96 / 116
ペーター編
94話 決着 マグ太vsゼイツ
しおりを挟む
※暴力表現があります。
「秘奥義【ドネル・ケバブ】!! ジューシィに肉をそいでやる!!」
バキィンッ!!
斬りかかったマグ太は予想だにしなかった。鎌の刃を硬いものに弾かれたのだ。彼は反動でひっくり返った。刃を弾いたもの、それは岩の鎧であった。全身岩に覆われた人間が立っていた。ゼイツである。顔面の装甲が剥がれ、汗だくの目周りがのぞいた。
ゾッとする眼力だった。
「【アンダーグラウンド】」
声が轟いて、マグ太は本能的に飛びのいた。逃げようとしたが、見えない天井に頭を打ったかのように着地した。
「ぎっ!? はふっ はふっ」
肩に大陸でも乗っかってきたんじゃないか、と彼は本気で思った。
息が止まり、動けなくなり、
そしてそれはマグマも同じだった。
流れを止め、息絶えるように色を失い、固まっていく。
赤く輝いていた海が見る見る暗い大地へと変わっていく。その上をゼイツはドスドスと歩いていくと、
マグ太の前に立った。
「もう一段上げるが、ついてくる根性はあるか?」
前傾姿勢のマグ太の表情は、臨界に達している。
トイレの行列待ちが長すぎて、ちょっとでも動いたら漏らしそうになってる奴だな、
とゼイツは眺めた。
「……や゛め゛」
やっとの思いで答えたマグ太は涎を噴きだした。
「お前の足、今どんな感じだ?」
「…………ウ゛ググイワ゛ワ゛ワ゛ワ゛」
ゼイツが圧を加えれば加えるほど、宝石の両足は強硬度になっているはずだ。
「【アンダー……】」
「キャアアアアッ!! ヤメテ! もうヤメテェ!!」
「【オーヴァー】」
足が溶けてドスンと尻もちをついた。マグ太は飛び出しそうな目をしてゼイツの股間を見あげた。
「ヒィッ ヒィッ ヒヒィッ」
「勝負あったな。フェルリナの行き先を吐いてもらおうか」
「しッ、知らにゃいッ マグ美こわぁい マグ美をいぢめないでぇガタガタガタ……」
「おいおい」
漢に戻してやろう。ゼイツはマグ太の股の間の大地めがけて、岩ナックル拳を叩きこんだ。マグ太はふっとんだ。
破片と土がばらばらと心地よい音を立てて降ってくる。
ゼイツは水しぶきでも浴びるように笑った。
「秘奥義【ドネル・ケバブ】!! ジューシィに肉をそいでやる!!」
バキィンッ!!
斬りかかったマグ太は予想だにしなかった。鎌の刃を硬いものに弾かれたのだ。彼は反動でひっくり返った。刃を弾いたもの、それは岩の鎧であった。全身岩に覆われた人間が立っていた。ゼイツである。顔面の装甲が剥がれ、汗だくの目周りがのぞいた。
ゾッとする眼力だった。
「【アンダーグラウンド】」
声が轟いて、マグ太は本能的に飛びのいた。逃げようとしたが、見えない天井に頭を打ったかのように着地した。
「ぎっ!? はふっ はふっ」
肩に大陸でも乗っかってきたんじゃないか、と彼は本気で思った。
息が止まり、動けなくなり、
そしてそれはマグマも同じだった。
流れを止め、息絶えるように色を失い、固まっていく。
赤く輝いていた海が見る見る暗い大地へと変わっていく。その上をゼイツはドスドスと歩いていくと、
マグ太の前に立った。
「もう一段上げるが、ついてくる根性はあるか?」
前傾姿勢のマグ太の表情は、臨界に達している。
トイレの行列待ちが長すぎて、ちょっとでも動いたら漏らしそうになってる奴だな、
とゼイツは眺めた。
「……や゛め゛」
やっとの思いで答えたマグ太は涎を噴きだした。
「お前の足、今どんな感じだ?」
「…………ウ゛ググイワ゛ワ゛ワ゛ワ゛」
ゼイツが圧を加えれば加えるほど、宝石の両足は強硬度になっているはずだ。
「【アンダー……】」
「キャアアアアッ!! ヤメテ! もうヤメテェ!!」
「【オーヴァー】」
足が溶けてドスンと尻もちをついた。マグ太は飛び出しそうな目をしてゼイツの股間を見あげた。
「ヒィッ ヒィッ ヒヒィッ」
「勝負あったな。フェルリナの行き先を吐いてもらおうか」
「しッ、知らにゃいッ マグ美こわぁい マグ美をいぢめないでぇガタガタガタ……」
「おいおい」
漢に戻してやろう。ゼイツはマグ太の股の間の大地めがけて、岩ナックル拳を叩きこんだ。マグ太はふっとんだ。
破片と土がばらばらと心地よい音を立てて降ってくる。
ゼイツは水しぶきでも浴びるように笑った。
0
あなたにおすすめの小説
【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
数年振りに再会した幼馴染のお兄ちゃんが、お兄ちゃんじゃなくなった日
プリオネ
恋愛
田舎町から上京したこの春、5歳年上の近所の幼馴染「さわ兄」と再会した新社会人の伊織。同じく昔一緒に遊んだ友達の家に遊びに行くため東京から千葉へ2人で移動する事になるが、その道中で今まで意識した事の無かったさわ兄の言動に初めて違和感を覚える。そしてその夜、ハプニングが起きて………。
春にぴったりの、さらっと読める短編ラブストーリー。※Rシーンは無いに等しいです※スマホがまだない時代設定です。
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件
楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。
※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる