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ぼんの宇宙日記(69日目)
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69日目。今日は、ぼくが鳴いた日。
朝、クッションの上で丸くなっていた。船の中は、いつもよりずっと静か。ミナの足音も、マヤの笑い声も遠くに感じる。ジンのキーボードの音だけが、かすかに聞こえていた。
ぼくの胸の奥が、ちょっともやもやしていた。寒くもなく、空腹でもない。星の光がやさしく降りてくるけど、どこか物足りない気がした。
昼、マヤがパンを焼くいい匂いをさせていた。ミナが「今日は静かだね」とつぶやいている。ジンが居住区を通りかかった。
そのとき、気がついたら声が出ていた。「……みゃ」小さくて、頼りない音。
その瞬間、みんなの動きがぴたりと止まった。マヤが「ぼん、鳴いたの?」と小さく言った。ミナは急いでぼくのそばにきて、そっと頭をなでてくれた。ジンは静かに「珍しいな」とつぶやいた。船長は少し遅れてやってきて、「どうした、ぼん」と優しい声をくれた。
夕方、ぼくはそのままクッションの上で丸くなっていた。みんなが理由を聞くことはなかった。ただ静かに、そばにいてくれた。胸のもやもやは、いつの間にか少し薄れていた。
夜、窓の外の星を見上げていた。胸の中は、もう静かだった。今日は、ぼくが声を出した日。特別な理由はない。でも、その声が、みんなに届いた気がする。
言葉にならない気持ちも、ちゃんと伝わることがあるんだと思った。
おやすみ、小さな声。おやすみ、静かなサニー号。また、なんでもない日に、理由もなく鳴いてみよう。
朝、クッションの上で丸くなっていた。船の中は、いつもよりずっと静か。ミナの足音も、マヤの笑い声も遠くに感じる。ジンのキーボードの音だけが、かすかに聞こえていた。
ぼくの胸の奥が、ちょっともやもやしていた。寒くもなく、空腹でもない。星の光がやさしく降りてくるけど、どこか物足りない気がした。
昼、マヤがパンを焼くいい匂いをさせていた。ミナが「今日は静かだね」とつぶやいている。ジンが居住区を通りかかった。
そのとき、気がついたら声が出ていた。「……みゃ」小さくて、頼りない音。
その瞬間、みんなの動きがぴたりと止まった。マヤが「ぼん、鳴いたの?」と小さく言った。ミナは急いでぼくのそばにきて、そっと頭をなでてくれた。ジンは静かに「珍しいな」とつぶやいた。船長は少し遅れてやってきて、「どうした、ぼん」と優しい声をくれた。
夕方、ぼくはそのままクッションの上で丸くなっていた。みんなが理由を聞くことはなかった。ただ静かに、そばにいてくれた。胸のもやもやは、いつの間にか少し薄れていた。
夜、窓の外の星を見上げていた。胸の中は、もう静かだった。今日は、ぼくが声を出した日。特別な理由はない。でも、その声が、みんなに届いた気がする。
言葉にならない気持ちも、ちゃんと伝わることがあるんだと思った。
おやすみ、小さな声。おやすみ、静かなサニー号。また、なんでもない日に、理由もなく鳴いてみよう。
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