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ぼんの宇宙日記(74日目)
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74日目。今日は、詩のような声を聞いた日。
朝、星図室の窓辺で丸くなっていた。そのとき、船内の音声案内がふいに流れた。
「本日、朝の光は 星のしずく。流れる時を 柔らかく抱いて――」
いつもの「システムチェック完了です」とはまったく違う声。ぼくは思わず耳をぴんと立てた。
ミナが「え?」と首をかしげている。マヤも「今の、何か詩みたいじゃない?」と小声で言った。
昼、案内はまた流れた。「昼の風は 透明なリボン。言葉をつつみ、夢を運ぶ。」
みんなが作業している中で、その声だけがふんわりと響いた。ジンは端末をいじりながら「アップデートミスか?」とつぶやいたけど、船長は「詩的なのも悪くない」と笑っていた。
ぼくはその響きが不思議と心地よくて、意味はあまり分からなかったけれど、耳の奥に音だけが静かに残った。
夕方、廊下を歩いていると、また声が降りてきた。「夕焼けのきらめき 水のような声。静けさの中で 揺れている。」
ぼくは足を止めて、じっと耳を澄ませた。案内なのに、どこか眠くなるような、遠い夢みたいな音だった。
マヤが「こういう日も楽しいね」と言い、ミナも「意味は分からないけど、嫌いじゃない」と笑った。
夜、みんなが静かになった居住区で、最後の案内が流れた。
「静かな夜 星の毛布。すべてを包み おやすみを届ける。」
ぼくはその言葉にそっと目を閉じた。意味よりも、響きが心に残った。
おやすみ、詩のような声。おやすみ、音の余韻。また、響きだけを聞きたくなる日を。
朝、星図室の窓辺で丸くなっていた。そのとき、船内の音声案内がふいに流れた。
「本日、朝の光は 星のしずく。流れる時を 柔らかく抱いて――」
いつもの「システムチェック完了です」とはまったく違う声。ぼくは思わず耳をぴんと立てた。
ミナが「え?」と首をかしげている。マヤも「今の、何か詩みたいじゃない?」と小声で言った。
昼、案内はまた流れた。「昼の風は 透明なリボン。言葉をつつみ、夢を運ぶ。」
みんなが作業している中で、その声だけがふんわりと響いた。ジンは端末をいじりながら「アップデートミスか?」とつぶやいたけど、船長は「詩的なのも悪くない」と笑っていた。
ぼくはその響きが不思議と心地よくて、意味はあまり分からなかったけれど、耳の奥に音だけが静かに残った。
夕方、廊下を歩いていると、また声が降りてきた。「夕焼けのきらめき 水のような声。静けさの中で 揺れている。」
ぼくは足を止めて、じっと耳を澄ませた。案内なのに、どこか眠くなるような、遠い夢みたいな音だった。
マヤが「こういう日も楽しいね」と言い、ミナも「意味は分からないけど、嫌いじゃない」と笑った。
夜、みんなが静かになった居住区で、最後の案内が流れた。
「静かな夜 星の毛布。すべてを包み おやすみを届ける。」
ぼくはその言葉にそっと目を閉じた。意味よりも、響きが心に残った。
おやすみ、詩のような声。おやすみ、音の余韻。また、響きだけを聞きたくなる日を。
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