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第1章 出会い
第7話:護衛任務
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「じゃあ、改めまして。私は第13小隊伍長、リラ」
前線の話なんて聞いても湿っぽくなっちゃうと思うから、先月の少し変わった任務について話そうかな。
<4月11日>
「ん~! 空気が美味しいー! やっぱり水が綺麗な街は空気も綺麗なのかなぁ~!」
時刻は午後17時。
何時もなら前戦でヘルツカイナ軍と睨めっこをしている頃だろうか。
しかし本日はアメッサ少佐からの命令で個別任務に当たっている。
任務内容としてはとある政治家の護衛。
どうやらここ数日屋敷付近を不審な人物が彷徨いているらしい。
そして今日はその政治家の誕生日。
還暦ということでどうしてもパーティが開きたいとの事だった。
護衛任務の為に私は小隊から離れ、列車に揺られ、ここ水の都[ヴァッサ]という街に訪れていた。
「リラ様、お待ちしておりました。ミュラー家に仕えるメイドのアンナと申します。それでは、お屋敷まで馬車でご案内致します!」
「よろしくお願いします!」
列車から出た私に声をかけてきたのは、アンナと名乗る物腰柔らかそうな同年代の女性だった。
初めて乗る馬車というものは思ったより揺れが酷く、振動が直接伝わってきて正直尻が痛い…。
これでも道は数年前に比べて整備されて来たんですよ。
とアンナさんが微笑む。
血と土砂物でぬかるんだ大地、鉄条網と遮蔽物ばかりで「全員通っても安全な道」なんて存在しない戦場と比べたら商人へ値切る声が聞こえてくるこの街の平穏さは身に染みる。
「私ヴァッサに来るのが今日初めてなんです。凄く綺麗な街ですね!」
「あら、そうでしたか! でしたら本日のお夜食はヴァッサのチーズを使用したパンをご用意しますね!」
「良いんですか! ありがとうございます!」
アンナさんとの会話は弾み、お屋敷に着くと
護衛対象、アルバン・ミュラーさんが出迎えてくれた。
「初めまして、私はアルバン。今日はよろしく頼むよ」
「ルミエール国軍第13小隊伍長リラと申します!」
「君がリラ君だね。今夜のパーティまでは時間がある。アンナ、お客様をもてなしてやってくれ」
「承知しましたアルバン様」
アンナはくるりとこちらを向き1つの提案をした。
「ところでリラ様。本日のパーティ、お召し物はそちらの衣装で参加なされますか?その……本日のパーティはドレスコードがありまして、リラ様が良ければこちらでお召し物をご用意してもよろしいでしょうか」
「えっ! 良いんですか!? よろしくお願いします! 出来れば咄嗟の時に動けるようなドレスとか、あったりしますか?」
「えぇ! アルバン様のお嬢様が幼い頃はそれはもう活発なお嬢様で……。お嬢様はもう家を出ておりますし、必要のないドレスが家に残っていますので汚れても気になさらないで下さい!」
屋敷の一部屋を貸して貰いアンナさんを待つ。
「リラ様! お待たせ致しました……!」
アンナさんが持ってきてくれたワンピース丈のドレス。
紫色の生地に黄色のリボンが着いたとても可愛いらしいデザインだった。
有事の際にはこれが汚れると思うと、着るのに気が引けてしまうが身にまとっている衣装のせいで不審者にバレてしまうのは避けたい。
「ドレスはこちらに掛けておきますね。パーティの1時間前には着付けの者が部屋を訪れます。また、何かご用がございましたらそちらのベルでお呼びください」
「ありがとうございます!!」
失礼しますと言ってアンナさんは部屋から出て行った。
さて、着付けの時間まで少しある。
部屋で時間を潰すのは些か勿体無い気もするけど、任務以外で不用意に出歩いても迷惑だろう。
「今頃小隊の皆はお夕飯でも食べてるのかなぁ、」
私は1903年の12月にテクネという島で生まれ育った。
歴史の授業で習った事が正しいものなら東国と西国は元々1つの国で、思想の違いから反発し二大勢力となりやがて2つの国家となった。
私が軍人を志したのは家族を守りたかったからだ。
家族や友人に不幸な目にあって欲しく無い。
東国を守りたいって気持ちも持ってはいるがこれが何よりの原動力だ。
物思いにふけているとドアがノックされた。
いつの間にか1時間前になっていたようで、外も暗くなっていた。
「失礼します。リラ様お時間になりましたので着付けに参りました。部屋に入ってもよろしいでしょうか」
「はい! お願いします!」
入ってきたメイドさんは凛とした人であれよあれよと私を着替えさせて行った。
メイクやヘアセット、何から何まで完璧にこなしていくメイドさんはプロの腕前だった。
「何処か気になる所はございますでしょうか」
「いえ! 動きやすいし大丈夫です! ありがとうございます!」
「それでは失礼します」
今からパーティ終了までの間護衛に当たることになる。
当然いつも使っている剣は持ち込むことが出来ないので、その場で対応する事になるだろう。
「……よし! 頑張るぞ――」
突如バリンと窓ガラスが割れる音と共に1つの影が部屋に侵入してきた。
慌てて体制を整える。
「誰だ……!」
「……」
よく見るとその侵入者は若い女。
服装や髪の毛まで黒一色の彼女は短剣を手に持っていた。
どう見てもパーティの参加者ではなさそうだ。
「……ここは確か空き部屋だと聞いていたが、目撃者を発見、コードネーム[ゼロ]直ちに処理にかかります」
自らをゼロと名乗った彼女は一気に距離を詰めてきた。
「____抜刀!」
鞘から抜いた一撃は横に流されてしまった。
相手は短剣、こちらは打刀。室内戦では分が悪い、隙を見て外へ誘導したい。
「君は西国の暗殺者かな。帰って報告しないとだね」
私は割れた窓から外へ飛び降りた。
ここは2階、しっかりと着地すれば怪我はしないだろう。
「……よし」
問題なく着地する事が出来た。
ゼロは……躊躇なく飛び降りてきている。
着地するなり前傾姿勢のまま突進してきた。
「……!」
「わぁ!」
刃は足を掠めた。
機動力を削ごうとしたのか。
西国出身ではあっても軍人では無いのだろう。
戦場での戦い方ではない。
「貴様、名はなんという」
「ルミエール国軍第13小隊所属リラ」
そう名乗った時ゼロの元にカラスが飛んできた。
伝書鴉だ。
ゼロは距離を取りつつ数センチある紙を確認し、飲み込んだ。
「リラか。残念だが私は貴様や対象を殺す事より重要な任務が下された。続きはまたいつか」
「はぁ!? あっちょっと!」
人の静止を聞かずゼロは塀の上に飛び移っていた。
「詫びと言っては何だが、貴様に手向ける薔薇はこの年一番の出来のものにすると約束しよう」
そう言ってゼロは闇夜に消えてしまった。
私の任務は対象の護衛。
追いかけることは任務放棄だろう。
「薔薇って、献花にしては豪勢だな……」
その後パーティは滞りなく終了した。
その後アルバンさん達に侵入者の事を報告し、その日の夜も警護にあたった。
次の日の朝、私はメイドさん達にお見送りされながら屋敷を後にし、馬車で駅まで送って貰った。
「リラ様、昨日は本当にありがとうございました。再度お礼申し上げます」
「いえいえ! 仕事ですので。それに、侵入者を逃がしてしまいましたし」
「えぇ……旦那様も新しくボディガードや門番を雇ったそうなのでセキュリティは大丈夫かと。ご心配ありがとうございます……!」
ふとアンナは何かを思い出した顔で、鞄から紙袋を取り出した。
紙袋の中から僅かにチーズの匂いがする。
昨日馬車の中で話していたチーズパンだろうか。
「リラ様、宜しければこちらどうぞ! 昨日お夜食を渡す事が出来ないままでしたので」
「良いんですか! ありがとうございます!」
アンナさんは深々とお辞儀をし、窓から姿が見えなくなるまで見送ってくれた。
列車に揺られながら食べたパンはチーズが固まっていたが、それでも凄く、美味しかった。
ヴァッサはこの国で一番水が綺麗なおかげで食べ物が美味しい。
それに人柄も穏やかな人が多く彩のある街だ。
休暇が入ったら観光に来よう。
ルミエール国軍の本基地に着いた私は司令部に向かった。
報告書をアメッサに提出する為だ。
「失礼します。アメッサ少佐、ルミエール国軍第13小隊伍長リラ、只今帰任しました」
「おかえりリラ、報告を頼む」
「はっ! 4月11日17時ヴァッサへ到着。その後20時より開会」
「同時刻ゼロと名乗る不審な女性と衝突、武器の型や発言からして西国の刺客と断定。10数分に及ぶ交戦の後逃亡」
「身体的特徴等は別紙に記載しています。護衛対象への危害は無し。その後問題はありませんでした。報告は以上です」
アメッサ少佐へ別紙の資料を渡し、報告を完了する。
「ご苦労。報告書もしっかりと受け取った。ありがとう、下がってくれ。」
「失礼します」
司令室から出てすぐ、緊張の糸が切れたのか安堵のため息が漏れた。
「……西国の暗殺者か」
話が終わり、最後のサンドイッチを食べ手を拭くリラ。
「西国から東国に潜入して暗躍している人は一定数いる。国内の治安維持、護衛もルミエール国軍の仕事の1つなんだ」
「色々あるんですね!! ヴァッサのチーズかぁ~、食べたいなぁ」
アンジェは食べ物に目がないようだった。
「機会があったらお土産を買ってくるよ」
「東国と西国の歴史の話もあったな。……なら次は私が話そう」
アメッサはそう言いスコーンを皿に移した。
前線の話なんて聞いても湿っぽくなっちゃうと思うから、先月の少し変わった任務について話そうかな。
<4月11日>
「ん~! 空気が美味しいー! やっぱり水が綺麗な街は空気も綺麗なのかなぁ~!」
時刻は午後17時。
何時もなら前戦でヘルツカイナ軍と睨めっこをしている頃だろうか。
しかし本日はアメッサ少佐からの命令で個別任務に当たっている。
任務内容としてはとある政治家の護衛。
どうやらここ数日屋敷付近を不審な人物が彷徨いているらしい。
そして今日はその政治家の誕生日。
還暦ということでどうしてもパーティが開きたいとの事だった。
護衛任務の為に私は小隊から離れ、列車に揺られ、ここ水の都[ヴァッサ]という街に訪れていた。
「リラ様、お待ちしておりました。ミュラー家に仕えるメイドのアンナと申します。それでは、お屋敷まで馬車でご案内致します!」
「よろしくお願いします!」
列車から出た私に声をかけてきたのは、アンナと名乗る物腰柔らかそうな同年代の女性だった。
初めて乗る馬車というものは思ったより揺れが酷く、振動が直接伝わってきて正直尻が痛い…。
これでも道は数年前に比べて整備されて来たんですよ。
とアンナさんが微笑む。
血と土砂物でぬかるんだ大地、鉄条網と遮蔽物ばかりで「全員通っても安全な道」なんて存在しない戦場と比べたら商人へ値切る声が聞こえてくるこの街の平穏さは身に染みる。
「私ヴァッサに来るのが今日初めてなんです。凄く綺麗な街ですね!」
「あら、そうでしたか! でしたら本日のお夜食はヴァッサのチーズを使用したパンをご用意しますね!」
「良いんですか! ありがとうございます!」
アンナさんとの会話は弾み、お屋敷に着くと
護衛対象、アルバン・ミュラーさんが出迎えてくれた。
「初めまして、私はアルバン。今日はよろしく頼むよ」
「ルミエール国軍第13小隊伍長リラと申します!」
「君がリラ君だね。今夜のパーティまでは時間がある。アンナ、お客様をもてなしてやってくれ」
「承知しましたアルバン様」
アンナはくるりとこちらを向き1つの提案をした。
「ところでリラ様。本日のパーティ、お召し物はそちらの衣装で参加なされますか?その……本日のパーティはドレスコードがありまして、リラ様が良ければこちらでお召し物をご用意してもよろしいでしょうか」
「えっ! 良いんですか!? よろしくお願いします! 出来れば咄嗟の時に動けるようなドレスとか、あったりしますか?」
「えぇ! アルバン様のお嬢様が幼い頃はそれはもう活発なお嬢様で……。お嬢様はもう家を出ておりますし、必要のないドレスが家に残っていますので汚れても気になさらないで下さい!」
屋敷の一部屋を貸して貰いアンナさんを待つ。
「リラ様! お待たせ致しました……!」
アンナさんが持ってきてくれたワンピース丈のドレス。
紫色の生地に黄色のリボンが着いたとても可愛いらしいデザインだった。
有事の際にはこれが汚れると思うと、着るのに気が引けてしまうが身にまとっている衣装のせいで不審者にバレてしまうのは避けたい。
「ドレスはこちらに掛けておきますね。パーティの1時間前には着付けの者が部屋を訪れます。また、何かご用がございましたらそちらのベルでお呼びください」
「ありがとうございます!!」
失礼しますと言ってアンナさんは部屋から出て行った。
さて、着付けの時間まで少しある。
部屋で時間を潰すのは些か勿体無い気もするけど、任務以外で不用意に出歩いても迷惑だろう。
「今頃小隊の皆はお夕飯でも食べてるのかなぁ、」
私は1903年の12月にテクネという島で生まれ育った。
歴史の授業で習った事が正しいものなら東国と西国は元々1つの国で、思想の違いから反発し二大勢力となりやがて2つの国家となった。
私が軍人を志したのは家族を守りたかったからだ。
家族や友人に不幸な目にあって欲しく無い。
東国を守りたいって気持ちも持ってはいるがこれが何よりの原動力だ。
物思いにふけているとドアがノックされた。
いつの間にか1時間前になっていたようで、外も暗くなっていた。
「失礼します。リラ様お時間になりましたので着付けに参りました。部屋に入ってもよろしいでしょうか」
「はい! お願いします!」
入ってきたメイドさんは凛とした人であれよあれよと私を着替えさせて行った。
メイクやヘアセット、何から何まで完璧にこなしていくメイドさんはプロの腕前だった。
「何処か気になる所はございますでしょうか」
「いえ! 動きやすいし大丈夫です! ありがとうございます!」
「それでは失礼します」
今からパーティ終了までの間護衛に当たることになる。
当然いつも使っている剣は持ち込むことが出来ないので、その場で対応する事になるだろう。
「……よし! 頑張るぞ――」
突如バリンと窓ガラスが割れる音と共に1つの影が部屋に侵入してきた。
慌てて体制を整える。
「誰だ……!」
「……」
よく見るとその侵入者は若い女。
服装や髪の毛まで黒一色の彼女は短剣を手に持っていた。
どう見てもパーティの参加者ではなさそうだ。
「……ここは確か空き部屋だと聞いていたが、目撃者を発見、コードネーム[ゼロ]直ちに処理にかかります」
自らをゼロと名乗った彼女は一気に距離を詰めてきた。
「____抜刀!」
鞘から抜いた一撃は横に流されてしまった。
相手は短剣、こちらは打刀。室内戦では分が悪い、隙を見て外へ誘導したい。
「君は西国の暗殺者かな。帰って報告しないとだね」
私は割れた窓から外へ飛び降りた。
ここは2階、しっかりと着地すれば怪我はしないだろう。
「……よし」
問題なく着地する事が出来た。
ゼロは……躊躇なく飛び降りてきている。
着地するなり前傾姿勢のまま突進してきた。
「……!」
「わぁ!」
刃は足を掠めた。
機動力を削ごうとしたのか。
西国出身ではあっても軍人では無いのだろう。
戦場での戦い方ではない。
「貴様、名はなんという」
「ルミエール国軍第13小隊所属リラ」
そう名乗った時ゼロの元にカラスが飛んできた。
伝書鴉だ。
ゼロは距離を取りつつ数センチある紙を確認し、飲み込んだ。
「リラか。残念だが私は貴様や対象を殺す事より重要な任務が下された。続きはまたいつか」
「はぁ!? あっちょっと!」
人の静止を聞かずゼロは塀の上に飛び移っていた。
「詫びと言っては何だが、貴様に手向ける薔薇はこの年一番の出来のものにすると約束しよう」
そう言ってゼロは闇夜に消えてしまった。
私の任務は対象の護衛。
追いかけることは任務放棄だろう。
「薔薇って、献花にしては豪勢だな……」
その後パーティは滞りなく終了した。
その後アルバンさん達に侵入者の事を報告し、その日の夜も警護にあたった。
次の日の朝、私はメイドさん達にお見送りされながら屋敷を後にし、馬車で駅まで送って貰った。
「リラ様、昨日は本当にありがとうございました。再度お礼申し上げます」
「いえいえ! 仕事ですので。それに、侵入者を逃がしてしまいましたし」
「えぇ……旦那様も新しくボディガードや門番を雇ったそうなのでセキュリティは大丈夫かと。ご心配ありがとうございます……!」
ふとアンナは何かを思い出した顔で、鞄から紙袋を取り出した。
紙袋の中から僅かにチーズの匂いがする。
昨日馬車の中で話していたチーズパンだろうか。
「リラ様、宜しければこちらどうぞ! 昨日お夜食を渡す事が出来ないままでしたので」
「良いんですか! ありがとうございます!」
アンナさんは深々とお辞儀をし、窓から姿が見えなくなるまで見送ってくれた。
列車に揺られながら食べたパンはチーズが固まっていたが、それでも凄く、美味しかった。
ヴァッサはこの国で一番水が綺麗なおかげで食べ物が美味しい。
それに人柄も穏やかな人が多く彩のある街だ。
休暇が入ったら観光に来よう。
ルミエール国軍の本基地に着いた私は司令部に向かった。
報告書をアメッサに提出する為だ。
「失礼します。アメッサ少佐、ルミエール国軍第13小隊伍長リラ、只今帰任しました」
「おかえりリラ、報告を頼む」
「はっ! 4月11日17時ヴァッサへ到着。その後20時より開会」
「同時刻ゼロと名乗る不審な女性と衝突、武器の型や発言からして西国の刺客と断定。10数分に及ぶ交戦の後逃亡」
「身体的特徴等は別紙に記載しています。護衛対象への危害は無し。その後問題はありませんでした。報告は以上です」
アメッサ少佐へ別紙の資料を渡し、報告を完了する。
「ご苦労。報告書もしっかりと受け取った。ありがとう、下がってくれ。」
「失礼します」
司令室から出てすぐ、緊張の糸が切れたのか安堵のため息が漏れた。
「……西国の暗殺者か」
話が終わり、最後のサンドイッチを食べ手を拭くリラ。
「西国から東国に潜入して暗躍している人は一定数いる。国内の治安維持、護衛もルミエール国軍の仕事の1つなんだ」
「色々あるんですね!! ヴァッサのチーズかぁ~、食べたいなぁ」
アンジェは食べ物に目がないようだった。
「機会があったらお土産を買ってくるよ」
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