【R18】支配と快楽の檻で

ましゅまろ

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41. 未来を紡ぐ支配

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調教の夜が終わり、リビングでの激しい時間を終えた二人は、寝室へ移動していた。

 蓮は沙耶の腕の中に抱き込まれるようにしてベッドに横になり、首輪の金具がシーツに小さく触れるたび、かすかに鈴のような音が響く。

 沙耶はそんな音を楽しむように微笑み、ゆっくりと蓮の髪を撫で続けていた。

 「……まだ少し震えてるわね」

 「……はい……」

 沙耶に突かれた奥が、まだじんじんと痺れていた。
 何もされていないのに、その部分だけが静かに疼いている。

 沙耶は指先を蓮の頬から耳の下、首輪の縁へと滑らせ、その柔らかな皮膚を撫でる。

 「ちゃんとこの首輪の重み、感じてる?」

 「……はい……沙耶さんに……飼われてるって」

 「ふふ……良い子」



 それだけで胸の奥が甘く満たされる。

 沙耶は指をそっと顎の下に差し込み、蓮の顔を軽く持ち上げると、静かに唇を重ねた。

 深く、しかしどこか確かめるような口づけ。

 「……将来のこと、考えたことある?」

 「……将来……」

 沙耶は唇を離したあとも、蓮の顔から指を離さずにじっと見つめてくる。
 その瞳には、支配者としての鋭い光ではなく、少しだけ不安を滲ませたような優しい影があった。

 「これから先もずっとこうして……私の犬でいてくれる?」

 「……はい。俺は……沙耶さんの犬で、旦那で……ずっとです」



 蓮がそう答えると、沙耶は微かに目を伏せ、そしてそっと蓮の額に唇を落とした。

 「……ふふ、分かってるわよ。あなたはもう逃げられないもの」

 そう言いながらも、その声にはわずかな震えが混じっていた。

 蓮は首を少し動かし、沙耶の胸元に顔を寄せる。

 「沙耶さんこそ……俺から離れないでください。ずっと……俺を飼っててください」

 その言葉に、沙耶は静かに息を吐き、蓮の背中にそっと腕を回した。

 「当たり前じゃない。……私がどれだけあなたにお金と時間を使ったと思ってるの? 今さら逃げられるわけないでしょう」

 「……はい」



 でもその沙耶の言葉は、少し意地悪そうで、どこか照れ隠しのようにも聞こえた。

 蓮は沙耶の胸に頬を押しつけたまま、そっと目を閉じる。

 (これから先も……ずっとこうしていられるだろうか)

 首輪の重み、沙耶の指の温度、奥にまだ残る疼き。
 どれもが、この異様な愛情が永遠に続くことを自然に思わせる。



 やがて沙耶は蓮の髪を撫でながら、小さく囁いた。

 「子どものこととか……少し考えた方がいいのかしらね」

 「……子ども、ですか?」

 急に現実的な言葉が出て、蓮は思わず顔を上げた。

 沙耶は少し困ったように目を逸らし、それからすぐに視線を戻した。

 「別に今すぐどうこうじゃないわ。ただ……世間的にはやっぱりそういう目で見られるものだし。……私、あまりそういうの興味なかったけど、蓮とのことは少し別だから」

 「……沙耶さんが望むなら、俺……」

 「ふふ……でも今はまだいいわ。もう少しだけ、あなたを私だけのものにしていたい」



 沙耶はそう言って蓮の顎を引き寄せ、再び深い口づけを落とした。

 唇が触れ合うたび、これからもずっとこうして支配され、愛され続ける未来がはっきりと思い描けた。

 (ずっと……この人の犬でいたい。旦那で、犬で……それが一番幸せだ)

 沙耶が軽く唇を離し、瞳の奥でそっと微笑む。

 「これからもずっと……私の良い子でいなさい。夫としてじゃなくてもいい、犬としてでもいいから、私だけを見て」

 「……はい。ずっと……沙耶さんの犬です」

 小さくそう答えると、沙耶は短く笑い、また静かに蓮の額を撫でた。

 この夜は二人にとって、いつもの支配の延長でありながら、確かに未来へ繋がる約束のように温かかった。
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