君は私が一国の姫だって言ったらどんな顔するだろう

南雲薫。

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第1章 プロローグ

第2話 昔の記憶 パート1

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森を抜け出して街へ出た。
路地裏に行き身を潜めた。
見たこともない街。私の知らない国。


私「国、国か...。」

私は、国を捨てた愚か者__

私の国、どうなったのだろうか?

私はもう知る権利もないだろう

国民を殺し、民を捨て、国から逃げて来たのだから...。
今でも自分が憎い。 

でも、"あの状況"を考えるとみなしょうがないというのだろう。
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
昔の話をしようか...。

16年前__

私は、ヴァンヴォッシュザバード国
第一王女シャーロット・ヴァンテリアとして生まれた。
1人娘だ。
赤い目はお父様譲り、金髪はお母様譲り。

お母様は、王子をお生まれにならなかったので王位継承権は私にあったのだ。

だからだろうか...。

それ以上に、私は賢く、礼儀正しくそれはそれはとても美しい王女へと成長していった。




最初に話しておきたいのは、私が10歳のお披露目パーティーの日のことである。

お披露目パーティーといっても裏の計画は既に子どもながら把握済みだ。
その裏の計画とは未来の女王の夫を探すことだ。
なんておかしな話だ。

とてもつまらなかった。

みんな、下心丸出しだし、年齢も20歳は違うし
退屈だった。

私が外に出ていると、

1人の男性に声をかけられた。

(またか、早く終わらないかな)

そう思ったが、

男「つまらない、ですよね。」

私は思いもよらない発言に驚いた。貴族の人だ。

私「そんなことありませんよ」ニコッ

私は男性を見て微笑んだ。

男「いけませんねぇ。作り物の笑顔など王女様がしちゃ。」

私はその言葉を聞いて涙があふれてきた。

私「それなら、それなら..私は...どうすればいいのよ。」

答えはきっと分かっている。

寂しかったのだ。いつも1人で、友達なんか生まれてからずっといなくてお父様にもお母様にも毎日会えず1人で苦しかったのだ。

ずっと、そうだった__そうだった。

私が、しばらく泣きじゃくっていると

ワッシャワッシャワッシャ

男性が私の頭を思っいっきり撫でてきた。

男「そうなんですか!、王女様寂しかったんですね。」

この時初めて、身内以外に頭を撫でられた。
突然のことで驚き、涙が止まった。

男「涙は止まりましたか?」

男性がしゃがみこみ顔を覗き込んできた。

私は不意打ちに戸惑ってしまった。

男「顔、赤いですよ」

私「赤くないわよ!」

あたふたして私は答えた。

男「申し遅れました。私の名前はドウェイン・ダンと申します。以後お見知りおきを。」
そういうと、私の手の甲に軽くキスをした。


(ダン家...聞いたことないはね...。)

私「生まれはどこ? 」

ド「東街区です。」

(東街区...東街区に貴族なんていたかしら?)

ヴァンヴォッシュザバード国は
東街区、西街区、南街区、北街区の4つの区に分かれている。
最も、階級の高い人々が住んでいるのは北街区だが、それに比べて、階級が低い人々が東街区だという。東街区に貴族などいないと聞くが本当だろうか。

ド「私、幼い頃北街区の養子に入ったんです。」

私「そうなんですか。」

(養子か...養子なら東街区生まれもありえるわね)

ド「ドウェイン・ダンは本名です。」

ド「養子でもらった名前はドウェイン・アンダーソンです。」

(アンダーソン家か、北街区の貴族だな、)

それからドウェインは自分の生い立ちについて話し出した。

ドウェイン・ダンは幼い頃、貧乏だったらしい。東街区じたい治安も悪く貧乏みたいだからクーデターを起こそうとしても武器がなかった。

ドウェインは、4人家族で、父、母、妹(リナ)、そしてドウェインであった。

○○月○○日__夜

ドウェイン12歳の頃である。

母、ドウェイン、妹(リナ)は夕食を食べていた。
おなかいっぱいにはならないが、母の作る料理はいつも温かくて美味しかった。

コンコン

妹「わぁぁ、お父さん帰ってきた!!」
母「あら、今日は早いわねぇ、」

ド「きっと、仕事が早く終わったんだよ。」

ガチャ

妹「お父さん!!!おかえり!!」








バアアアン(銃声)
  


バタッ



ド「リナアアアアアアアアアアアア!!!!」

妹は男に殺された。

お父さんではない銃を持った男が家の中に侵入してきた。


母「息子を殺さないで...!」

バアアアン(銃声)


母はドウェインをかばい殺された。ドウェインは必死に家の中を逃げた。その時だった。

父が帰ってきたのだ。
父は、広がる惨状に泣きそうな目でみていた。

父「ドウェイン、お前は逃げろ」

ド「嫌だ..嫌だ...。」

父「言うことを聞け!!!」

父「聞きなさい」

ド「分かった...」

父は男の目を引きつけるように前へ出た。
その間ドウェインは、慌てて家を飛び出した。
聞こえてくるのは父の叫び声と銃声音。

ドウェインは走り出した。あてもなく。
向かっているのは北街区だった。















あれから何日がたったのだろう...。

北街区に着いた。

さすが、貴族区きぞく
住んでいる世界が違う。建物の素材も走っている車も見たことない。


ドウェインは橋の上でうずくまっていた。

人が通るが声をかける人は誰もいない。

行き倒れていると声が聞こえた。

貴族「止まりなさい。人が倒れている。」

執事「分かりました」


目が覚めると、貴族の館にドウェインはいた。

執事「起きましたか。」

ド「!?」

執事「大丈夫ですか?ご主人様がお食事をしながらお話を聞きたいそうです。」

ド「分かりました」

(移動)...

貴族「君に話があるんだ。」

貴族「名前は?」

ド「ドウェイン・ダンです。」

貴族「私は、アラン・アンダーソンだ。」

貴族「突然だが、ドウェインくん、君を養子に向かえたいのだが、」

ド「養子...。」

初めて聞く言葉に少し戸惑った。

貴族「あぁ、この家の子にならないかと言うことだ。」
 
ド「なる、養子になります!」




こうしてドウェインは貴族の養子になった___














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