80 / 126
79話
しおりを挟む
「休憩は終わりだ!今から模擬戦するぞ!と言っても初めての奴もいるからな。先に判定戦をする。誰かこいつと戦いたい奴はいるか?」
模擬戦は幾つかのチームに別れて行う。実力が拮抗しているもの同士がチームを組み模擬戦を行いチームで切磋琢磨し訓練を行うのである。
判定戦は新しく参加した者がいる場合や半年に一度定期的に行われており、その都度チームを組み換えて兵士たちの訓練へのモチベーションを保っているのである。
「では私が相手をしましょう」
名乗りを上げたのは先程の走り込みを難なく走りきっていたイケメンでジグレイドよりも僅かばかり年上だと見える青年だった。
「ふむ、ハウリッツか・・・いいだろう。皆、この模擬戦をしっかり観察しておくように!後々両者の改善すべき点を挙げていってもらうからな。ジグ、短槍はこれしかなかった。いけるか?」
「大丈夫です」
兵士たちが二人を囲むかのように距離をとり両者を見守る。
「ルールを説明する!殺し、復帰不可な怪我以外は何でも有りだ!審判は私がする。私が止めと言ったら模擬戦終了だ。それでは・・・始めっ!」
ローレンが開始の合図をした途端にハウリッツが間合いを一気に詰めてきた。
ハウリッツは騎士鎧を着込み、長剣と小盾を扱って戦うオーソドックスな騎士のようだ。
対してジグレイドは動きやすい貸し出しの革鎧を着込み、これまた貸し出しの鉄の短槍に鉄の丸盾といった感じだった。装備という点では誰が見ても明らかに劣っている。
「はっ!」
ジグレイドを試しているのか間合いを一気に詰めてきたハウリッツは長剣で突きを放ってきた。
あまりにも見え透いた攻撃に罠かと一瞬考えるが罠であってもこの程度の攻撃ならどうとでも対処できると考えて普通に丸盾で長剣を逸らして前蹴りを放った。
ハウリッツはその前蹴りでバランスを崩してよろめいていた。どうやら身体との間に小盾を滑り込ませて防いだようだ。
「なるほど、私の突きを軽く受け流して私を蹴り飛ばすとはな。ローレン様の弟子になるだけの実力はあるということか・・・」
「俺を試しているのか?」
「そうだ、不快に思ったのなら後程謝ろう。だが少なくとも私はどこの誰とも知れぬ君がローレン様の弟子だというのをすんなりと受け止めることができていないのだ。この試合で私が見定めさせてもらおう!」
「別にいいさ。不快だろうが知ったことではないな。俺は強くなるために弟子入りしただけだしな!」
ジグレイドは魔素の吸収を少し強めて魔法を強化して、丸盾を前に構えて突進した。
そんな見え透いた突進を騎士であるハウリッツに当たるはずもない。
ハウリッツはすぐに横に躱して長剣を振り下ろした。
だが長剣を最後まで振り下ろすことはできなかった。ジグレイドが避けられた直後に身体を回転させ短槍を振り回したのだ。
振り回された短槍が右脇腹に直撃して金属同士がぶつかる音と低く鈍い音を立ててハウリッツは吹き飛ばされた。
ハウリッツはすぐさま立ち上がり長剣を構えたのだが、顔には汗が滲み出ておりその表情は苦痛で歪んでいた。
「そこまで!勝者ジクレイド!」
続行不可能だと判断したローレンが模擬戦を止めた。
「待ってください!私ならまだやれます!やらせてください!」
ハウリッツがローレンに頼み込んでいるが言葉とは裏腹に彼の足は一切動いていなかった。
「ハウリッツ無理はするな。これはお前の判定戦じゃない。それにもうまともに動けないだろう?…救護班!」
ハウリッツを宥め近くに控えていた救護班を呼び手当てをさせた。
救護班は回復魔法を扱える兵士で構成された部隊でローレンの訓練時には必ず近くで控えているのである。
「ローレン様、どうやら骨が折れているようです。ですのでハウリッツ様は今日の訓練には参加させない方が良いかと思われます」
「そうか、ではハウリッツは今日一日回復に努めるんだ」
「申し訳ありません」
謝罪して救護班に肩を貸してもらいながらハウリッツは訓練場を後にした。
「さて、判定戦の続きを行う!誰か名乗り出る者はいるか?」
だが誰も名乗り出ない。
ハウリッツはこの中でも上位の実力の持ち主なのだ。そのハウリッツが負けたとあっては早々に名乗り出る者はいない。
「・・・いないのか?では私が指名しよう。そうだな・・・バリン、いけるか?」
「俺ですか?指名とあってはやるしかないですね」
前に進み出てきたのは双剣の携えた無精髭の男だった。この男も騎士鎧を着ているので騎士なのだろう。とてもそうは見えない。なにせ本来の騎士鎧は白銀の鎧なのに対してこの男が着ている騎士鎧は薄汚れていてとても白銀の鎧と同じ鎧とは思えないものだった。
「やあ、俺はバリンだ。こんな見てくれだが一応騎士だ。ま、軽く手合わせしようや」
「やっぱり騎士なんですね・・・ジグレイドです」
お互いが構えたのを確認したローレンが「始め!」と開始の合図をした。
今度は先手を取る!と考えていたのだがジグレイドはバリンに攻撃を仕掛けれなかった。
異様な雰囲気を纏って佇み、双剣も抜いてはいるが構えてはいないバリンに何故か攻撃を仕掛けれなかったのだ。
今攻撃を仕掛けても簡単に防がれそして負けると何故かそう思えてしまうのだ。
「どうした?来ないのか?」
構えてすらいないバリンが煽ってくる。
だがそんな状況でも何故か攻撃できない。
「・・・ちっ!」
この膠着状態をいつまでも続けていることは出来ないので、ジグレイドは丸盾を前に構えてジリジリと近寄ることにした。
「今回は突撃してこないのか?どうやら実力の差ってやつがある程度分かるようだな」
更に煽ってくるバリンにジグレイドは全力で叩き潰すと決めて、全力で身体強化魔法を強化した。
「お、雰囲気変わったな。これは俺も少し本気出さないとやられちまうかもな」
まだ軽口を叩くのかと内心思いつつ、ジグレイドはバリンの左側に急接近して丸盾で思いっきりシールドバッシュした。
だがいつもは感じる重い感覚や防がれた時の金属音は一切なかった。
「早いね、警戒してなかったら避けれなかったかもな」
なんと後ろに飛んで攻撃を避けていた。
なおも軽口を言ってくるバリンにジグレイドはイライラしてきた。
「これなら!どうだ!」
今度は短槍の突きからの丸盾の強打の連撃をバリンへと放つが…これもあっさり防がれた。
「一撃一撃が重いね、受け流すので精一杯だよ」
ジクレイドには全然そうは見えなかった。だが実際にバリンは受け流した手は重い攻撃を無理やり受け流したせいで痺れており、言葉の通り精一杯だった。もしそのまま連続で攻撃をされていたらバリンの負けもあり得る状況だった。
内心ヒヤヒヤしながらもそんなこと欠片もジクレイドに悟らせないのはさすがと言える。
「こないのか?・・・それなら俺からいくぞ!」
バリンの攻撃は多彩で素早く、さらに重さもあった。
左手に持つ剣で主に攻撃を行うが、たまに右手に持つ剣でも攻撃してくるのだ。
そのタイミングが絶妙でジグレイドは防ぐので手一杯だった。しかも距離をとろうとしてもピッタリとくっついてきて距離をとれないのだ。
「くっ・・・いい加減離れろ!」
無理やり短槍を振り回してバリンを引き剥がそうとするが、その振り回しすらも受け流された。
「まだまだ甘いな。ほら、終了だ」
気づけば首に右手の剣を突きつけられていた。
「そこまで!勝者バリン!」
ローレンの終了の合図で剣を引いたバリンは元いた位置へと歩いていった。
模擬戦は幾つかのチームに別れて行う。実力が拮抗しているもの同士がチームを組み模擬戦を行いチームで切磋琢磨し訓練を行うのである。
判定戦は新しく参加した者がいる場合や半年に一度定期的に行われており、その都度チームを組み換えて兵士たちの訓練へのモチベーションを保っているのである。
「では私が相手をしましょう」
名乗りを上げたのは先程の走り込みを難なく走りきっていたイケメンでジグレイドよりも僅かばかり年上だと見える青年だった。
「ふむ、ハウリッツか・・・いいだろう。皆、この模擬戦をしっかり観察しておくように!後々両者の改善すべき点を挙げていってもらうからな。ジグ、短槍はこれしかなかった。いけるか?」
「大丈夫です」
兵士たちが二人を囲むかのように距離をとり両者を見守る。
「ルールを説明する!殺し、復帰不可な怪我以外は何でも有りだ!審判は私がする。私が止めと言ったら模擬戦終了だ。それでは・・・始めっ!」
ローレンが開始の合図をした途端にハウリッツが間合いを一気に詰めてきた。
ハウリッツは騎士鎧を着込み、長剣と小盾を扱って戦うオーソドックスな騎士のようだ。
対してジグレイドは動きやすい貸し出しの革鎧を着込み、これまた貸し出しの鉄の短槍に鉄の丸盾といった感じだった。装備という点では誰が見ても明らかに劣っている。
「はっ!」
ジグレイドを試しているのか間合いを一気に詰めてきたハウリッツは長剣で突きを放ってきた。
あまりにも見え透いた攻撃に罠かと一瞬考えるが罠であってもこの程度の攻撃ならどうとでも対処できると考えて普通に丸盾で長剣を逸らして前蹴りを放った。
ハウリッツはその前蹴りでバランスを崩してよろめいていた。どうやら身体との間に小盾を滑り込ませて防いだようだ。
「なるほど、私の突きを軽く受け流して私を蹴り飛ばすとはな。ローレン様の弟子になるだけの実力はあるということか・・・」
「俺を試しているのか?」
「そうだ、不快に思ったのなら後程謝ろう。だが少なくとも私はどこの誰とも知れぬ君がローレン様の弟子だというのをすんなりと受け止めることができていないのだ。この試合で私が見定めさせてもらおう!」
「別にいいさ。不快だろうが知ったことではないな。俺は強くなるために弟子入りしただけだしな!」
ジグレイドは魔素の吸収を少し強めて魔法を強化して、丸盾を前に構えて突進した。
そんな見え透いた突進を騎士であるハウリッツに当たるはずもない。
ハウリッツはすぐに横に躱して長剣を振り下ろした。
だが長剣を最後まで振り下ろすことはできなかった。ジグレイドが避けられた直後に身体を回転させ短槍を振り回したのだ。
振り回された短槍が右脇腹に直撃して金属同士がぶつかる音と低く鈍い音を立ててハウリッツは吹き飛ばされた。
ハウリッツはすぐさま立ち上がり長剣を構えたのだが、顔には汗が滲み出ておりその表情は苦痛で歪んでいた。
「そこまで!勝者ジクレイド!」
続行不可能だと判断したローレンが模擬戦を止めた。
「待ってください!私ならまだやれます!やらせてください!」
ハウリッツがローレンに頼み込んでいるが言葉とは裏腹に彼の足は一切動いていなかった。
「ハウリッツ無理はするな。これはお前の判定戦じゃない。それにもうまともに動けないだろう?…救護班!」
ハウリッツを宥め近くに控えていた救護班を呼び手当てをさせた。
救護班は回復魔法を扱える兵士で構成された部隊でローレンの訓練時には必ず近くで控えているのである。
「ローレン様、どうやら骨が折れているようです。ですのでハウリッツ様は今日の訓練には参加させない方が良いかと思われます」
「そうか、ではハウリッツは今日一日回復に努めるんだ」
「申し訳ありません」
謝罪して救護班に肩を貸してもらいながらハウリッツは訓練場を後にした。
「さて、判定戦の続きを行う!誰か名乗り出る者はいるか?」
だが誰も名乗り出ない。
ハウリッツはこの中でも上位の実力の持ち主なのだ。そのハウリッツが負けたとあっては早々に名乗り出る者はいない。
「・・・いないのか?では私が指名しよう。そうだな・・・バリン、いけるか?」
「俺ですか?指名とあってはやるしかないですね」
前に進み出てきたのは双剣の携えた無精髭の男だった。この男も騎士鎧を着ているので騎士なのだろう。とてもそうは見えない。なにせ本来の騎士鎧は白銀の鎧なのに対してこの男が着ている騎士鎧は薄汚れていてとても白銀の鎧と同じ鎧とは思えないものだった。
「やあ、俺はバリンだ。こんな見てくれだが一応騎士だ。ま、軽く手合わせしようや」
「やっぱり騎士なんですね・・・ジグレイドです」
お互いが構えたのを確認したローレンが「始め!」と開始の合図をした。
今度は先手を取る!と考えていたのだがジグレイドはバリンに攻撃を仕掛けれなかった。
異様な雰囲気を纏って佇み、双剣も抜いてはいるが構えてはいないバリンに何故か攻撃を仕掛けれなかったのだ。
今攻撃を仕掛けても簡単に防がれそして負けると何故かそう思えてしまうのだ。
「どうした?来ないのか?」
構えてすらいないバリンが煽ってくる。
だがそんな状況でも何故か攻撃できない。
「・・・ちっ!」
この膠着状態をいつまでも続けていることは出来ないので、ジグレイドは丸盾を前に構えてジリジリと近寄ることにした。
「今回は突撃してこないのか?どうやら実力の差ってやつがある程度分かるようだな」
更に煽ってくるバリンにジグレイドは全力で叩き潰すと決めて、全力で身体強化魔法を強化した。
「お、雰囲気変わったな。これは俺も少し本気出さないとやられちまうかもな」
まだ軽口を叩くのかと内心思いつつ、ジグレイドはバリンの左側に急接近して丸盾で思いっきりシールドバッシュした。
だがいつもは感じる重い感覚や防がれた時の金属音は一切なかった。
「早いね、警戒してなかったら避けれなかったかもな」
なんと後ろに飛んで攻撃を避けていた。
なおも軽口を言ってくるバリンにジグレイドはイライラしてきた。
「これなら!どうだ!」
今度は短槍の突きからの丸盾の強打の連撃をバリンへと放つが…これもあっさり防がれた。
「一撃一撃が重いね、受け流すので精一杯だよ」
ジクレイドには全然そうは見えなかった。だが実際にバリンは受け流した手は重い攻撃を無理やり受け流したせいで痺れており、言葉の通り精一杯だった。もしそのまま連続で攻撃をされていたらバリンの負けもあり得る状況だった。
内心ヒヤヒヤしながらもそんなこと欠片もジクレイドに悟らせないのはさすがと言える。
「こないのか?・・・それなら俺からいくぞ!」
バリンの攻撃は多彩で素早く、さらに重さもあった。
左手に持つ剣で主に攻撃を行うが、たまに右手に持つ剣でも攻撃してくるのだ。
そのタイミングが絶妙でジグレイドは防ぐので手一杯だった。しかも距離をとろうとしてもピッタリとくっついてきて距離をとれないのだ。
「くっ・・・いい加減離れろ!」
無理やり短槍を振り回してバリンを引き剥がそうとするが、その振り回しすらも受け流された。
「まだまだ甘いな。ほら、終了だ」
気づけば首に右手の剣を突きつけられていた。
「そこまで!勝者バリン!」
ローレンの終了の合図で剣を引いたバリンは元いた位置へと歩いていった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる