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第08話「心の距離を縮めて(後編)」
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夕飯の買い物中にエリナに会い、エリナの家で食事をした俺は、帰るか帰れないかを迷っていた。その時に、突然ゴロゴロと大きな雷鳴が響き渡った。次の瞬間、部屋の明かりが消え、一瞬にして闇に包まれた。
「停電ね」
闇の中でエリナの声が聞こえた。彼女の気配を感じながら、俺は動揺を抑えようとした。今まで何度も危険な状況を乗り越えてきたのに、この状況に心臓が高鳴るのはなぜだろう。
「ちょっと待って。ろうそくがあるはずだから」
エリナの物音が聞こえ、やがてマッチの擦れる音と共に、小さな明かりが灯った。彼女の手元から広がる光が、少しずつ部屋を照らし始める。
「見つかって良かった」
彼女がろうそくをテーブルに置くと、揺れる炎が俺たちの顔を不思議な陰影で照らし出した。普段のギルドの明るい照明の下ではなく、この薄暗い光の中で見るエリナの表情は、新鮮で神秘的だ。
「結局、泊まってもらう事になりそうね」
彼女は照れたように微笑んだ。窓の外では雨が一層激しくなり、風が唸るように吹き始めていた。
「ごめん。迷惑をかける」
「いいえ、むしろ……嬉しいわ」
彼女のその言葉に、俺の心臓が鼓動を早めた。
思わず「やめてくれ」と口に出してしまう所だった。
あんな風に言われると勘違いしてしまうのだが、それを口に出すのも恥ずかしい。
ろうそくの光が作り出す小さな空間に、俺達だけの世界が生まれたように感じる。外の嵐は激しさを増し、俺たちをこの部屋に閉じ込めていた。
「リオン」
エリナが静かな声で呼びかけてくる。
「追放されたとき、本当はどう感じた?」
彼女の質問に、胸が締め付けられるような感覚を覚えた。今まで誰にも話していなかったことだ。しかし、この特別な空間の中で、彼女の澄んだ瞳に見つめられると、心の堰が崩れていくのを感じた。
「裏切られたと思ったよ」
俺の声は、自分でも驚くほど静かだった。
「10年間、みんなのために全てを捧げてきたのに。裏方の仕事は目立たない。でも俺がいなければ、あいつらは戦えなかった。その事実を無視されたとき、怒りよりも深い悲しみがあったよ」
告白するたびに、長年押し込めてきた感情が解放されていく。エリナは黙って聞いてくれていた。
「一番辛かったのは、自分の価値を疑い始めたことだ。本当に俺はお荷物だったのか、と」
「リオンが価値のない人だなんて、絶対にないわ!」
エリナの声には強い確信があった。彼女は私の手に触れ、その温もりが闇の中で心に染みわたる。
「エリナは、なぜそこまで俺を理解してくれるんだ?」
問いかけると、彼女はろうそくの灯りに照らされた顔を少し赤らめた。
「私はリオンのことを、ずっと見てきたわ。ギルドに来る度に、パーティのために尽くすあなたの姿を。他のメンバーが派手に活躍する陰で、縁の下の力持ちとして全てを支えているのを」
彼女の告白に、言葉を失う。
「追放されたあの日、リオンの表情を忘れられないわ。何も言わず、冷静を装いながらも、その目に宿る深い悲しみを見逃さなかった」
「気づいていてくれたのはエリナだけだったな」
雷が再び部屋を一瞬明るく照らし、その光の中で彼女の瞳が輝いているのを見た。俺たちの間には言葉では表せない何かが流れ始めていた。
「あの頃から、私はリオンに特別な━━」
彼女の言葉が途切れたとき、突然大きな雷鳴が響き渡り、窓の外で何かが砕ける音がした。二人とも驚いて立ち上がる。
「何かが倒れたようだな」
私は窓に近づき、外を確認しようとした。しかし、豪雨で視界はほとんど効かない。
「危険だから、窓から離れて」
エリナを守るように彼女の前に立ち、室内の安全な場所へと移動させた。かつてのパーティでの経験が自然と体を動かす。嵐の中での危機管理は、冒険中に何度も経験したことだった。
「大丈夫よ。この家は頑丈だから」
安心させるように言うと、エリナは少し緊張した表情を和らげた。
「リオンがいてくれて良かった」
彼女のその言葉に、胸が熱くなる。かつて「お荷物」と呼ばれた自分が、今は彼女の安心の源になっている。皮肉な運命だが、不思議と心地よい。
俺たちは暗闇の中、嵐が過ぎ去るのを待つしかなかった。ろうそくの明かりだけが唯一の光源となり、その小さな炎が作り出す親密な空間に、俺たちは身を委ねていた。
この突然の危機が、俺たちの心の距離をさらに縮めていくのを感じていた。
*
窓から差し込む朝日で目を覚ました。一瞬、慣れない天井に戸惑ったが、すぐに昨夜の記憶が蘇る。エリナの家で一晩を過ごしたのだ。
嵐の後、彼女はベッドを譲ってくれたが、俺は固辞してソファで休ませてもらった。そして今、穏やかな朝の光が部屋を満たしている。
「おはよう、リオン」
キッチンからエリナの声がした。彼女はすでに起きて朝食の準備をしていた。淡いブルーのワンピースに着替え、髪を軽くまとめている姿が、朝の柔らかな光に包まれていた。
「おはよう」
立ち上がり、窓の外を見る。昨夜の嵐が嘘のように、空は澄み渡っていた。ただ、通りの木々は強風で枝が折れ、あちこちに小さな水たまりができていた。
「嵐は完全に過ぎ去ったようだな」
「ええ、良かったわ。朝食ができましたよ」
テーブルには簡素だが心のこもった朝食が並んでいた。トーストと目玉焼き、そして昨夜のスープを温めなおしたもの。
「ありがとう。本当にお世話になりました」
席に着くと、エリナもテーブルの反対側に座った。昨夜の親密な会話のことを思い出し、少し気恥ずかしさを感じる。彼女もまた、頬を僅かに赤らめていた。
「昨夜は、色々なお話ができて嬉しかったわ」
エリナの言葉に、胸の内がじんわりと暖かくなる。
「俺こそ。初めて本音を話せた気がするよ」
「リオンの本当の姿を知れて良かった」
朝の穏やかな空気の中で交わす会話は、昨夜とはまた違った親密さがあった。彼女の澄んだ瞳を見つめると、昨夜言いかけて途切れた言葉が気になって仕方がない。
「エリナ。昨夜言おうとしていたことは?」
彼女は一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに微笑んだ。
「今は、それは秘密よ」
そう言って彼女は立ち上がり、窓辺に歩み寄った。
「そろそろギルドに行く時間ね」
時計を見ると、確かに仕事の時間が近づいていた。現実に引き戻される感覚に少し名残惜しさを覚える。
「では、支度しよう」
朝食の後、俺たちは共にギルドへ向かうことになった。家を出て、朝の清々しい空気を胸いっぱいに吸い込む。昨夜の嵐で洗われた街は、一段と輝いて見えた。
道を歩きながら、エリナが突然口を開いた。
「リオン。私はこれからもあなたの力になりたいわ」
その言葉に足を止める。彼女も立ち止まり、真っ直ぐに俺の目を見つめてきた。
「私、リオンの強さを知っているわ。そして、あなたが本当は温かい心を持っていることも」
彼女の真摯な眼差しに、言葉を探す。
「俺もエリナの支えになりたい」
素直な気持ちを口にすると、彼女の顔に明るい笑顔が広がった。それは朝日よりも眩しかった。
「約束ね」
彼女が差し出した小さな手を、俺は静かに握った。その温もりが、新たな絆の始まりを告げているようだった。
ギルドの建物が見えてくると、不思議と緊張感が漂い始めた。仕事場での関係と、昨夜育まれた個人的な絆をどう折り合いをつけるべきか。
「ここからは、普段通りに振る舞いましょう」
エリナの提案に頷きながらも、一抹の寂しさを感じた。
ギルドの扉を開けると、朝の慌ただしさの中、冒険者たちが次々と訪れていた。エリナは自然と受付嬢の顔になり、俺も職員としての態度に戻る。
しかし、バルド・ギルドマスターと目が合った瞬間、彼の鋭い視線に気づいた。エリナの父は、何かを察したように俺達を見つめていた。思わず緊張し、エリナとの距離を取った。
だが、意外なことに、バルドの厳しい表情がほんの一瞬緩み、小さく頷いたように見えた。それは、俺たちの関係を認めたかのようだった。
「リオン。今日も一日頑張りましょう」
通り過ぎる時にエリナが囁いた言葉に、新たな勇気が湧いてきた。
「ああ。今日も頑張るよ」
返事をしながら、俺は心の中で誓った。これからは自分のためだけでなく、彼女のためにも強くなろうと。そして、お互いを支え合いながら、新たな道を歩んでいこうと。
かつての挫折が、今日という日を、そして彼女との出会いをもたらした。人生の不思議な巡り合わせに、初めて感謝の念を抱いた。
ギルドの中で仕事に取り掛かりながら、俺は時折エリナの方を見やった。彼女も同じように、時々こちらを見て微笑む。その目に宿る温かな光が、これからの日々を照らしてくれることを確信していた。
新たな関係の始まり。それは私の人生の新章の幕開けでもあった。
「停電ね」
闇の中でエリナの声が聞こえた。彼女の気配を感じながら、俺は動揺を抑えようとした。今まで何度も危険な状況を乗り越えてきたのに、この状況に心臓が高鳴るのはなぜだろう。
「ちょっと待って。ろうそくがあるはずだから」
エリナの物音が聞こえ、やがてマッチの擦れる音と共に、小さな明かりが灯った。彼女の手元から広がる光が、少しずつ部屋を照らし始める。
「見つかって良かった」
彼女がろうそくをテーブルに置くと、揺れる炎が俺たちの顔を不思議な陰影で照らし出した。普段のギルドの明るい照明の下ではなく、この薄暗い光の中で見るエリナの表情は、新鮮で神秘的だ。
「結局、泊まってもらう事になりそうね」
彼女は照れたように微笑んだ。窓の外では雨が一層激しくなり、風が唸るように吹き始めていた。
「ごめん。迷惑をかける」
「いいえ、むしろ……嬉しいわ」
彼女のその言葉に、俺の心臓が鼓動を早めた。
思わず「やめてくれ」と口に出してしまう所だった。
あんな風に言われると勘違いしてしまうのだが、それを口に出すのも恥ずかしい。
ろうそくの光が作り出す小さな空間に、俺達だけの世界が生まれたように感じる。外の嵐は激しさを増し、俺たちをこの部屋に閉じ込めていた。
「リオン」
エリナが静かな声で呼びかけてくる。
「追放されたとき、本当はどう感じた?」
彼女の質問に、胸が締め付けられるような感覚を覚えた。今まで誰にも話していなかったことだ。しかし、この特別な空間の中で、彼女の澄んだ瞳に見つめられると、心の堰が崩れていくのを感じた。
「裏切られたと思ったよ」
俺の声は、自分でも驚くほど静かだった。
「10年間、みんなのために全てを捧げてきたのに。裏方の仕事は目立たない。でも俺がいなければ、あいつらは戦えなかった。その事実を無視されたとき、怒りよりも深い悲しみがあったよ」
告白するたびに、長年押し込めてきた感情が解放されていく。エリナは黙って聞いてくれていた。
「一番辛かったのは、自分の価値を疑い始めたことだ。本当に俺はお荷物だったのか、と」
「リオンが価値のない人だなんて、絶対にないわ!」
エリナの声には強い確信があった。彼女は私の手に触れ、その温もりが闇の中で心に染みわたる。
「エリナは、なぜそこまで俺を理解してくれるんだ?」
問いかけると、彼女はろうそくの灯りに照らされた顔を少し赤らめた。
「私はリオンのことを、ずっと見てきたわ。ギルドに来る度に、パーティのために尽くすあなたの姿を。他のメンバーが派手に活躍する陰で、縁の下の力持ちとして全てを支えているのを」
彼女の告白に、言葉を失う。
「追放されたあの日、リオンの表情を忘れられないわ。何も言わず、冷静を装いながらも、その目に宿る深い悲しみを見逃さなかった」
「気づいていてくれたのはエリナだけだったな」
雷が再び部屋を一瞬明るく照らし、その光の中で彼女の瞳が輝いているのを見た。俺たちの間には言葉では表せない何かが流れ始めていた。
「あの頃から、私はリオンに特別な━━」
彼女の言葉が途切れたとき、突然大きな雷鳴が響き渡り、窓の外で何かが砕ける音がした。二人とも驚いて立ち上がる。
「何かが倒れたようだな」
私は窓に近づき、外を確認しようとした。しかし、豪雨で視界はほとんど効かない。
「危険だから、窓から離れて」
エリナを守るように彼女の前に立ち、室内の安全な場所へと移動させた。かつてのパーティでの経験が自然と体を動かす。嵐の中での危機管理は、冒険中に何度も経験したことだった。
「大丈夫よ。この家は頑丈だから」
安心させるように言うと、エリナは少し緊張した表情を和らげた。
「リオンがいてくれて良かった」
彼女のその言葉に、胸が熱くなる。かつて「お荷物」と呼ばれた自分が、今は彼女の安心の源になっている。皮肉な運命だが、不思議と心地よい。
俺たちは暗闇の中、嵐が過ぎ去るのを待つしかなかった。ろうそくの明かりだけが唯一の光源となり、その小さな炎が作り出す親密な空間に、俺たちは身を委ねていた。
この突然の危機が、俺たちの心の距離をさらに縮めていくのを感じていた。
*
窓から差し込む朝日で目を覚ました。一瞬、慣れない天井に戸惑ったが、すぐに昨夜の記憶が蘇る。エリナの家で一晩を過ごしたのだ。
嵐の後、彼女はベッドを譲ってくれたが、俺は固辞してソファで休ませてもらった。そして今、穏やかな朝の光が部屋を満たしている。
「おはよう、リオン」
キッチンからエリナの声がした。彼女はすでに起きて朝食の準備をしていた。淡いブルーのワンピースに着替え、髪を軽くまとめている姿が、朝の柔らかな光に包まれていた。
「おはよう」
立ち上がり、窓の外を見る。昨夜の嵐が嘘のように、空は澄み渡っていた。ただ、通りの木々は強風で枝が折れ、あちこちに小さな水たまりができていた。
「嵐は完全に過ぎ去ったようだな」
「ええ、良かったわ。朝食ができましたよ」
テーブルには簡素だが心のこもった朝食が並んでいた。トーストと目玉焼き、そして昨夜のスープを温めなおしたもの。
「ありがとう。本当にお世話になりました」
席に着くと、エリナもテーブルの反対側に座った。昨夜の親密な会話のことを思い出し、少し気恥ずかしさを感じる。彼女もまた、頬を僅かに赤らめていた。
「昨夜は、色々なお話ができて嬉しかったわ」
エリナの言葉に、胸の内がじんわりと暖かくなる。
「俺こそ。初めて本音を話せた気がするよ」
「リオンの本当の姿を知れて良かった」
朝の穏やかな空気の中で交わす会話は、昨夜とはまた違った親密さがあった。彼女の澄んだ瞳を見つめると、昨夜言いかけて途切れた言葉が気になって仕方がない。
「エリナ。昨夜言おうとしていたことは?」
彼女は一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに微笑んだ。
「今は、それは秘密よ」
そう言って彼女は立ち上がり、窓辺に歩み寄った。
「そろそろギルドに行く時間ね」
時計を見ると、確かに仕事の時間が近づいていた。現実に引き戻される感覚に少し名残惜しさを覚える。
「では、支度しよう」
朝食の後、俺たちは共にギルドへ向かうことになった。家を出て、朝の清々しい空気を胸いっぱいに吸い込む。昨夜の嵐で洗われた街は、一段と輝いて見えた。
道を歩きながら、エリナが突然口を開いた。
「リオン。私はこれからもあなたの力になりたいわ」
その言葉に足を止める。彼女も立ち止まり、真っ直ぐに俺の目を見つめてきた。
「私、リオンの強さを知っているわ。そして、あなたが本当は温かい心を持っていることも」
彼女の真摯な眼差しに、言葉を探す。
「俺もエリナの支えになりたい」
素直な気持ちを口にすると、彼女の顔に明るい笑顔が広がった。それは朝日よりも眩しかった。
「約束ね」
彼女が差し出した小さな手を、俺は静かに握った。その温もりが、新たな絆の始まりを告げているようだった。
ギルドの建物が見えてくると、不思議と緊張感が漂い始めた。仕事場での関係と、昨夜育まれた個人的な絆をどう折り合いをつけるべきか。
「ここからは、普段通りに振る舞いましょう」
エリナの提案に頷きながらも、一抹の寂しさを感じた。
ギルドの扉を開けると、朝の慌ただしさの中、冒険者たちが次々と訪れていた。エリナは自然と受付嬢の顔になり、俺も職員としての態度に戻る。
しかし、バルド・ギルドマスターと目が合った瞬間、彼の鋭い視線に気づいた。エリナの父は、何かを察したように俺達を見つめていた。思わず緊張し、エリナとの距離を取った。
だが、意外なことに、バルドの厳しい表情がほんの一瞬緩み、小さく頷いたように見えた。それは、俺たちの関係を認めたかのようだった。
「リオン。今日も一日頑張りましょう」
通り過ぎる時にエリナが囁いた言葉に、新たな勇気が湧いてきた。
「ああ。今日も頑張るよ」
返事をしながら、俺は心の中で誓った。これからは自分のためだけでなく、彼女のためにも強くなろうと。そして、お互いを支え合いながら、新たな道を歩んでいこうと。
かつての挫折が、今日という日を、そして彼女との出会いをもたらした。人生の不思議な巡り合わせに、初めて感謝の念を抱いた。
ギルドの中で仕事に取り掛かりながら、俺は時折エリナの方を見やった。彼女も同じように、時々こちらを見て微笑む。その目に宿る温かな光が、これからの日々を照らしてくれることを確信していた。
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