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第1章「普通」
第7話
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ここは山の上、頂きに近い。
目の前には一人の少女と、一人の少年。
「私が、”ルス”……?」
少女は何かに驚いたように、ぽつりと告げた。
顔はハッキリと見えないが、少女は灰色の髪が腰付近まであるロングヘア。少年は黒に近い藍色の髪色で、左目が長い前髪で半分ほど覆い隠れている。
「そう、君は”ルス”だよ、間違えなく。」
少女の問いに彼は真っ直ぐに答えた。
そんな彼の返答に何故だか少女は困っているようだった。
「そもそも”ルス”って何なの…?」
「”ルス”は選ばらし者……間違えなく、普通の者はなれない。
その選ばれし者が、先代のルスから能力を受け継いだ者のことを”ルス”という。」
淡々と告げる少年に対し、イマイチ分かっていない様子の少女に、彼は溜め息を漏らした。
「要するに何かしらの”力”を使って、さっきの俺みたいに悪魔を倒す役割を与えられた人物ってこと!
もっと簡単に言えば、”能力者”ってこと!!」
少年の説明に少女は唾を飲んだ。
能力者?悪魔……?よく分からないことだらけだが、”普通”ではないことがわかった。
「俺は風のルスなんだ。俺と君を含めて、今六人のルスがいる。
ちなみに、必要とされているルスは全部で七人と言われているけどね」
”必要”とはなんの事か…?悪魔のボスを倒すのに必要な戦力のことだろうか?
いや、それよりも私は気になることがある。
「ねぇ、私の”ルス”って一体何なの?」
私の、咄嗟に放ったあの能力は一体何なのだろうか。
気になるのに、少年が返事をすることはなかった。
目の前には一人の少女と、一人の少年。
「私が、”ルス”……?」
少女は何かに驚いたように、ぽつりと告げた。
顔はハッキリと見えないが、少女は灰色の髪が腰付近まであるロングヘア。少年は黒に近い藍色の髪色で、左目が長い前髪で半分ほど覆い隠れている。
「そう、君は”ルス”だよ、間違えなく。」
少女の問いに彼は真っ直ぐに答えた。
そんな彼の返答に何故だか少女は困っているようだった。
「そもそも”ルス”って何なの…?」
「”ルス”は選ばらし者……間違えなく、普通の者はなれない。
その選ばれし者が、先代のルスから能力を受け継いだ者のことを”ルス”という。」
淡々と告げる少年に対し、イマイチ分かっていない様子の少女に、彼は溜め息を漏らした。
「要するに何かしらの”力”を使って、さっきの俺みたいに悪魔を倒す役割を与えられた人物ってこと!
もっと簡単に言えば、”能力者”ってこと!!」
少年の説明に少女は唾を飲んだ。
能力者?悪魔……?よく分からないことだらけだが、”普通”ではないことがわかった。
「俺は風のルスなんだ。俺と君を含めて、今六人のルスがいる。
ちなみに、必要とされているルスは全部で七人と言われているけどね」
”必要”とはなんの事か…?悪魔のボスを倒すのに必要な戦力のことだろうか?
いや、それよりも私は気になることがある。
「ねぇ、私の”ルス”って一体何なの?」
私の、咄嗟に放ったあの能力は一体何なのだろうか。
気になるのに、少年が返事をすることはなかった。
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