【R18】支配と快楽の檻で

ましゅまろ

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③支配と悦楽

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 蓮は、薄暗い寝室の真ん中で裸のまま膝をついていた。視界は黒いアイマスクで閉ざされている。

 「沙耶、さ……」

 恐る恐る呼んだが、その声はすぐに掻き消えた。
 すぐそばに気配があるのに、何も見えない。
 呼吸が浅くなり、胸が苦しくなる。

 「不安そうね、蓮。可愛い声が震えてるわ」

 沙耶の声が背後から耳に落ちて、身体がびくんと跳ねた。
 見えないせいで、普段より何倍も敏感になる。

 「私に全部、任せなさい」

 そう言うと同時に、口に何かを押し込まれる。
 革製の口枷だった。唇を強制的に開かれ、声も息も熱くこもる。

 (っ……く……!)

 じわじわと唾液が溢れて、恥ずかしさに全身が熱くなる。

 「フフ……似合ってる。まるで飼い慣らされた獣みたい」

 沙耶の指が、蓮の顎を掴む。
 アイマスクの奥で、視えないはずの沙耶の笑みが頭に焼き付く。

 「お楽しみはまだこれからよ」

 次の瞬間、熱いものがぽたりと膝に落ちた。

 「っ……!!」

 蝋燭の滴だった。
 熱さに身体を仰け反らせるが、首輪をぐっと引かれ、それ以上は逃げられない。

 「暴れないで。可愛い身体に、私の痕を刻むんだから」

 もう一滴、また一滴――熱い蝋が乳首に、腹に落ちる。
 焼ける痛みと快感の狭間で、下腹がきゅうっと収縮した。

 「ん……っ……あ……!」

 口枷に塞がれた口から、くぐもった声が漏れる。
 沙耶の指が乳首をつまみ、蝋が張り付いて敏感になったそこを転がした。

 「ここ……弱いのね。じゃあ……」

 ぴちゃ、と濡れた音がしたかと思うと、次の瞬間、沙耶の舌がそこを舐めた。

 「ひぅっ……!!」

 全身が跳ね、腰が勝手に前へ突き出る。

 「感じてるのね……可愛い。蓮、見てごらんなさい?」

 アイマスクを外されると、沙耶が至近距離で蓮を見下ろしていた。
 ゆっくりと脚を開いて立ち、タイトな黒のランジェリーの間から覗く秘所を蓮に見せつける。

 「ほら、私も濡れてしまったわ。あなたを苛めるのが楽しすぎて……」

 沙耶の指がそこを軽く撫でると、とろりと光る液が糸を引く。
 視覚を奪われ続けていた蓮には、その光景があまりに強烈で、眩暈がした。

 「蓮……ここ、舐めたい?」

 「っ……(うなずく)」

 「いいわ。舐めさせてあげる。私の犬だからね」

 沙耶がゆっくり腰を下ろし、蓮の口元へ自身を押しつけた。
 鼻腔を甘く淫らな香りが満たし、理性が一気に溶ける。

 「ん……っ……」

 舌を伸ばし、沙耶を味わう。
 沙耶は髪を掴んで好きな角度に引き、もっと奥を舐めさせた。

 「そう……上手よ。蓮……私を気持ちよくして……」

 熱い蜜が舌に滴り落ちる。
 蓮は夢中で吸い、舐め、貪った。

 「はぁ……いい子……私だけの犬……っ」

 やがて沙耶が軽く震え、腰を押しつけて達すると、髪を撫でながら甘く微笑んだ。

 「さあ、今度は……ご褒美をあげる」

 沙耶は蓮をベッドに押し倒し、跨る。
 待ちきれずに硬くなった蓮を自身に宛てがい、そのまま一気に呑み込んだ。

 「っ……っあ……!」

 熱く柔らかなそこに包まれ、蓮は一瞬で頭が真っ白になる。

 「気持ちいいでしょう? 私の中で……好きなだけ感じなさい」

 沙耶は腰をゆっくりと動かし始める。
 優雅で冷たい女王の顔が、少しずつ快楽に溶けていく。

 「んっ……蓮……もっと……突き上げなさい……!」

 蓮は夢中で腰を動かした。
 沙耶の中で擦れるたびに、甘い声が零れ落ち、もっと欲しいと貪るように腰が動いた。

 「ぁ……っ、もう……くる、沙耶さ……ん……っ……!」

 「いいわ、イキなさい。全部私の中に出しなさい……っ!」

 蓮は首輪を掴まれたまま果てた。
 熱く脈打つたび、沙耶も小さく喘いで身体を震わせた。

 「ふふ……可愛い子……。これで完全に、私のものね」

 額に落ちた沙耶の唇は、冷たいはずなのに涙が出るほど優しかった。
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