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エピローグII 消えた記憶〜永白庭〜①
しおりを挟む僕は地上から遠く離れた真っ白な柱の上に立っていた。
いつから居たのか、それとも突然ここに居たのか…分からない。ただ、気付いたらこの場所に居た。
その場から、地上を見渡す。
白い十字架や、白い何かの機械や歯車。
それらが白い地面にいくつも米粒のように散らばっている。
所々生えている緑の植物を除いて、全てが白い世界だった。
(ここは…なんなんだろ…)
まるで世界の終焉を迎えた後のような光景だった。あまりにも非現実的な状況に呆然とする。
(これは夢?)
吹き抜ける温度のない風、はっきり見える壮大で殺伐とした風景。これはきっと夢じゃないと僕の中の何かが訴える。
それよりも、僕は何故ここにいるんだろう。
僕は一体、何をしていた?
記憶を探ろうとも、何も思い出せなかった。
自分の名前さえも。
自分の家族も、自分の年も、何も分からない。
でも、自分が今まで生きてきた事とか、言葉とか、知識は覚えている。
思い出さなければならない、何か大切なことがあるはずなのに…不思議と焦燥感が湧かない。
自分の手と体を見た。白いシャツのような形のペラペラの極薄上着に、ダボっとしたズボン…。
顔が自分で見れないから確証は出来ないが、身長とか見た目的に十代半ばの少年いったところだろうか…。
自分の姿を見れば何か分かると思ったけど、やっぱり何も思い出せなかった。
風も温度も感じない、高い塔の上。
全てがただただ、白く廃れた世界の果て。
何か漠然とした思いを抱えているような、そんな気持ちだけが確かにあった。
柱の周りを確認するが、梯子や階段など、地上に降りるための手段が見当たらない。
塔の縁ギリギリまで近づく。
このまま降りたらどうなるんだろう…。
いや、と頭を振ってもう一度真下を覗く。
軽く高層ビルを抜く高さ。これは、地球にあるどんなタワーより高いかもしれないと身震いした。
塔から遠くを見つめると、白いけどぼんやり薄い地平線も見える。
どうしようかな。
ここが夢なのか現実なのか分からない今、飛び降りるのは余りにも無謀な策だろうと思った。
柱の上には瓦礫しかない。
つまり僕は、瓦礫を投げたり数えたりする以外何もできない。
雲が一つもない、あるいは全て雲で覆われているのかもしれない真っ白で眩しい空。
高所のはずなのに、無風で、寒くもなく、息苦しくもないこの場所。
時間が止まってしまったかのような、静かな世界。
実際、どれだけ時間が経過しているのかも分からない。
どうするともできない僕は、眼下の大量にある白い十字架を観察して時間を潰すことにした。
じーーーー。
………暇だなぁ。
***
あれからどれだけ経ったのだろう。
柱から足をゆらゆら揺らしながら、しばらくぼーっとしていた時だった。
「ねぇ、お兄さんだぁれ?」
誰も居ないはずの真後ろから、女の子の声が聞こえた。
驚いて後ろを振り返る。
そこには、真っ白な膝まである長い髪をした、白いワンピース姿の可愛らしい女の子がいた。10歳手前くらいの子かな?
余りにも輝くように白くて綺麗で、天使みたいだと思った。
気づいたら見たこともない見渡す限り真っ白い世界の中、現実離れした高い柱の上に居て、そしたら突然お人形のように可愛い女の子に声をかけられる。
僕の夢としては、なんだか相当おかしな状況だなぁ。
なのに、これが夢だと思えない僕が一番おかしいのかもしれない。
そんな事を思っていたら、サファイアのように透き通った瞳にじーっと見詰められていた。腰に手を当てて眉間に皺を寄せる、どこか神秘的な雰囲気を持つ少女。
…あれ、これ睨まれてる?
怪しい人だと思われているのかな…。
夢だとしても、初対面の人に訝しがられると居心地が悪いな…。
誰と言われても…何か言おうにも、記憶喪失の僕には何をどう言えば良いか分からない…。
取り敢えず、ここが何処かだけ聞きこうと思って口を開きかけた時、少女は「あっ」と言って目を見開いた。
「あー、あーーーー!!お兄さんがおじぃさまが仰ってた助っ人さんね!良かったーーもう亜神ちゃんがやって来ちゃったと思ってびっくりしたよー」
少女は突然、嬉しそうな声を上げて駆け寄ってきた。
さっきまでムッとした表情をしてたのが嘘のような笑顔で。
おじぃさま?助っ人さん?
状況がさらに分からな過ぎて混乱するが、どうやらこの子は僕のことを知っているようだ。だけど…本当に合っているのかな。
僕の表情に気付いた女の子は、はっとして申し訳なさそうな顔をする。
「私あまり魂源視に慣れていなくて…早く気付けなくて本当にごめんなさい」
「…えーと、大丈夫だよ」
よく分からないけど、気にしないで、と取り敢えず微笑んどいた。
その途端、女の子の表情はパッと輝いて、「よかった、あのねあのね」とさっきの勢いに戻って話し始める。
切り替えが早いね。
「あのねー、私ねーお兄さんが来るのとっても待ってたんだよー、もう大変だから今すぐ手伝って欲しいの!」
女の子はそう言いながら、もー大変大変!と手をパタパタさせる。仕草の一つ一つが小動物みたいだ。
でも、「待ってた」ってどういう事?助っ人?約束した覚えがない…というかそもそも自分の記憶がない。
なんだか困ってそうだから助けてあげたいのは山々だけど…手伝い内容ってなんだろう?
この女の子も見覚えないし…。
「えーと、手伝うって何をすれば良いのかな?」
取り敢えず、聞いてみる。
その瞬間、女の子は瞳が溢れちゃうくらい目をまん丸くした。
「えー!?お兄さん聞いてないのー?」
なんで知ってないのーー!?えーー!?という言葉が表情からひしひしと伝わってくる。
「…うん、えっと手伝い内容どころか、ここが何処なのか君が誰なのか、というか僕が誰かすら分からないんだけど」
何にも分からなさすぎて、僕の方が驚きたい…と苦笑いする。
女の子は唖然としたあと、「え?え?どうしよう、どう説明すれば…」と目を白黒させてわたわたと慌て始めた。
どうやら女の子も混乱されている。
説明するのは難しいのかな。
「取り敢えず、この世界は何か教えてもらってもいいかな。ここは夢…ではないんだよね?」
女の子はハッと向き直り、こほんっと小さな咳払いをした。
そしてビシッと指を天に突き出し、
「そうだよ!ここはね、『安らぎの永白庭』!!!かつて滅んでしまった世界の一部だけを再構成して留めているだけの借り物の世界だよっ」
と何かの決め台詞のように言い放った。
んん??
いきなり厨二…ごほごほ、何やら難しげな事を辿々しくも言い放つ女の子。…風が吹いていないはずなのに、何故だか女の子の髪とワンピースがはためいている気がする。
「あー、お兄さん信じてないでしょー、嘘だと思っていいから聞いて聞いて!ずっとこの話を誰かに聞かせてみたかったんだよー!」
あ、…はい。どうぞお続けになって下さい。
僕が真剣に聞く姿勢になると、女の子はうんうんと頷いて、上機嫌に話し始めた。
こういう時はお兄さんらしい振る舞いをしなきゃね。
「ここが夢じゃないことは正解、でもね、実はここは現実でもないんだーー!!
何故なら…なんだっけ、ああそうそう、ここに流れる時間も空間も物理法則も、全てが元いたお兄さんの世界の理から外れているし、何より借りの世界だから尚更!!!
えっとえっとつまりお兄さんにとっての現実とは全然違うの!ここまでオーケー?」
途中詰まりかけてたものの、言い切った女の子はふんすふんすと鼻を鳴らして思いっきりドヤ顔をしている。
そんな女の子を前に、僕は「????」な状態で固まっていた。
今いる世界が僕のいた世界と違う?
仮にそうだとしたら、じゃあ世界は複数あるってこと?え?世界って何処までが世界?惑星?太陽系?銀河?宇宙?もしくは次元?
それに夢じゃないけど現実でもないなんて…どっち!?
かつて滅んでしまった世界の一部?ていうか世界が滅ぶってなに、なんで滅んだ の!?
次から次へと疑問が浮かぶけど、取り敢えずそれは置いといて…
「ここが現実でないってちょっと信じられないんだけど…世界が違うってことは、ここは異世界ってこと?」
異世界の話ならラノベとか漫画とかでよく見たりするから何となくイメージできる。
確か転生とか転移とかで異世界行くんだったよね。
あれ?ラノベとか本とか、僕のいた世界のことは分かる!んー、でも自分に関してのことだけが思い出せないみたい。
僕の問いに、少女は記憶を探るように少し考えた後、「あっ!」と声を上げ後、早口気味に説明し始めた。
「異世界!そうねーそうともいうね!んーでも今はちょっと惜しいなぁ。言うならここは…外観だけ世界の形をしたちっこい空間なの。ちなみに無茶苦茶脆いんだよ!!
誰かが面倒見ないとすぐに粉々になっちゃうから、今は私が見てあげてるんだよ!!ふふっ、偉いでしょーー。えっとねー、あれなんの話だっけ、あ!そうそう、だからここは異世界じゃなくて借り異世界だね!んー偽世界の方が分かりやすいかな?」
女の子は嵐のよう…いや、とても楽しそうに、そして一生懸命に話してくれる。
この子喋るの好きなんだなぁ。
まぁ借りとか偽でも、僕の世界じゃない時点で僕にとっては異世界なのかも、と思う。ついに異世界へ来ちゃったのか…実感わかないけど少し嬉しいな。
ん?嬉しい?嬉しいのか、僕。…思い出せないけど憧れていたのかな。
そういえば今さっきから異世界ストーリーのラノベや漫画、アニメの内容がやたら流れてくるし…。
でもここは借り異世界だから、異世界じゃないらしいし…。
僕のいた世界に僕はいたから現実で、異世界にいったらそこは現実になる筈なのに…現実でもないってどういう事?
「…偽世界と異世界では何が違うんだろう」
あ、声に出てしまった。少女は目をキランと輝かせる。
「そうだねー、例えていうとー、ここでもしお兄さんが死んじゃっても、私がえい!生き返れ~って言ったら簡単に生き返ることが出来るよ!この世界は理から外れてるからなんでもし放題!あ、でもあまり無茶すると壊れちゃうから限度があるけどね。
異世界には異世界のルール、じゃなかった理がそれぞれあってねー、おにいさんの世界でいうプログラムと似てるの。」
プログラム、むー成る程。
というか、生き返らせる事が出来るって凄い。
「理作ってー、それに沿って次元とか空間とか時間とか法則が出来てー星が出来てーー、そんで世界がやっと出来るの。あとは直接手でちょこちょこいじるだけーの手動。でも根本的な理はずーっとそのまま、いじれない。壊れちゃうからね」
へー、なんか凄い規模の話だなぁ。理は世界を作るための土台なのか。
「安らぎの永白庭、ここの世界の理は手動で常に新しい理を作り続けている状態なの。前の理が崩壊しちゃってるからね。
この世界の元々のはとっくに滅んでいる、本当は存在しない世界なんだよ。だから、常にこの世界の存在は消えようとしてるの。理が壊れた世界の存在を許すはずがない、理がなければ世界は存在できない。そんな矛盾を無理やり成立させた、とても不安定な世界なんだよー」
陽気だった少女の声が途中、寂しそうな、大人びた声に変わったのは気のせいなのだろうか。
「ほら、お兄さんもおかしいと思わない?自分の事を思い出せない事。夢のようなのに、現実だって思わせられている事。」
「…うん」
「お兄さんがここの世界を抜ければ、ここの世界の記憶や過去も、お兄さんはこの世界に存在しなかったことになるんだよー。だから現実でも夢でもないって事なの。自分で言っててアレなんだけど、なんかややこしいね」
んー、僕がここに居た事実が無くなるということね。
確かに相当ややこしい。
「あ、ちなみに、この世界は元々存在しないので、さらにこの世界に存在できる筈のないお兄さんは、現在進行形で歪みつつありまーす。
そのうち記憶どころじゃなく、お兄さんの存在自体書き換えられて、元々この永白庭で存在してた事になっちゃうね。つまりこの世界に取り込まれつつあるってことね」
へ?
いきなりの衝撃的な事を言われ、頭からさーっと血の気が失せる。
「まぁ、この世界だったら私が支えている限りお兄さんは死んじゃうことはないから大丈夫。心配なのはお兄さんが、お兄さんでなくなってしまう事ぐらいかな。
んーまぁ大丈夫っしょ!私がお兄さんごと、この安らぎの永白庭でずーっとずーーっと永久にお世話を…」
「え?待って待って待って、僕どうなっちゃうの!?」
女の子が怪しい笑みを浮かべながら手をワキワキして言うのを慌てて遮る。
全然大丈夫じゃないって!
なんか世界の真髄に触れたような壮大な話をしてくれるついでに、僕についてのとんでもない話を聞かされてしまったのですけども…!
守ってもらえるのは嬉しいけど、そしたら一生柱の上で生活しなきゃいけなくなるんでは!?たとえ柱の下に降りれたとしても、こんな殺伐としたところにいたら寂し過ぎて精神が持たなさそうだよ!!
僕はある意味理から抜けた世界の不死身?となるのかな?とかそんなんの前に僕が僕でなくなるって何それ怖い。どうしよう、帰る方法、方法
「あははははっやだなーーおにーさん、ジョーダンに決まってるじゃーん」
真っ青のままフリーズしていた僕を見て、女の子がケラケラと笑った。その顔には心底可笑しそうに笑ってるだけで、邪気がまるで無いように見える。天使のような女の子が僕には小悪魔に見えた。
「え?冗談なの?」
「お兄さんの存在が現在進行形で歪んでるっていうのは嘘!」
それを聞いた瞬間、僕は体から力が抜けた。
口から魂が抜けたような疲れた顔をしながら、反対に悪戯が成功してテヘッとしてる女の子を少し恨めしく見る。
うぅ、からかわれたのか。
まぁでも良かった、とほっと一息つく。
「まぁ、本当だったらそうなるんだけど…もちろんおにーさんが、この世界に取り込まれないように私がちゃんと守ってあげてるから大丈夫だよーーー!
記憶については…んーーそれはよく分かんないけど、元いたものがある程度思い出せるなら問題ないと思うよー。
もしこの世界で記憶が書き換えられていたらお兄さんの世界の知識まるごと無くされてる筈だしねー。そんなことになってたら、おにーさんは、見た目はおにーさん、中身は赤ちゃんみたなことになってたかもねー。うふふ」
僕にとっては笑いごとじゃないよ…とため息を吐く。外見だけ成長した中身赤ちゃんの僕…なんて恐ろしい。
僕の記憶とか心配だけど、自分の身の安全が一応確認取れて安心したところで、最も重要なことを聞きそびれていたことに気がついた。
「えっと…今更なんだけど君は誰なの?」
ものすごく今更なんだけど…。
この女の子はさっきから、世界を支えているとか、僕を守ってくれているとか、世界の事情とか、色々教えてくれた。
ただの可愛い厨…夢見がちな女の子ではないのかもしれないというのは分かっている。
それに、いつのまにか、不思議と女の子の話を疑うこともなく、すんなりと受け入れていることも不思議だった。
女の子はキョトンとした顔をしている。
「あれ?私言ってなかったー?」
言ってないよーと言う代わりに、何度も頷く。
「んーと私?私はね女神ミエラ。ミエラって気軽に呼んでね~」
「か、神様?」
「えへへ~実はそんなんだよ~。びっくりした~ー???」
話を聞いている内に薄々、凄い子なんじゃないかと思っていたけど、まさか女神様とは…。
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