6 / 100
ぼんの宇宙日記(6日目)
しおりを挟む
6日目。 今日は、星がいつもより近く見えた。 ぼくの目が慣れてきたのか、星がぼくに近づいてきたのか。 どっちかわからないけど、 とにかく、何かが“ちがう”って感じた。
朝、船長が「進路を少し変更する」と言っていた。 理由は、航路上に“未確認の星”が現れたから。 ぼくはその言葉に、耳がぴくっと動いた。 未確認の星。 それって、もしかして――
昼、ぼくは星図室にこっそり入った。 窓の外に、淡いピンク色の星が浮かんでいた。 まるで、チュールのパッケージみたいな色。 ぼくは、しっぽをふりふりしながら、その星をじっと見た。 あの星には、猫だけの森があるかもしれない。 木の枝にチュールがぶら下がっていて、 風が吹くと、ポトポト落ちてくるんだ。
午後、ミナがぼくに言った。 「ぼん、あの星、なんだか優しい色だね」 ぼくは彼女の肩に乗って、星を一緒に見た。 彼女は笑っていた。 ぼくも、ちょっとだけ笑った気がする。 猫って、笑えるのかな? でも、心がふわっとした。
夜、船長がぼくに言った。 「明日、あの星の軌道に入る。何があるかはわからない」 ぼくは、彼の足元で丸くなった。 わからないことって、ちょっと怖いけど、 ちょっとワクワクもする。 ぼくは、夢の星を信じている。 だから、怖くない。
おやすみ、ピンクの星。おやすみ、チュールの森。明日、会えるかな。
朝、船長が「進路を少し変更する」と言っていた。 理由は、航路上に“未確認の星”が現れたから。 ぼくはその言葉に、耳がぴくっと動いた。 未確認の星。 それって、もしかして――
昼、ぼくは星図室にこっそり入った。 窓の外に、淡いピンク色の星が浮かんでいた。 まるで、チュールのパッケージみたいな色。 ぼくは、しっぽをふりふりしながら、その星をじっと見た。 あの星には、猫だけの森があるかもしれない。 木の枝にチュールがぶら下がっていて、 風が吹くと、ポトポト落ちてくるんだ。
午後、ミナがぼくに言った。 「ぼん、あの星、なんだか優しい色だね」 ぼくは彼女の肩に乗って、星を一緒に見た。 彼女は笑っていた。 ぼくも、ちょっとだけ笑った気がする。 猫って、笑えるのかな? でも、心がふわっとした。
夜、船長がぼくに言った。 「明日、あの星の軌道に入る。何があるかはわからない」 ぼくは、彼の足元で丸くなった。 わからないことって、ちょっと怖いけど、 ちょっとワクワクもする。 ぼくは、夢の星を信じている。 だから、怖くない。
おやすみ、ピンクの星。おやすみ、チュールの森。明日、会えるかな。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる