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17 三人でモグモグ
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「商人さん、ついでで悪いんだが。俺らも探してる連中がいるんだ、あんたの探し人も一緒に探してみようか?」
「! 助かります! 住所も知っているのですが、ご近所の方には話が出来なくて。」
「あーそうだったな。俺らで話をしてくれるとは限らないが、試してみよう。」
商人と一緒に宿を出る。護衛はいつの間にか二人になっている。
やっぱりもう一人いたか。
特に話にも出さず、商人の言う住所へと進む。
幸い大通りからあまり離れていない、小道の一つにその建物があった。
町によくある集合住宅で、三階建てだ。
目当ての家族はそこの二階に住んでいたらしい。
商人を少し離れた場所に残し、護衛に俺らだけで行くと伝える。
護衛の一人は不安そうにしていたが、もう一人は話が通じそうだ。そっちへ頷き、娘を連れて建物へ近寄る。
「良いか、大きな声は絶対に出すな。ゆっくり動いて話す。集まってきた人間が三人以上になったら、俺に構わず大通りに走れ。」
「わかった。」
念のため二階の住居に人がいないか確認する。いない。気配もない。
一階の住人だと思われる男が、開きっぱなしのドアの横でぼんやりと座っている。
「なぁ、あんた。二階の人達知らないか?」
「誰だお前ら。」
「ああ、俺ら離れ村から来たんだが、知り合いが誰もいなくてな。どこにいったんだか。」
「知らねぇな。」
ぼんやりとしたまま、そっけなく話を打ち切る男。
マチルダがムッとしているが、そんなもんだろ。
「そうか、ここらに井戸はあるか?」
「そこの角を曲がったとこだ。」
「お、助かったありがとよ。水も残り少なくて困ってたんだ。」
話しながら男の隣に座る。
懐からおやつ用の細かい干し肉の入った布袋を取り出し、切れ端を男に差し出す。
「歩き詰めでよ、へとへとだ。これしか無いが、どうだい?」
「! いいのか?」
「ああ、もちろんだ。ほら、お前の分。」
娘にも一つ渡す。コクリと頷きゆっくりと口に入れゆっくりと噛んでいる。
ゴクリと喉を鳴らした男は、切れ端をひったくるように取り上げ、急いで口に入れた。
「村に塩もなくてなぁ、獲物は小さいヤツばっかりでなぁ。たんまりあるのは野草と木の根っこだけだ。まぁゆっくり噛んでくれよ。」
干し肉を三人で噛みながら、皮袋から水を飲む。
あのニオイは薄い場所で、本当に良かった。
さすがに人のにおいだけは、神経に来る。
「ここらも人がいないなぁ。」
「ああ。」
「もう一つだどうだ? 町の人間には、あまり口に合わないかもしれんが。」
「もらおう。」
「ふぅ、みんなどこに行っちまったんだろう。助けてもらおうにも、誰もいない。」
「王都だ。みんな王都に行っちまったよ。」
「遠いな。」
「ああ、でも仕事探しで行っちまった。町にはもう仕事も無い。」
「二階の家族も? ほら、食えよ。」
「ああっ、ありがとう。あの家族は、去年王都に行っちまったよ。王都に子供が働いてるって言ってさ。」
「隣国じゃなくてか?」
「ああ、良く知ってるな。親父さんとケンカして飛び出したからな。その息子には頼れないだろ。」
「あー確かになぁ。」
しばらく三人でモグモグしながら、だらだらと話す。
あらかた聞き出した後は、干し肉の袋を男に押し付け別れる。
そのあとは教えて貰った井戸で水を汲む。井戸水は特に異常もなく飲める。
速足で商人の所へ戻り、そろって大通りへと取って返す。
「わかったぞ、去年王都に引っ越したそうだ。もう一人の息子さんの働き口もわかった。」
「ありがとうありがとう! 助かりました!」
ドア横で座っていた男は、裕福そうなこの商人に警戒していたらしく、家族を家の中に隠していたって事まで聞いた。
まぁ、そうだよな。俺も警戒したよ。
再び宿に戻りながら、聞いた話を商人に伝える。
「王都。王都まで行ってみる事にします。」
「そうか、行くのか。……去年の暮れまでの事なら、行商のおっさんから聞いてる。かなり人が多くて、ここより治安はかなり悪かったようだ。物価と通行料もかなり上がったそうだ。あとはさっき聞いた話で……。」
知っている限りの事を商人に。
同僚のケンカ別れしちまった親父さんを、上手く保護してやれたらいいな。
「もし、良ければ、一緒に隣国へ行きませんか?」
「ありがたいが、迷惑はかけられないよ。」
「迷惑だなんて! あと、今すぐではないですよ、王都から戻ってくる頃に、落ちあいませんか?この国で暮らすのは、限界でしょうに……。」
「村のみんなを置いては行けない。それに先に、そっちの国に商会ごと移住したのに付いて行ったのもいるんだ。そのうちそいつらが連絡をくれるさ。そんときは、村のみんなで引っ越しするよ。」
「チェルシーおばちゃん達だね!」
「ああ、あいつは言いだしたら聞かないからな。周りは、アレンが助けるから大丈夫だよ。」
マチルダの頭をグリグリと撫でながら、笑いあう。
一緒に行った商会の名前を聞かれ、商人ついでに行商のおっさんの名前も伝える。
機会があれば、元気でやっていると伝えてくれと頼んだ。
しばらく何かを考えていた商人が、ペンを取り出し何か書きだした。
書き上げたものに判を押し封筒に入れ、手渡される。
「これは従業員採用の通知です。持ち出せる荷物は少なくなりますが、国境でこれを見せれば『出稼ぎ』として国外に出れます。いつでも構いません。村の皆さんを連れて、来てください。」
「しかし」
「任せて下さい、これでも少しは顔が広いんですよ。あとは先に行った方々の、無事も確認しておきます。」
王都で人探しのあと、国に戻っての話になりますが、と笑った。
「! 助かります! 住所も知っているのですが、ご近所の方には話が出来なくて。」
「あーそうだったな。俺らで話をしてくれるとは限らないが、試してみよう。」
商人と一緒に宿を出る。護衛はいつの間にか二人になっている。
やっぱりもう一人いたか。
特に話にも出さず、商人の言う住所へと進む。
幸い大通りからあまり離れていない、小道の一つにその建物があった。
町によくある集合住宅で、三階建てだ。
目当ての家族はそこの二階に住んでいたらしい。
商人を少し離れた場所に残し、護衛に俺らだけで行くと伝える。
護衛の一人は不安そうにしていたが、もう一人は話が通じそうだ。そっちへ頷き、娘を連れて建物へ近寄る。
「良いか、大きな声は絶対に出すな。ゆっくり動いて話す。集まってきた人間が三人以上になったら、俺に構わず大通りに走れ。」
「わかった。」
念のため二階の住居に人がいないか確認する。いない。気配もない。
一階の住人だと思われる男が、開きっぱなしのドアの横でぼんやりと座っている。
「なぁ、あんた。二階の人達知らないか?」
「誰だお前ら。」
「ああ、俺ら離れ村から来たんだが、知り合いが誰もいなくてな。どこにいったんだか。」
「知らねぇな。」
ぼんやりとしたまま、そっけなく話を打ち切る男。
マチルダがムッとしているが、そんなもんだろ。
「そうか、ここらに井戸はあるか?」
「そこの角を曲がったとこだ。」
「お、助かったありがとよ。水も残り少なくて困ってたんだ。」
話しながら男の隣に座る。
懐からおやつ用の細かい干し肉の入った布袋を取り出し、切れ端を男に差し出す。
「歩き詰めでよ、へとへとだ。これしか無いが、どうだい?」
「! いいのか?」
「ああ、もちろんだ。ほら、お前の分。」
娘にも一つ渡す。コクリと頷きゆっくりと口に入れゆっくりと噛んでいる。
ゴクリと喉を鳴らした男は、切れ端をひったくるように取り上げ、急いで口に入れた。
「村に塩もなくてなぁ、獲物は小さいヤツばっかりでなぁ。たんまりあるのは野草と木の根っこだけだ。まぁゆっくり噛んでくれよ。」
干し肉を三人で噛みながら、皮袋から水を飲む。
あのニオイは薄い場所で、本当に良かった。
さすがに人のにおいだけは、神経に来る。
「ここらも人がいないなぁ。」
「ああ。」
「もう一つだどうだ? 町の人間には、あまり口に合わないかもしれんが。」
「もらおう。」
「ふぅ、みんなどこに行っちまったんだろう。助けてもらおうにも、誰もいない。」
「王都だ。みんな王都に行っちまったよ。」
「遠いな。」
「ああ、でも仕事探しで行っちまった。町にはもう仕事も無い。」
「二階の家族も? ほら、食えよ。」
「ああっ、ありがとう。あの家族は、去年王都に行っちまったよ。王都に子供が働いてるって言ってさ。」
「隣国じゃなくてか?」
「ああ、良く知ってるな。親父さんとケンカして飛び出したからな。その息子には頼れないだろ。」
「あー確かになぁ。」
しばらく三人でモグモグしながら、だらだらと話す。
あらかた聞き出した後は、干し肉の袋を男に押し付け別れる。
そのあとは教えて貰った井戸で水を汲む。井戸水は特に異常もなく飲める。
速足で商人の所へ戻り、そろって大通りへと取って返す。
「わかったぞ、去年王都に引っ越したそうだ。もう一人の息子さんの働き口もわかった。」
「ありがとうありがとう! 助かりました!」
ドア横で座っていた男は、裕福そうなこの商人に警戒していたらしく、家族を家の中に隠していたって事まで聞いた。
まぁ、そうだよな。俺も警戒したよ。
再び宿に戻りながら、聞いた話を商人に伝える。
「王都。王都まで行ってみる事にします。」
「そうか、行くのか。……去年の暮れまでの事なら、行商のおっさんから聞いてる。かなり人が多くて、ここより治安はかなり悪かったようだ。物価と通行料もかなり上がったそうだ。あとはさっき聞いた話で……。」
知っている限りの事を商人に。
同僚のケンカ別れしちまった親父さんを、上手く保護してやれたらいいな。
「もし、良ければ、一緒に隣国へ行きませんか?」
「ありがたいが、迷惑はかけられないよ。」
「迷惑だなんて! あと、今すぐではないですよ、王都から戻ってくる頃に、落ちあいませんか?この国で暮らすのは、限界でしょうに……。」
「村のみんなを置いては行けない。それに先に、そっちの国に商会ごと移住したのに付いて行ったのもいるんだ。そのうちそいつらが連絡をくれるさ。そんときは、村のみんなで引っ越しするよ。」
「チェルシーおばちゃん達だね!」
「ああ、あいつは言いだしたら聞かないからな。周りは、アレンが助けるから大丈夫だよ。」
マチルダの頭をグリグリと撫でながら、笑いあう。
一緒に行った商会の名前を聞かれ、商人ついでに行商のおっさんの名前も伝える。
機会があれば、元気でやっていると伝えてくれと頼んだ。
しばらく何かを考えていた商人が、ペンを取り出し何か書きだした。
書き上げたものに判を押し封筒に入れ、手渡される。
「これは従業員採用の通知です。持ち出せる荷物は少なくなりますが、国境でこれを見せれば『出稼ぎ』として国外に出れます。いつでも構いません。村の皆さんを連れて、来てください。」
「しかし」
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