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16 もちろん嫁もだ
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「剣鉈持ちのお二人さん、ちょっと待ってくれないか。すまない、少しだけ待ってくれ。」
「……俺らに何か用か?」
町を見回って帰り道、体格と身なりの良い商人風の男が声をかけてきた。
娘を後ろに庇い、周囲を確認する。
商人風男の後ろに護衛が一人。手入れされ使い込まれた道具持ち、か。
腰に長剣と、ナイフが二本見える。
さて、どこかに連れがいるはずだ。
(見えないが仲間がいるはずだ、後ろにも気をつけろ。)小声で娘に注意する。
「急にすまない、珍しくしっかり歩いている二人組がいたので、声をかけたんだ。」
「あんたもしっかり歩いてるじゃないか。俺らより、その仕立てのいい服の方が、珍しいと思うがな。」
「はははっ確かにな。だが、そちらの革の肩当ての方が、価値は高そうだ。町では見ないしね。」
「嫁さんが作ってくれた大事な防具だ。値段なんてつけられないさ。」
「そうか、良い嫁さんだ。羨ましい。長く手入れしてる良い色だ。」
「嫁から貰った物は、全部大切にしている。もちろん嫁もだ。」
後ろからため息が聞こえる。警戒を緩めちゃいけないぞ。
しかし、確かに俺らはこの町の人間らしからぬ風体だが、声をかけるほどなのか。
「それで、何の用だ? 確かに俺らはこの町の人間じゃないが、あんたもそうだろう。」
「そうだが、ここで話すのは避けたい。良ければ移動しないか? 酒とはいかないが、茶を飲む時間だけでも時間が貰えれば嬉しいが。」
男は近くの宿に泊っているといい、そこで話そうと誘われた。
うーん。怪しいが情報も欲しい。
マチルダを連れて危険な事は避けたい。
考えていると、マチルダから袖をクイっと引かれた。
チラリと見るとしっかりと頷く。そうか、行ってみるか。
「わかった、だが裏通りは簡便して欲しいな。」
「それならば大丈夫だ。大通り沿いのここからすぐの場所だ。ほら、あそこさ。」
用心しながらついていく、確かにすぐそこだったが。
しっかりした高そうな宿で、余計にこの男が胡散臭く感じた。
胡散臭い……か。自分の見た目を思い出し、一緒に中に入ることに。
部屋に案内されて、ソファーを勧められる。
こら、マチルダさん、ポヨンポヨンして遊んではいけない。
胡散臭い男は、商会名と名前をきちんと伝えてきた。
行商のおっさんから聞いた事のある、隣国の商会の名前だ、まぁ、一応信用した。
こちらも村の名前込みで名乗り、こっちに来た目的を伏せて種もみを買いに来たと話す。
お茶も出してもらったが、美味い。すごく久しぶりの味のあるお茶だ。
あー。マリーの出してくれる草茶が霞む。あれはあれで美味いけど。
そう伝えると、村の暮らしを聞かれた。
ボカせる所はボカして、村長達が亡くなった所まで話す。
「そうですか、皆さんご苦労されて……。グズズッ。ひどい状況で頑張りましたね。ズズッ。」
「グズッ。兄貴が、いや村長が頑張ってくれたから、俺らも頑張らないといけねえって。ズビッ」
「私も、あちこち見て回りましたが、この国は……。グズッ。本当にどこも酷い。」
深く深くため息をつき、上着の小さな飾りポケットから、小さなハンカチを取り出し涙をぬぐう商人。
俺は隣に座る娘から手ぬぐいを渡され、鼻をかむ。
こら、若い娘が人の尻を抓ってはいけない。
どうやら隣国の商人は、この町に住んでいる従業員の家族を保護しに来たらしいが。保護?
まぁ、この状態なら保護したくもなるよな。
困った事に、話をしようにもまともに会話のできる人間が少ない上に、近寄ると逃げられてしまうと。
どうしようとウロウロしていたら、目の前に見た目は怖いが、若者を守りながら歩いている人がいたので、思わず声をかけたと。
ああ、若者。すみません、これ娘です。気が付かれるまで言わないけど。
「いやぁ、近寄ってみたら、きりりとした娘さんだったので、気を張るのは当たり前ですね。」
「えっ! わたし女だってバレてたの?」
「ええ。可愛らしいお嬢さん、見ればすぐわかりますよ。いや、可愛いと男前がうまく混ざってますね。」
ニコニコと娘を褒める商人と、褒められてニコニコと嬉しい娘。
さすが儲けてる商人はおだてるのも上手い。
「目元が凛々しいのは、お父さんに似ているね。大人になったらカッコイイ美人になるよ。」
「きゃー! どうしよう! 恥ずかしい。」
いや、恥ずかしいのはどこらへんなのか、お父さんはわからないよ……。
こらこら、そんなに男らしくお茶を飲むんじゃありません。
お茶のお代わりを貰い娘が落ち着いたところで、少し真面目な話をしましょうと商人が切り出した。
この国は崩壊寸前だと周りの国から見られていて、王都では革命がもうすぐ起こるだろう。
そうなれば、治安はひどい事になるだろうから、今のうちに避難させておこうと思って訪ねてきたと。
「なるほど、それで『保護』か。」
「ええ。せっかく育てた従業員が、辞めた後国に戻って儚くなってしまうより、家族を呼び寄せて一緒に暮らせば、もっと仕事に精を出してもらえますからね。」
丸っきりの善意ではないんですがと、笑う商人。
不満そうな顔で口を尖らせている、娘の心境はなかなか複雑そうだ。
「……俺らに何か用か?」
町を見回って帰り道、体格と身なりの良い商人風の男が声をかけてきた。
娘を後ろに庇い、周囲を確認する。
商人風男の後ろに護衛が一人。手入れされ使い込まれた道具持ち、か。
腰に長剣と、ナイフが二本見える。
さて、どこかに連れがいるはずだ。
(見えないが仲間がいるはずだ、後ろにも気をつけろ。)小声で娘に注意する。
「急にすまない、珍しくしっかり歩いている二人組がいたので、声をかけたんだ。」
「あんたもしっかり歩いてるじゃないか。俺らより、その仕立てのいい服の方が、珍しいと思うがな。」
「はははっ確かにな。だが、そちらの革の肩当ての方が、価値は高そうだ。町では見ないしね。」
「嫁さんが作ってくれた大事な防具だ。値段なんてつけられないさ。」
「そうか、良い嫁さんだ。羨ましい。長く手入れしてる良い色だ。」
「嫁から貰った物は、全部大切にしている。もちろん嫁もだ。」
後ろからため息が聞こえる。警戒を緩めちゃいけないぞ。
しかし、確かに俺らはこの町の人間らしからぬ風体だが、声をかけるほどなのか。
「それで、何の用だ? 確かに俺らはこの町の人間じゃないが、あんたもそうだろう。」
「そうだが、ここで話すのは避けたい。良ければ移動しないか? 酒とはいかないが、茶を飲む時間だけでも時間が貰えれば嬉しいが。」
男は近くの宿に泊っているといい、そこで話そうと誘われた。
うーん。怪しいが情報も欲しい。
マチルダを連れて危険な事は避けたい。
考えていると、マチルダから袖をクイっと引かれた。
チラリと見るとしっかりと頷く。そうか、行ってみるか。
「わかった、だが裏通りは簡便して欲しいな。」
「それならば大丈夫だ。大通り沿いのここからすぐの場所だ。ほら、あそこさ。」
用心しながらついていく、確かにすぐそこだったが。
しっかりした高そうな宿で、余計にこの男が胡散臭く感じた。
胡散臭い……か。自分の見た目を思い出し、一緒に中に入ることに。
部屋に案内されて、ソファーを勧められる。
こら、マチルダさん、ポヨンポヨンして遊んではいけない。
胡散臭い男は、商会名と名前をきちんと伝えてきた。
行商のおっさんから聞いた事のある、隣国の商会の名前だ、まぁ、一応信用した。
こちらも村の名前込みで名乗り、こっちに来た目的を伏せて種もみを買いに来たと話す。
お茶も出してもらったが、美味い。すごく久しぶりの味のあるお茶だ。
あー。マリーの出してくれる草茶が霞む。あれはあれで美味いけど。
そう伝えると、村の暮らしを聞かれた。
ボカせる所はボカして、村長達が亡くなった所まで話す。
「そうですか、皆さんご苦労されて……。グズズッ。ひどい状況で頑張りましたね。ズズッ。」
「グズッ。兄貴が、いや村長が頑張ってくれたから、俺らも頑張らないといけねえって。ズビッ」
「私も、あちこち見て回りましたが、この国は……。グズッ。本当にどこも酷い。」
深く深くため息をつき、上着の小さな飾りポケットから、小さなハンカチを取り出し涙をぬぐう商人。
俺は隣に座る娘から手ぬぐいを渡され、鼻をかむ。
こら、若い娘が人の尻を抓ってはいけない。
どうやら隣国の商人は、この町に住んでいる従業員の家族を保護しに来たらしいが。保護?
まぁ、この状態なら保護したくもなるよな。
困った事に、話をしようにもまともに会話のできる人間が少ない上に、近寄ると逃げられてしまうと。
どうしようとウロウロしていたら、目の前に見た目は怖いが、若者を守りながら歩いている人がいたので、思わず声をかけたと。
ああ、若者。すみません、これ娘です。気が付かれるまで言わないけど。
「いやぁ、近寄ってみたら、きりりとした娘さんだったので、気を張るのは当たり前ですね。」
「えっ! わたし女だってバレてたの?」
「ええ。可愛らしいお嬢さん、見ればすぐわかりますよ。いや、可愛いと男前がうまく混ざってますね。」
ニコニコと娘を褒める商人と、褒められてニコニコと嬉しい娘。
さすが儲けてる商人はおだてるのも上手い。
「目元が凛々しいのは、お父さんに似ているね。大人になったらカッコイイ美人になるよ。」
「きゃー! どうしよう! 恥ずかしい。」
いや、恥ずかしいのはどこらへんなのか、お父さんはわからないよ……。
こらこら、そんなに男らしくお茶を飲むんじゃありません。
お茶のお代わりを貰い娘が落ち着いたところで、少し真面目な話をしましょうと商人が切り出した。
この国は崩壊寸前だと周りの国から見られていて、王都では革命がもうすぐ起こるだろう。
そうなれば、治安はひどい事になるだろうから、今のうちに避難させておこうと思って訪ねてきたと。
「なるほど、それで『保護』か。」
「ええ。せっかく育てた従業員が、辞めた後国に戻って儚くなってしまうより、家族を呼び寄せて一緒に暮らせば、もっと仕事に精を出してもらえますからね。」
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