【R18】支配と快楽の檻で

ましゅまろ

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②契約

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次の日。

 スマホに登録された「沙耶」の名前を何度もタップしかけては、怖くなって閉じた。
 でもいじめられたい気持ちが抑えられず、心臓が痛いほど脈打ち、震える指でLINEを送った。

 《会いたいです》

 送信ボタンを押した瞬間、息が詰まった。
 それから数分後――既読マークがついた。

 《明日の夜、20時。私の家にいらっしゃい》

 待ち合わせ場所が送られてくる。
 冷たいようで、支配の香りがするその文面に、下腹が疼いて仕方がなかった。

 ***

 次の夜。
 指定されたタワーマンションに着く。
 言われた番号のインターホンを押すと、沙耶さんの返事と共に、すぐに電子ロックが開いた。

 (引き返すなら今だ……)

 そう思ったが、脚は勝手に進んでしまう。

 部屋のドアを開けた瞬間、沙耶がそこにいた。
 黒いレースのガウン。透ける下着と、裸足の白い脚。

 「来ると思ってたわ」

 沙耶は笑って、顎を指でそっと持ち上げた。
 (優しく見えるその仕草のくせに、息が止まるほどゾクッとする……)

 「ほら、靴を脱いで」

 命令されると、身体が勝手に動く。
 沙耶の後をリビングへと進むと、テーブルの上に赤い革の首輪が置かれていた。

 心臓が跳ね、喉がごくりと動く。

 「蓮。犬になるって、言ったわよね?」

 「……はい」

 「じゃあ、そこに膝をつきなさい」

 カーペットの上に膝をつくと、視線がちょうど沙耶の太腿の高さになる。
 脚の付け根の柔らかな影に、喉が乾いた。

 「蓮……可愛いわ」

 沙耶は腰をかがめ、後ろから蓮の首に手を回した。
 かちゃり、と冷たい金属の留め具が首筋を這い、首輪が締まる。

 ――く、るしい。

 でも、それ以上に……嬉しい。

 「似合うわ、蓮。……私だけの犬」

 沙耶は首輪をくいっと引いて、自分の顔の高さまで蓮を引き寄せた。
 目が合う。沙耶の黒い瞳は、熱を孕んで濡れている。

 「今から、あなたは私のものよ。何をされても、文句は言わないわね?」

 「……はい」

 喉が詰まりそうなのに、嬉しくて堪らなかった。

 沙耶の唇が蓮の唇に触れる。
 吸うように、噛むように。次第に深く、舌を絡め取られる。

 「……んっ……」

 熱い息が混ざり合い、沙耶の舌が蓮の口内を自在に蹂躙する。
 キスだけで腰が抜けそうになり、首輪を握られていなければ倒れていた。

 「可愛い声……もっと聞かせて?」

 首輪をぐいと引かれた瞬間、呼吸が乱れ、声が漏れた。

 「はっ……ぁ……っ」

 沙耶は口角を吊り上げて笑い、蓮の顎を上に向けたまま、ゆっくりと手をシャツの中に差し込む。
 冷たい指が胸板を撫で、乳首に触れる。

 「っ……!」

 びくっと跳ねた蓮の反応に、沙耶は楽しそうに指で転がし、軽く爪を立てた。

 「んっ……あ……!」

 「ねぇ、蓮……こんなに硬くして。ここだけじゃないでしょう?」

 沙耶の視線が下腹に落ちる。
 ジーンズ越しに突っ張るものを見られ、顔が真っ赤になった。

 「脱いで。全部、見せて?」

 ゆっくりと、恥ずかしさに震える手でジーンズと下着を下ろす。
 硬く昂ぶったそこを沙耶に見られ、恥辱に頭が真っ白になる。

 「可愛い……ほんとに犬みたいね。嬉しくておちんちんこんなに立たせちゃって」

 沙耶は艶然と笑い、指先で先端をちょんと弾く。

 「っ……あっ……!」

 痺れるような快感が駆け上がり、腰が引けた。

 「逃げないで」

 沙耶は蓮の腰を片手で押さえ、もう片方の手でしごき始める。
 ゆっくり、じわじわと焦らすように。

 「やっ……ぁ……!」

 「声、我慢しなくていいのよ? むしろ、聞かせて。私をもっと気持ちよくして?」

 沙耶の目が妖しく光り、蓮の首輪をくいと引いた。

 「私が許すまで、絶対に出さないで。いい?」

 「……はい……」

 声が震える。
 けれど、首輪の鎖に引かれるたび、頭がおかしくなるほど甘い。

 沙耶は片手で蓮を優しく、時にきつく扱きながら、もう片手で乳首を転がす。

 「んっ……あっ……あ、ダメ……っ……!」

 「ダメじゃないわ。もっと感じて。私の手で、壊れなさい」

 指先が根元をぎゅっと締めた瞬間、声にならない嬌声が零れた。

 「っ……あ……あああっ……!」

 膝の力が抜け、その場に崩れ落ちる。
 限界まで追い詰められた快感に、脳が白く染まった。

 「まだよ?」

 沙耶は鬼のように冷たい声でそう告げ、根元を強く締めたまま、絶頂を止める。

 「……っ! ぁ……あ……」

 全身が小刻みに震え、涙が滲む。

 「ほら……もっとおねだりして? 私にイカせてくださいって」

 「……っ……い……イカせて、ください……沙耶さん……っ……」

 「いい子ね。じゃあ、ご褒美」

 沙耶がゆっくり手を動かすと、堰を切ったように蓮の身体が跳ねた。

 「あ……あっ……あああああっ……!」

 張り詰めた欲望が一気に弾け飛び、沙耶の白い手に零れ落ちる。

 「フフ……いっぱい出したわね。汚い犬」

 唇に軽くキスを落とされる。
 その小さな温もりに、蓮は何故か涙が止まらなかった。
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