
彼は無言のまま受け入れて、そして終わった。
でも、私の後遺症は全く終わっていなくてまだ続いていく。
やっと前向きに男の人とお付き合いが出来るようになったけど、結婚したとしてもちゃんと妊娠出来るかが心配で、怖くなっていった。
結婚を前提に真面目にお付き合いをしたいと、ある男性から言われた。
とても嬉しかった、この人となら幸せな家庭が築けると信じた。
「子供は2人くらいほしいよね」
彼のそんな言葉が胸に刺さる、アキト君に振られてからは生理がまともに来なかったし、まだ摂食障害も完全に治っていない。
私との将来をきちんと考えてくれている人を、騙し続ける事は出来ないと思った。
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